ボールがくれた出会い 作:御沢
私は未雲。
今日は、サッカー部の練習に行った。そして、只今ドリンク作り中・・・
「あれっ?またグリーンピース・・・」
「未雲・・・だ、大丈夫よ!」
「そうかな・・・あ、そうだ。私、葵に謝らなきゃ」
「えっ!?何が?」
「私、前『楓が選手になったのもわかるな~』って言ったでしょ?あれ、だるいから選手になったんじゃなかったって知って、なんか謝りたくて・・・」
そう、私はつい先日、楓がサッカー管理大型組織『フィフスセクター』のシードだったと知ったのだった。とてもつらいことで、いい思い出などないことも知った。
だって、話している最中、楓が涙を流したから。
「そう、だったんだ・・・」
「うん・・・だから、そんなこと言った時、葵もつらかったでしょ?ごめんね」
「ううん、大丈夫」
「ありがとう・・・あ、さ、さぁ、ドリンクづくり、ガンバロー!」
「お~!」
「おはようございますっ!」
「あ、ちかちゃん!おはよう♪」
「おはようっ」
「あの、来て早々すいませんが、皆さんがグラウンドに集まれと・・・」
「グラウンドに?」
「なんでかな?」
そして、私たちはグラウンドへと急いだ。
グラウンドに行くと、もうみんなが集まっていた。前には、天馬君と、神童キャプテンがいた。天馬君は納得のいかないような顔、神童キャプテンは晴々したような顔をしていた。
「すいません、遅れてしまって・・・」
「いや、構わない」
「で、何の用なのでしょうか?」
「み、皆さんにお知らせすることがあります。今日から、キャプテンが俺だけになりました」
「えっ!?どういうこと?」
動揺しているみんなの前に、神童キャプテンが立って、また話し始めた。
「今日から、俺はキャプテンを降りる。そして、前通り天馬1人がキャプテンになった」
周りから、動揺の声が聞こえる。それを鎮めるように楓と霧野先輩が、話し始めた。
「このことは、神童先輩が2年生になり、キャプテンに再びついたときから考えていたことです」
「おそらく、そのことを知っているのは俺と楓と神童本人と剣城くらいだろう」
「えっ?剣城も知ってたわけ?」
「あぁ」
「だから、理解してあげてください。先輩は生徒会長や学級委員もされているんですよ?」
「!!」
楓の一言は、みんなを鎮めた。そして、みんなを納得させた。もちろん、私も納得した。
「じゃあ、今から天馬だけがキャプテンだ!がんばれよ!」
そして、今日の練習に入った。
その時、私は水鳥さんと錦先輩がいないことに気がついた。
「水鳥さん、どこにいったんだろ・・・」
「そういえば、錦もいない・・・」
「ほんとう・・・」
「霧野先輩、ちかちゃん・・・って、なんで霧野先輩、ここに!?練習はどうされたんですか?」
「いや、ちかの練習に付き合ってて・・・」
「ちかちゃんの練習?なんの練習ですか?」
「私、霧野先輩にサッカーを教えてもらっていたんです。私の兄はサッカーが大好きなんですが、ちょっと理由があってサッカーを学べないので、私が学んで教えてあげようと思って」
「へぇ・・・で、錦先輩と水鳥さん、どこに行ったんでしょうか?」
「瀬戸もいないのか?」
「はい」
「なら、決まりだ。デートにでも行ってんだよ」
「へっ!?デ、デート・・・ですか・・・////」
「デートかぁ・・・いいなっ、水鳥さんと錦先輩」
「なぁにぃがぁ、デェト・・・だぁってぇ(怒)」
「「み、水鳥さん・・・」」
「瀬戸・・・」
「まぁいいよ。そ、そのとおりだし、さ・・・///////」
「「「えっ!?」」」
「瀬戸と錦、付き合ってんのか!?」
「////」
そして、この日1日で水鳥さんと錦先輩がつき合っているということは、サッカー部内で知れ渡ったのでした。
その日の帰り道・・・
「あーあ、ばれちまったなぁ」
「本当のことやきに、いいと思うぜよ」
「まぁな・・・ってことで、よろしくな!龍馬!」
「水鳥・・・かわいいぜよぉ~」
「わぁっ!?な、い、いきなり何すんだよっ!?」
「べっぴんさんやね」
いちゃいちゃしている2人を、サッカー部部員がほほえましく眺めていることは、2人は知らない。