ボールがくれた出会い   作:御沢

44 / 83
憂鬱と優越

よく晴れた日曜日・・・

私たちは、練習合宿をいったん中止して、雷門中学校に戻ってきました。・・・そう、地獄の中間テストである。教科は、中間だから国語、数学、理科、社会、英語の5教科。しかし、5教科だけでも合宿中だったメンバーたちには辛い・・・もちろん、雷門中以外の帝国などの学校も、今週の木曜日から2日間にわたってテスト開始だから、自分たちの故郷へと帰っている。

 

 

そんなテスト期間中にもかかわらず、くつろいでいるメンバーが数人・・・

 

 

「ね~、サッカーしようよ?」

「楓、今は一応テスト期間中だが・・・」

「いいじゃない、京介。一応・・・でしょ?」

そう、1人目は楓。そして、2人目は剣城君。この2人は、2年生の勉強がほとんど頭の中に入りきっているため、くつろいで、挙句の果てにはサッカーをしよう・・・などといっている。

さらに、他には・・・

「なぁ、神童。今日はアイスでも食べに行くか~?」

「霧野・・・俺たちだけで行くのは・・・速水はどうだ?」

「俺は、浜野君を教えなきゃいけませんから・・・」

「ってことでーす!」

3年生陣は、神童先輩、霧野先輩、速水先輩の3人が、もう完璧といっていいほどの学力を備えている。

 

 

一方、勉強しても危うい他のメンバーたちはというと・・・

 

 

「あ~っ!もう嫌だっ!」

「まぁまぁ、未雲ちゃん。がんばろうよ?」

私は、緑君に愚痴をもらす。それがいつもは嬉しいのだが、今回はちょっと違う。だって・・・

「緑君・・・でも、緑君もどっちかって言うと余裕な方でしょ?」

そう、緑君も余裕な方なのだ。

「楓ちゃんと剣城君ほどではないし・・・」

「でも余裕なんでしょ?」

「・・・まぁ・・・で、でも、天馬もじゃないの?」

「俺は、微妙なんだよね・・・葵の方が頭いいしね~」

「天馬よりは頭いいって感じかな。・・・なーんてねっ」

「・・・でも、そんなこと言ったって、頭良くならないんだよね・・・」

「何、ネガティブになってんだよ」

「狩屋!」

「俺も一応いるけど・・・」

「俺らも・・・」

「倉間先輩!錦先輩!一乃先輩!青山先輩!」

「おっ!がんばっとるきに」

「ありがとうございますー」

「でも、俺らもあぶねぇんだよな~」

「うん」

「あぁ、そうだな」

「先輩たちも?やっぱりそうですよね」

「でもさ、俺ら少し有利なんじゃね?」

「浜野・・・きた・・・」

「だってさ~・・・今回の中間テスト、去年のホーリーロードで雷門はどこと闘ったか、とかちょっと普通じゃない問題が出るらしいし~。ちゅーか、今年度の入試でも出たらしいし~」

「まじっ!?」

「本当ですかっ!?」

嫌がられた浜野先輩が、一気に皆に迎え入れられた。私は、その光景に思わず顔をしかめる。まぁ、浜野先輩本人は気にしていないみたいだけど。

その後も、部室ではこんな話が続いていたのでした。

 

 

そして、結局皆勉強ができずに終わったのでした。

 

 

その帰り道・・・

 

 

「あ~っ!もう・・・全然できなかったぁ・・・」

「未雲ちゃん・・・」

「ねぇ・・・この後どっか行きたいな~・・・って、無理だよね~」

「じゃ、僕の家おいでよ・・・」

「へっ・・・!?そ、それって・・・」

「あ・・・どっか行きたいって未雲ちゃんいったから・・・」

「そ、そうだよね・・・ごめっ・・・!」

私は、唇に柔らかいものが当たるのがわかった。―――――緑君の唇だった。

「んっ・・・!むぅ・・・っ!」

「・・・っぱっ!」

「りょ、緑君・・・」

「未雲ちゃん・・・いや・・・だったかな?ほら・・・もう僕たち、付き合って2カ月になるわけだし・・・もうそろそろ・・・って思って・・・」

「緑君・・・ありがとう・・・うん・・・嬉しかったよ・・・/////」

「よかった・・・/////」

 

 

今日は、疲れたけど、とっても思い出に残る日にもなりました♪

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。