ボールがくれた出会い 作:御沢
ここは2年4組・・・
僕は龍田緑。つい2週間ほど前にここ、雷門中学校に転校してきた。
そして、昨日サッカー部ファーストチームに入部して、2年1組でサッカー部マネージャーの金田未雲ちゃんに告白した。
告白したとき、自分の中ではすっきりしたけど、未雲ちゃんが困った表情を浮かべたため、胸がしめつけられた。
「緑~!あとで部室、一緒にいこー!」
後ろから、唯一サッカー部で同じクラスの西園信助が話しかけてきた。
「あ・・・信助・・・うん、一緒に行こうね」
「よかった。でも、緑、怖い顔してたけど、大丈夫?」
「え・・・そんなに怖い顔・・・してたの・・・?僕」
「うん、もうすごかったよ?」
「そっかぁ・・・ねぇ、信助は『化身』・・・って信じる?」
僕は、信助に質問してみた。すると、予想外の答えが返ってきた。
「信じるよ!」
「えっ・・・なんで・・・?」
「だって、ホーリーロードで戦ったとき、たくさんの化身を見たし、その前に僕も化身使いだしね~」
「本当!?そうなんだ・・・えっ、じゃあ、雷門に化身使いってたくさんいるの?」
「たくさん・・・とまではいかないけど、神童キャプテン、天馬、僕、錦先輩、楓、剣城は使えるよ?」
「そうだったんだぁ・・・あのね、実は、僕も化身使いで・・・」
「ほんと!?やったぁ~!仲間が増えたね!」
「よかった・・・前の学校では化身使いだからって拒否されてたから、それで・・・」
「拒否!?そんなことしないよ!大丈夫!むしろ、みんな喜ぶよ!」
僕は、心底安心した。
化身使いを拒否しない・・・
そのあと、信助がつづけた。
「あ、でも、まだみんなに伝えてないんでしょ?」
「あ、うん」
「じゃあ、今日言うんだね!」
「そうしようかな・・・」
「うん!あ、化身、なんていうの?」
「『天の使いドラゴン』・・・っていうんだよ」
「緑にぴったり!」
「そう・・・?あ、ありがとう!じゃあ、信助はなんていうの?」
「僕はね、『護星神タイタニアス』っていうんだよ!ついでに神童キャプテンは『奏者マエストロ』、天馬は『魔神ペガサス』と、それの進化した『魔神ペガサスアーク』、錦先輩は『戦国武神ムサシ』、楓ちゃんは『大天使ミカファール』、剣城は『剣聖ランスロット』だよ。それで、天馬の『魔神ペガサスアーク』と神童キャプテンの『奏者マエストロ』、剣城の『剣聖ランスロット』が合体したのが『魔帝グリフォン』だよ」
「化身合体!?すっごい・・・」
「だよね~。しかも、女子まで出せちゃうし」
「楓ちゃんのこと?」
「うん、楓ちゃんのこと。あの子、剣城と一緒でフィフスセクターだったんだけどね・・・」
「フィフスセクター?なにそれ?」
「知らないの?フィフスセクターのこと」
「うん」
「そっか・・・なら、ごめん。このことは僕の口からは言えない。楓ちゃんに直接聞いたらいいと思うけど。本当にごめん」
「いいよ、きっと理由があるんだろうしね」
でも、僕は正直すごく興味を持った。
よし、今日の練習のとき、楓ちゃんと剣城に聞こう!