ボールがくれた出会い 作:御沢
「いっくよ~、天馬~!」
「うん!信助~、こいっ!」
今日もグラウンドに明るい声が響く。
楓が帰って来てから、今日は初めての楓も見学の練習だった。その為、皆いつも以上に頑張っている・・・ような気がする。
楓は、車いすを葵に押してもらってきている。その顔は、すごく優しそうな顔をしている。私は、そんな楓の右横に座った。左隣には紫音ちゃん、後ろには水鳥さん、茜さん、海帆さんがいて、少し前には大きな声を張り上げているちかちゃんと和葉ちゃんがいる。
「皆、仕事しにくいでしょ?いいのよ、ここにいなくても」
「いいんだよっ!私たちがここにいたくているんだもんっ!ねっ?」
「「「「「うんっ!!」」」」」
「ありがとう。じゃあ、私も少し皆のところへ行ってもいいかしら?大丈夫、ひとりで行けるから」
「でもっ・・・うん、分かった。じゃ、気を付けてね~」
「はぁい」
そして、私たちは楓をおいて、キッチンへと走った。
皆が去った後、私(楓)は、車いすを押して皆のいるベンチへと向かった。
だんだん近くに行くにつれて、皆の技やプレイが見えてきた。
「天馬っ!こっちにパスだっ!」
「はいっ!・・・と見せかけて、剣城っ!」
「ああっ!神童先輩、天馬、行くぞ!」
「「あぁ!!」」
「「「魔帝グリフォン!!」」」
そして、鮮やかにシュート。久々に見た、3人の合体化身。美しい光に包まれる『グリフォン』は、本当に神々しかった。私は思わず笑みがこぼれた。
「ふふっ・・・あんなことがあっても、変わらないものってあるのね。なんか、安心したわ」
そして、また皆の方へと向き直る。そして、自分がサッカーが好きだということを改めて実感する。その時、グラウンドの方からすごい光が光った。私は、とっさに目を細めてその光を見た。そこには、京介、天馬、神童先輩、霧野先輩が包まれていた。そして、2年生陣が上に飛び上がり、すごいパワーでボールを下にけり、3年生陣が横から蹴りゴールっ!皆が、その技に見入っていた。私も、目を見開いて思わずつぶやいた。
「すごい・・・」
その声が聞こえたらしい雪村君が
「楓!いつの間に来てたんだ!?」
と叫ぶ。その声につられて、皆が一斉にこっちを振り向いた。そして、私の名前を皆がそれぞれに叫ぶ。私は、それが恥ずかしくて思わず顔をそむける。
その声も収まったころ、皆が私を中心に大きな円を描いて座った。私は京介と神童先輩の隣だった。最初に話し始めたのは、天馬だった。
「まずは、ちゃんと言えてなかったから言うけど、楓!おかえりなさいっ!」
「「「「おかえりっ!!!」」」」
「ふふっ、ありがとうっ」
「それでね、早速だけどさっきの技・・・みてたでしょ?」
「うん。凄かったわね」
「ありがとう!でもね、あれ、完成じゃないんだよ」
「何で?すごい威力だったし、技の威力は強いのに、1人1人の負担は少なくていい技よ?」
そこで、神童先輩が口を開いた。
「それをもっといい技にするんだ。楓、お前の力もプラスしてな」
「私の・・・力?」
「あぁ。さっき、天馬たちがボールを下に蹴っただろ?あれを真下で楓が受けて、楓が蹴ったボールを俺たちが蹴るんだ。これで完成だ」
「そうなんですか・・・すごい技ですね。私も、早く怪我を治します」
「後もう1つ・・・この技、名前が決まっていないんだ」
「名前・・・ですか?」
「あぁ。何か、いい考えとかないか?」
「ん~・・・名前名前・・・3段階・・・光・・・ちょ、ちょっと狩屋並みにださいですが・・・」
そこで口をはさんだ狩屋。
「オレに失礼だろ!」
しかし、私は無視し続けて話す。
「スリーステップスパーク・・・なんてどうでしょうか・・・/////」
「おぉ!それいいんじゃないか?」
「京介・・・」
「あぁ。それに決定だ!」
「えっ!?」
・・・ということで、あの素晴らしき技の名前は『スリーステップスパーク』になりました。
そして、私は早くサッカーがしたくなりました♪
あぁっ、早く治んないかしら・・・
あぁ・・・ネーミングセンスがほしい・・・
自分で書いていて、吹き出しました『スリーステップスパーク』ww
そのまんまじゃないかよww
よし、次の必殺技は『流星ボーイ』か『本気ボンバー』にでも・・・ww