ボールがくれた出会い 作:御沢
「試合開始でございます!」
わぁぁぁぁぁ・・・!スタジアム中、いや、世界のサッカーファン、いや、世界中が熱狂した瞬間だった。そう、世界一を決める試合が始まったのだった。日本の対戦相手は、イタリア代表『オルフェウス』。監督は、円堂監督の友達であるフィディオ・アルデナさん。
試合は、日本のボールで始まった。
始まって早々、オルフェウスのキャプテン・マグル・ローズが化身アームドをした。輝くその化身の名は『天の才能・アルキメデス』なんて名前。実は、彼は出身はギリシャらしい。
「うおぉぉぉぉ!!!『ステンドスター』」
怪しげにしかし美しく輝くボールが、信助君の守るゴールに向かう。天馬君が、何かを信助君に叫ぶ。天馬も剣城君も楓も神童先輩も・・・皆の気持ちが、一筋の光となって信助君に届く。
「任せてっ!『護星神タイタニアス』、アームドっ!!おぉぉぉぉぉ!!『マジン・ザ・ハンド』!!」
しゅるるるるる・・・見事に、信助君はボールをキャッチした。そう、そうでなくっちゃ!世界一を決める試合は・・・!
ボールが再びピッチ内をあっちやこっちに動きまわる。
化身アームドを使いこなしたり、様々な必殺技、チームの団結力を表す必殺タクティクス・・・中々『1点』が取れなかった。輝く汗を散らし、試合がヒートアップしてきたころに前半戦が終了した。
「みっなさぁん!お疲れ様ぁ!!」
「頑張ってくださいねぇ~!」
私と葵の大きな明るい声が、日本ベンチに響く。しばらくして落ち着いたころ、私は緑のところへといった。葵は天馬君のところへとかけて行った。私は、緑と一緒に楓と剣城君のところへといった。
「お疲れ様ぁ。頑張ってるなぁ、すごいよぉ~」
すっかり感心してしまった私を笑いながら、楓が思いもよらないことを言い始めた。
「そうそう、天馬と葵も付き合い始めたのよ?」
しばしの沈黙。・・・悲鳴を上げたのは、私と緑だった。どうやら、剣城君は知っていたらしい。
「ほ、ホントっ!?そっかそっか・・・ようやくひっ付けたんだなぁ・・・よかったなぁ・・・」
「うんうんっ!よしっ!僕たちもガンバローっ!!」
気合が入りなおしたころに、後半戦が始まった。
ピピぃ―――っ!!
後半戦―――ラストステージが始まった。
始まって早々から、白熱した試合だった。
ボールが取られては取り返す、技が出たら技で対抗する・・・全世界がかたずをのんでピッチを、テレビ画面を眺める。
試合に急展開が訪れたのは、ラスト5分になってからだった。
『スリーステップスパーク』が、今大会初めて使われたのだ。そして、光のように早く天馬君、剣城君、神童先輩が前に移動、神々しい友情のあかし『魔帝グリフォン』が現れた。『スリーステップスパーク』のボールが、3人の『ソード・オブ・ファイア』によってさらに強い力となった。その最大威力のボールが、イタリアのゴールに向かう。ゴールキーパーは目を見開いて、そしてすぐにすばやく移動する。しかし、日本代表の強い意志の詰まったボールはゴールに突き刺さる。
そして・・・
ピッピ―――っ!!!
世界中が、沈黙に包まれる。そして・・・
「わぁぁぁぁぁ!!!」
「イナズマ!ジャパンっ!!」
大きすぎる歓声に包まれる。そう、日本代表『真イナズマジャパン』は、世界の頂点についに立ったのだった・・・!!
この後、日本代表のメンバーたちは、私たちマネージャーたちも含め、様々なお祝いをしてもらった。皆が、ただ喜んだ。
―――それから、メンバーたちはどうなったのだろうか。