ボールがくれた出会い 作:御沢
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
私は、自分でも驚くほどの悲鳴を上げた。それはなぜか。
その理由は、この合宿場所が超山の中だったから!私は、山が大嫌い。昔、幼稚園のお泊まり保育で、山の中に泊って、毛虫の大群や、他にもグロテスクな虫たちをたくさん目撃したから。極めつけは、1人で歩いているとき、蛇と遭遇してしまったから!しかも、1度に2匹も!もう、嫌だよぉ・・・
私は、未雲。『ホーリーロードインターナショナル』とか言う、少年サッカー世界大会の、日本代表の親睦を深める合宿に参加している。なぜ、私がそんなものに参加しているか。
それは、私がマネージャーだから。
合宿・・・私は、その響きに心を躍らせた。
合宿って言えば、皆で料理作ったり、お泊まりしたり、お話したり・・・!
しかし、私はそれが間違いだと分かった。
私の予想、それは『合宿』ではなく、『お泊まり会』なのだ。
まずは、班決め。
女子でできるかな~♪恋バナしたいな~♪って思っていたけど、それは違った。これは『合宿』。だから、女子は女子で・・・というものではなかった。男女混合。
私は、くじ引きの結果C班になった。メンバーは、リーダーが黒裂真命さん(聖堂山中3年)、副リーダーが堤美智さん(聖堂山中3年)と貴志部大河さん(木戸川清修3年)、班員が青山俊介先輩(雷門中3年)、速水鶴正先輩(雷門中3年)、龍田緑(雷門中2年)、それとマネージャーの金田未雲(私、雷門中2年)・・・そしてあと2人。
1人目は、若林浩一くん。『真イナズマジャパン』のメンバーに新しくなった男の子。すごく元気がいい。豪炎寺コーチいわく、11年前の虎丸さんという人にそっくりらしい。まぁ、私は虎丸さんという人に会ったことがないので、よくわからないけど。
2人目は、マネージャーの桃瀬和葉ちゃん。お父さんが、運営委員会の上方部にいる女の子。天河原中の1年生だから、A班の喜多一番さんとはちょっと知りあいらしい。すっごく素直でかわいい子。
そんなメンバーのことを考えていたら、憂鬱な気持ちもいつの間にか、消え去っていた。
葵も、楓も、水鳥さんも、茜さんも、ちかちゃんもみんながんばってるんだ。だから、私も頑張ろうっ!
そして、最初はシーツ敷き。
C班の部屋は、結構おとなしい人が多いから、地味に早く終わった。だから、親睦を深めるためまずは自己紹介をした。
「僕は、黒裂真命。聖堂山中3年生だ。よろしくな」
「僕は、堤美智。聖堂山中3年だ」
「俺は木戸川清修3年貴志部大河。よろしくな」
「俺は、青山俊介。雷門中3年。よろしくね」
「僕は、速水鶴正です。よろしくお願いします」
「僕は雷門中2年の龍田緑です。よろしくお願いします!」
「俺は、若林浩一です。よろしくお願いしますっ!」
「私は雷門中2年の金田未雲です。マネージャーがんばります!」
「私、桃瀬和葉です。金田さんのサポート、がんばります!」
・・・と、一通り自己紹介は終わったが、やっぱり静かになってしまう。それが、C班。
沈黙を破ったのは、黒裂さんだった。
「皆で、呼び方を統一しないか?」
「「「へ?」」」
「いや、呼び方を決めておいたほうが呼びやすいだろう?」
「そう・・・ですね!」
「はい!」
「じゃあ、僕は真命で」
「僕は智で」
「俺は大河でも貴志部でも」
「僕は青山とかでいいです」
「僕も速水でいいですよ」
「僕は・・・緑でお願いします!」
「俺は、浩一ですね!」
「私は、未雲でよろしくお願いします」
「私・・・和葉です!」
「じゃあ、年上には『さん』とかつけますね」
「そうしよう!」
「あっ!もう集合時間になる!行こう!」
「「「「「はいっ!!」」」」」
C班も、結構明るくなってきました♪