ボールがくれた出会い 作:御沢
私は、葵。空野葵!
今日から、『ホーリーロードインターナショナル』という、少年サッカーの世界大会の日本代表『真イナズマジャパン』の合宿に来ています。私は、マネージャー。
くじ引きの結果、私はB班になった。B班のメンバーは、私(葵、雷門中2年)、天馬(雷門中2年)、信助(雷門中2年)、倉間先輩(雷門中3年)、輝(雷門中2年)、ちかちゃん(雷門中1年)、佐田さん(新雲学園3年)、雛乃さん(新雲学園3年)、太陽君(新雲学園2年)の9人。
なんか、すっごく楽しくなりそうな予感がする!
特に、太陽君と天馬は、久々の再会だし、うれしいんだろうなぁ・・・もう、太陽君も手術が終わって健康になったらしいから、思いっきりサッカーができるらしい。
そうなると、確かに楽しいかもしれないけど、ちょっとやんちゃな班かも・・・まぁ、なんとかなるよね!楽しいと思うし!よしっ、がんばろっ!
・・・と、まぁ気合入れたものの、やっぱり大変だぁ・・・
今は、B班の部屋で布団にシーツをかぶせている真っ最中。
なのに・・・やってることは遊びに近い。
天馬は、布団のシーツをマントのように羽織って
「見てみて、中学校時代の鬼道コーチ(笑)」
とかやってるし、雛乃さんは
「アフロディさんだ。どうだ、美しい・・・」
なんて言っている。先輩だけど、正直あきれる。天馬も、鬼道コーチに見つかったらどうなる事やら・・・ふと、窓の外を見ると、楓たちが外に出てきていた。あそこはA班。神童先輩を班長に置くエリート班。もうシーツ敷きが終わったとみた。
・・・そして、ここはB班。やんちゃ坊主の集まる元気のいい班。しかし、やることをきちんとしない。私は、ため息をつき、息を吸って、大きな声で叫んだ。
「遊んでないで、早くやりなさーいっ!」
A班に遅れること、約25分。
私たちの班も、ギリギリみんなの集合時間に間に合うことができた。
私は、ふぅ・・・とため息を1つついた。
本当、ギリギリ。私の髪の毛が、ぐっしゃぐしゃになっていた。それを見た楓が話しかけてくる。
「葵、何の罰ゲームよ」
「罰ゲームじゃないよ、もうみんながやってくれなくって・・・」
「ほう、そりゃあ、疲れたわね」
「もう、『疲れた』どころじゃないよっ!天馬なんか、シーツをはおって『見てみて、中学校時代の鬼道コーチ(笑)』とか言ってるし、雛乃さんなんか『アフロディさんだ。どうだ、美しい・・・』なんか言ってるのよ」
「シーツでお兄さんか・・・それしたくなるのって子供よね。あと、照美さんをしたくなるのも」
「でしょ!?もう、こっちは疲れて疲れて・・・」
「お疲れ様」
「うん・・・で、楓のところ、えらい早かったみたいだけど」
「あぁ、あれは私がぼけーっとしている間に、いつの間にかシーツがひかれてたから、知らないんだけど・・・」
「『いつの間にか』!?さすが、エリート班は違うね」
「エリート班って・・・それやってたのって神童先輩、霧野先輩、喜多先輩、雅野くん、京介の5人よ?私はやっていないし、錦先輩と純太なんて、別の班に行ってたの」
「そうなんだ・・・でも、楓は違うよ。楓が、無意味にぼけーっとするはずないし」
「そうね・・・無意味ではなかったわ」
「やっぱりね。まぁ、これから先がB班は思いやられるよ」
「がんばって!さぁ、みんなに置いていかれるわよ?」
そう楓が言うから、私は前を向いた。すると、もうみんなが進んでいた。
やばいっ、置いていかれる・・・!
そう思った私は、全速力で天馬たちのところへと向かった。
「急がなきゃ・・・!」