ボールがくれた出会い 作:御沢
雷門中学校では、昨日と今日で、中間テストが行われています。
その為、すごく静かなのです。
しかし、テストが終わった瞬間、一気に騒がしくなりました。
そのことを、私はもちろん他の人も悟って(悟るほどの事でもないけど)、今は、そんな話をしています。
「皆、騒ぎ始めたね」
「うん。あ~・・・でも・・・テストの点がぁ・・・」
「俺は、結構いいと思う♪」
「狩屋君はいいな~。私も、それくらいあればいいのにな~」
「紫音ちゃん、頭いいじゃん?」
「でも、葵ちゃんにはかなわないよ~?」
「またまたぁ~っ!紫音ちゃんの方が絶対頭いいよ~っ!」
盛り上がりかかったところに、3年生陣がやってきた。まぁ、2年生と同じく頭のいい試験勉強もしていなかった3人(2年と合わせて計5人)は来ていなかったけど。
「どうだった?テスト」
「もう、最悪ですよ~・・・」
「輝君、落ち込まないで?」
「未雲ちゃん、ありがとう」
「いえいえ・・・あ、でも、緑君はよかったみたいですよ?」
「そうなのか?」
「いえ・・・それほどでも・・・」
「でも、この前の課題、楓の説明理解できたみたいだしぃ~・・・」
「なんなんだ?その・・・課題ってやつはよ」
「えっとですね・・・『-1、-4、-9、-16、-25・・・と並んでいる数で、m(番目)の数。』・・・って問題です」
「うわぁ・・・解くのも嫌になるな」
「水鳥ちゃん、私たち、もう3年だよ?」
「わ、分かってるよっ!さ、そんじゃあ、久々の部活、やるかっ!」
「そうですねっ!」
「はいっ!・・・あ、でも、あの5人がいませんよ?」
「速水は、トイレだって」
「そうだったんだ・・・てっきり、家に帰ったかと・・・」
「そんなことしませんよ」
「速水ぃ~!」
「わっ!は、浜野君っ!?ちょっとやめて下さいよ」
「わりぃわりぃ・・・で、やっぱあの4人はどっかいったんだろうな」
「ですね・・・」
あの4人とは、楓、剣城君、神童先輩、霧野先輩の4人である。あの4人の頭の良さは、もはや超次元なの。試験週間中は遊び歩くし、サッカーをしていたといううわさもある(←本当だったが)。そして、何より謎に包まれているのである。
「まぁ、部活、始めましょうかっ!」
私のそのふっきれた声によって、皆が練習を始めた。
「波乗りピエロっ!ほっ、ほらよっ!」
「ゼロヨンっ!」
「はぁ!?ちゅーか、速水、強くなってね?」
「僕だって、少しは努力しているんですよ」
「速水先輩、すごいですっ!」
「天馬君・・・じゃあ、キャプテンはどうなんですかぁ?」
「お、俺ですか!?俺だって・・・イナズマスパークっ!」
天馬君がそう叫んだ瞬間、天馬君の周りをまばゆい光が包み、次にボールを見たのはゴールの中だった。
「「「「うぉぉぉぉ!!!」」」」
「天馬ぁ~!やったねっ!練習してたんでしょ?」
「葵、知ってたの?」
「あったりまえじゃんっ!それよりッ!本当にすごいっ!」
「お前、いつの間に・・・」
「へへっ、練習のかいがありました」
練習中に、天馬君が新たな必殺技『イナズマスパーク』を完成させた。上にあげたボールの回転が速いままの時に、四方から蹴りを入れて威力を増強させる。そして、威力が最高まで高まった瞬間、下に蹴ってゴールっ!・・・という順番だった。この威力なら、世界の強豪たちも倒せるかもしれない。私たちは、それぞれ顔を見合わせて力ずよくうなずいた。
HRIまで、あと4カ月。