ボールがくれた出会い 作:御沢
「金田さん?ちょっといい?」
「ほえっ!?」
私は、龍田君に練習の後話しかけられて、変な声を出してしまった。
「ご、ごめんね」
「いや、大丈夫。で、私に何か用かな?」
「うん、練習終わった後、一緒にファミレスに行かないかな~って思って。お話したいしね」
「分かった。じゃあ、まだ仕事が残っているから、後でね。龍田くん」
「うん。またあとでね」
「未雲さーん!まだ、残ってますよ~」
「あ、はーい」
そして、私はマネージャーたちの方へとかけて行った。
そして放課後・・・
「ごめんね、待った・・・かな?」
「ううん、僕も今来たところ。さあ、行こうか」
「うん」
そして、2人で近くのファミレスへと向かった。その途中、龍田くんは数回こっちを見てきたが、話しかけてはこなかった。
しばらく歩いたら、あっというまにファミレスについた。
「龍田くんは、何を頼むの?」
「僕はね・・・チョコレートパフェかなぁ。イチゴが乗ってるおいしそうなの」
「へぇ・・・龍田くん、チョコレート、好きなの?」
「うん!美味しいじゃん!」
「そっかぁ~。じゃあ、私はレアチーズケーキ♪」
「金田さんらしいね。まぁ、僕の第一印象だけど」
「そう?私の大好物なんだよ♪あ、あと、未雲でいいよ?」
「そう?じゃあ未雲ちゃんで。じゃあ僕も緑でいいよ」
「じゃあ、緑くん。・・・で、お話って何?」
「実はね・・・僕、化身使いなんだよ。でも、化身使いってなかなかいないからさ・・・」
「・・・あの、『化身』・・・って何?ごめん、だけど、分らなくって・・・あと、なんで私に話したのかもわからない・・・教えて?」
「あ・・・まず『化身』は、サッカーが好き!という気持ちが極限まで高まった時に出てくるもの。化身は、文字の通り化けの身だよね。でも、化身使いって滅多にいなくって・・・あと、なんで未雲ちゃんに教えたのかってことだけどね・・・」
「うん・・・」
空気が重くなった。
「・・・それは、僕が未雲ちゃんのことが好きだからだよ」
「へっ!?い、今何て・・・!?」
「だから、未雲ちゃんが好きなんだよ。だから、僕の全てを知ってほしかった。それだけ」
「緑・・・くん・・・わ、私・・・そんな・・・急に言われても・・・」
「返事はいいよ。びっくりしてると思うし、今はまだいい。だから、返事が決まったら、僕のクラスの4組か、サッカーの練習が終わったら僕のところに来てね」
「う、うん・・・」
「じゃあ。あと、僕が化身使いってこと、誰にも口外しないでね。なにか、ピンチの時は話してもいいけど。いずれ、僕から話すから・・・」
「うん・・・じゃあね・・・」
「う・・・ん・・・」
そして、私と緑君は別れた。
私は、驚きのあまりしばらく席から立てなかった。
「そんな・・・出会ってすぐに、告白なんて・・・緑君・・・もう、どうしよう・・・」