ボールがくれた出会い 作:御沢
よく晴れた日曜日・・・
私たちは、練習合宿をいったん中止して、雷門中学校に戻ってきました。・・・そう、地獄の中間テストである。教科は、中間だから国語、数学、理科、社会、英語の5教科。しかし、5教科だけでも合宿中だったメンバーたちには辛い・・・もちろん、雷門中以外の帝国などの学校も、今週の木曜日から2日間にわたってテスト開始だから、自分たちの故郷へと帰っている。
そんなテスト期間中にもかかわらず、くつろいでいるメンバーが数人・・・
「ね~、サッカーしようよ?」
「楓、今は一応テスト期間中だが・・・」
「いいじゃない、京介。一応・・・でしょ?」
そう、1人目は楓。そして、2人目は剣城君。この2人は、2年生の勉強がほとんど頭の中に入りきっているため、くつろいで、挙句の果てにはサッカーをしよう・・・などといっている。
さらに、他には・・・
「なぁ、神童。今日はアイスでも食べに行くか~?」
「霧野・・・俺たちだけで行くのは・・・速水はどうだ?」
「俺は、浜野君を教えなきゃいけませんから・・・」
「ってことでーす!」
3年生陣は、神童先輩、霧野先輩、速水先輩の3人が、もう完璧といっていいほどの学力を備えている。
一方、勉強しても危うい他のメンバーたちはというと・・・
「あ~っ!もう嫌だっ!」
「まぁまぁ、未雲ちゃん。がんばろうよ?」
私は、緑君に愚痴をもらす。それがいつもは嬉しいのだが、今回はちょっと違う。だって・・・
「緑君・・・でも、緑君もどっちかって言うと余裕な方でしょ?」
そう、緑君も余裕な方なのだ。
「楓ちゃんと剣城君ほどではないし・・・」
「でも余裕なんでしょ?」
「・・・まぁ・・・で、でも、天馬もじゃないの?」
「俺は、微妙なんだよね・・・葵の方が頭いいしね~」
「天馬よりは頭いいって感じかな。・・・なーんてねっ」
「・・・でも、そんなこと言ったって、頭良くならないんだよね・・・」
「何、ネガティブになってんだよ」
「狩屋!」
「俺も一応いるけど・・・」
「俺らも・・・」
「倉間先輩!錦先輩!一乃先輩!青山先輩!」
「おっ!がんばっとるきに」
「ありがとうございますー」
「でも、俺らもあぶねぇんだよな~」
「うん」
「あぁ、そうだな」
「先輩たちも?やっぱりそうですよね」
「でもさ、俺ら少し有利なんじゃね?」
「浜野・・・きた・・・」
「だってさ~・・・今回の中間テスト、去年のホーリーロードで雷門はどこと闘ったか、とかちょっと普通じゃない問題が出るらしいし~。ちゅーか、今年度の入試でも出たらしいし~」
「まじっ!?」
「本当ですかっ!?」
嫌がられた浜野先輩が、一気に皆に迎え入れられた。私は、その光景に思わず顔をしかめる。まぁ、浜野先輩本人は気にしていないみたいだけど。
その後も、部室ではこんな話が続いていたのでした。
そして、結局皆勉強ができずに終わったのでした。
その帰り道・・・
「あ~っ!もう・・・全然できなかったぁ・・・」
「未雲ちゃん・・・」
「ねぇ・・・この後どっか行きたいな~・・・って、無理だよね~」
「じゃ、僕の家おいでよ・・・」
「へっ・・・!?そ、それって・・・」
「あ・・・どっか行きたいって未雲ちゃんいったから・・・」
「そ、そうだよね・・・ごめっ・・・!」
私は、唇に柔らかいものが当たるのがわかった。―――――緑君の唇だった。
「んっ・・・!むぅ・・・っ!」
「・・・っぱっ!」
「りょ、緑君・・・」
「未雲ちゃん・・・いや・・・だったかな?ほら・・・もう僕たち、付き合って2カ月になるわけだし・・・もうそろそろ・・・って思って・・・」
「緑君・・・ありがとう・・・うん・・・嬉しかったよ・・・/////」
「よかった・・・/////」
今日は、疲れたけど、とっても思い出に残る日にもなりました♪