蒼穹のファフナー EXTINCT ALVIS 作:naomi
「ふぅー。なんとか生き延びたぜ」
ある時突如発見された『瀬戸内海ミール』により受胎能力を失い、新国連による核攻撃で壊滅した日本。その生き残った人々は『Arcadian Project(アーカディアン・プロジェクト)』
人類をフェストゥムから守り、文化と平和を次代へ伝えることを目的とした計画を遂行するそのための組織『Alvis(アルヴィス)』を結成し、『瀬戸内海ミール』を3分割していたことから3つのAlvisに別れ各Alvisが独自に活動していた。
この青年轟大智(とどろき だいち)は、第2Alvis『蓬莱島(ほうらいじま)』の防衛軍兵士として、己が愛し住む島の為日々を精一杯生きていた。
「主任、美空(みそら)主任。こいつどうにかなりませんか、このままじゃいつあいつらに対策されるか気が気じゃないですよ」
「…轟三尉、何度も言っているだろう。この『ウィダシュティン』が今の我々の技術の全てだ」
『ウィダシュティン』第2Alvis『蓬莱島』が独自開発した、対フェストゥム用人型決戦兵器。動力源を核エネルギーとし、対フェストゥム戦最大の難問『読心能力』にパイロットの生命活動を一時的に強制停止させ「そこに心が無い状態」を作ることで『読心能力』を防ぐ『ダウンライフシステム』を導入することでフェストゥムに対抗するすべを手にした。機体は内蔵されたパイロットの情報をフィードバックしフィードバックした情報と組み込まれた何十億通りの行動パターンの中から最適な行動をAIが判断し操作する自律思考型AI『ノイル』が機体を動かす。つまり『ウィダシュティン』は『半無人機』状態でフェストゥムと対峙する兵器である。
「でもよ、やっぱり自分の身体を全てAIに委ねるなんて恐怖でしかねえよ」
「敵の読心能力を防ぐ手段の一つだ改良は進めている我慢しろ」
(一番の欠点はやはり『ダウンライフシステム』か。生命活動を強制停止させて活動出来て最大で5分間、しかも再蘇生で失敗した死亡率が20%。『ノイル』もパイロットの情報に合わせてその行動を絞らせないが、時間が経つにつれ行動がパターン化される傾向がある…問題は山積みだ)
「優芽(ゆめ)頼むぜ」
「~。仕事中だバカ」
「わりーわりー気をつけます。美空主任」
「どこへ行く」
「検査だよ。またな」
大地は口笛を吹きながらブルクを離れた。
「検査の結果異常なし。お疲れ様でした。轟三尉」
「美空先生よ。このまま戦って俺は本当に大丈夫なのか」
「…生命の強制停止はやはり医療の立場から言わせてもらいますと、大変危険な行為であり即刻中止を要請します。ですが我が『アルベリヒト機関』の研究が遅れているのが原因で軍部がそうせざる負えないのも理解してます」
「なんで遅れてるんだ」
「研究対象であるコアが未だ研究対象として研究出来る程成長していないこと、そして我々としてはミールの軍事転用を反対しているからだと思われます」
「第1Alvis『竜宮島』と第3Alvis『海神島』と違い俺達は『平和』を求めてるんだからな」
「…」
「どうした宇美(うみ)ちゃん」
「多分。どのAlvisも『平和』を求めている点は一緒だと思います。求め方が違うだけで」
「どういうこと」
「私達は臆病なんですよきっと『ミールは研究対象であって、軍事利用するべきではない』って言ってますけど、この『ミール』という存在事態が私達にとって脅威であり。得体のしれない代物を利用するべきじゃないっていうのがこの第2Alvisの考え方だと思うの」
「臆病ね…宇美ちゃんは軍事利用は賛成なの」
「…私達が生き残るには理想論ではもう不可能な段階まで来てるとは思います。」
「固い」
「えっ」
「さっきから固いよ宇美ちゃん、俺達の間柄なんだからもっとフランクに行こうぜ」
「でも、今は仕事中ですし…」
「二人とも変に意地張っちゃってよ、あっ宇美ちゃんこの後優芽と飯行くけど一緒に食べない」
「でも二人のお邪魔じゃあ」
「別に優芽と二人じゃないぜ、パイロット連中とブルク組で議論するんだ今後の『ウィダシュテイン』の運用方法について、華がないからさ宇美ちゃん来てくれると助かる」
「じゃあ、仕事片付いたら合流します大地さん」
「おうよろしくな」
何気ない日々がこの島にもあった。そうこれまでは…
(秘匿通信…)
「誰だ、このコードを知る者はこの島にはいないはずだが」
「久しいな大門寺。今は大門寺司令と言ったところか」
「お前は…なんの用だ」
「今私はある新兵器を開発していてね。君達の力を借りたいんだ」
「…断る。私達はミールを軍事利用するつもりはない」
「そうか、また出直すよ」
(あの男からの接触…嫌な予感がする)
この話を公式設定として認定されるのは
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あり
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なし