ボールがくれた出会い   作:御沢

18 / 83
サッカーに対する考え

「じゃあ、未雲は幼いころ、どんな子供だったの?葵も」

「私は、とにかく普通の子供だったよ?未雲は?」

「私は・・・」

 

 

そして、私は今度は自分の過去について話し始めた。

 

 

私は7年前、北海道に住んでいた。

お父さんは、白恋中・・・そう、あのイナズマジャパンの吹雪士郎さんの出身校の教師だった。だから、私もよく白恋中に行っていた。

 

 

―7年前―

「お父さん~!迎えに来たよ~!」

「未雲!勝手に入ってこない!もう小学校1年生なんだから、わかるだろ?」

「・・・ごめんなさい・・・でも、会いたかったんだもん」

「わかったから、校庭にでもいなさい。といっても、誰もいないか・・・」

「・・・うん。でも、校庭に行っている」

私は、そういうと白恋中の校庭に行った。すると、いつもは誰もいない校庭に、人影が見えた。私は、それがだれかすぐに分かった。

「士郎お兄ちゃん!なんでここにいるの?高校は?」

そう、そこにいたのはイナズマジャパンのメンバーだった吹雪士郎さんだった。私のお父さんは、士郎お兄ちゃんが、まだ中学生だった時から先生をしていたから、私と士郎お兄ちゃんも知り合い。

「今日は、『創立記念日』って言って、学校ないんだよ」

「そっかぁ~!じゃあ、みんなに会いに来たんだ?」

「そうだよ。そうだ、未雲ちゃん、サッカー教えてあげようか?」

「う・・・もうっ!士郎お兄ちゃん、私がサッカー苦手って知ってるくせに・・・」

「でも、やらなきゃうまくならないよ?」

「う・・・でもっ!今日はいいのぉ・・・」

「わかってるよ、そのうち好きになってくれるよね」

「がんばるよ・・・じゃあ、またねっ!士郎お兄ちゃん!」

 

 

そして、私は士郎お兄ちゃんと別れた。

 

 

その次の日、急にお父さんが離任することになり、北海道を私は離れ、沖縄に行った。

そして、私はサッカーから離れた。4年もの間。普通に沖縄の小学生として過ごした。

そして、私が小5になったとき、再びサッカーとであった。通っていた小学校に、ある先生が転任してきたのだ。その先生の名前は、綱海先生。

今となってはわかるけれど、その時は知らなかった。その綱海先生がイナズマジャパンのメンバーだったってことに。だったら当然、サッカーが好きに決まってるのに、私は先生に反発した。

 

 

―3年前―

「ほら、未雲もやってみろよ?」

「いやです・・・サッカー嫌いなので」

「嫌いって・・・その言葉、俺の知り合いが聞いたら悲しむな」

「先生の知り合いのことなんて、知りませんっ!私は、ボールがけれないんです!」

「・・・ったく、下手でもいいから蹴ってみろよっ?」

「いや!もういやです!」

そして、私はサッカーの授業がある日は学校を休むようになった。なぜ、サッカーが苦手なだけでそんなに嫌がるのか、みんなは不思議に思った。

その理由は、サッカーは昔お父さんもやってて、一度だけお父さんがサッカーやってて骨折したって聞いたことがあったから。だから、私の中にはサッカーをプレイする=骨折(怪我)をする・・・というイメージができていたからだ。

 

 

そして、またお父さんが離任になった。そして来たのが、ここ、稲妻町。

ここに来るのは、本当に乗り気じゃなかった。稲妻町は、サッカーの名門・雷門中学校があるから。その前に、ここから比較的近いところにある帝国学園や木戸川清修もサッカーの名門。

何処に行っても、サッカーとは縁が切れない。だったら、雷門中学校に行ってやろうじゃない!

・・・ということで、私はここ、雷門中学校に来た。

 

 

そして、今に至る。

 

 

「サッカー嫌い、だったの?」

「うん。あ、でも、今はその間違った考え方も正されたから、サッカー大好きになったよ?」

「よかったぁ~」

「うんっ!みんな、ありがとね」

私の顔にも、笑顔があふれていた。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。