蒼穹のファフナー EXTINCT ALVIS   作:naomi

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EF-1の起動試験成功から半月、ファフナーの量産が急ピッチで行われ、量産型ファフナー『グノーシス・モデル』が完成、ある程度のフェストゥムに対する戦闘での成果が出たことから主力兵器は完全にファフナーに切り替わった。

 

一方、大地・優芽・宇美・小太郎・奏の5人はミツヒロの命でEF-1をもとに改良し一騎当千の力を持つファフナーを開発する【『ウィダシュティン・モデル』開発計画】のメンバーに選ばれ日々、試験や実験に明け暮れていた。

 

「轟一尉。今回からこれまでにない症状が出るかもしれない、異変を感じたらすぐに報告したまえ」

 

「了解。始めます」

 

改良されたEF-1の起動試験が始まる。

 

(今のところは変化は無いが…何処が改良されたんだ)

 

(大地さん…)

 

「宇美震えてるぞ、大丈夫か」

 

「お姉ちゃん。大丈夫…大丈夫だから」

 

「宇美…」

 

 

〜1時間前〜

 

「失礼します。バートランドさん」

 

「どうした宇美。もうすぐ改良型の試験前だろ」

 

「『グノーシス・モデル』に『コア』が使われていないというのは本当ですか」

 

「よく調べたね。そうだ『グノーシス・モデル』に『コア』は使われていない」

 

「なぜですか、それではただの人型兵器じゃあないですか」

 

「理由は色々あるが、まずはファフナーという兵器をここの人達に信用してもらう必要があったからね、比較的簡単に製造出来るこのモデルを採用した。ある程度成果が出ていることでこれまでのリスキーの塊のような君達の兵器よりは信用されているはずだ」

 

「…確かにそうですね」

 

「次に君は重要な点を見落としている。『コア』は『ミール』の分身つまり大量生産出来るわけじゃない。『ミール』は大変貴重だ。ファフナーの基礎設計もまともに出来ていない状態でミールを使った試験機を作って失敗した場合のリスクが高すぎる。そしてもう1つの理由はこれまで君達に提供したデーターには記述していないが、ここまで調べた君の頑張りにご褒美として君だけに教えよう」

 

「ファフナーの秘密ですか」

 

「そう本来の『コア』を内蔵したファフナーはね、『同化現象』のリスクがあるんだ」

 

「なっ、どういうことですか」

 

「フェストゥムは元々『北極ミール』の手足の存在。勿論君達Alvisが持つ『瀬戸内海ミール』も同質の存在だ。そのミールを核として使っているからね『同化現象』を発現するんだ」

 

「そんな…確か今回の改良で」

 

「そうEF-1にはこの島のミールから取り出したコアを使用した。ここからが本当の計画の始まりだ」

 

 

「こちらEF-1。試験を止めてくれ」

 

「轟一尉どうした」

 

「同化現象だ」

 

「なんだって、試験中止。奏急いで機体を強制停止させて」

 

「はい」

 

「いや続けろ」

 

「何言ってんだあんた」

 

「今回の試験からつきまとうリスクだ。これが乗り越えられなければ計画は永遠に成功しない」

 

「そんな大地」

 

「出来るかねEF-1」

 

「マジかよ…」

 

「パイロット。バイタル異常意識不明」

 

「おいおっさん」

 

「やむ終えん。試験中止だ」

 

辛うじて大地は同化を間逃れた。

 

「宇美。大地を急いでメディカルルームに運んでくれ」

 

「うん。姉さんついてきて」

 

三人はメディカルルームへ直行した。

 

「うむ…彼の容態が安定するまで休憩としようか」

 

「技術顧問。この事態の説明を求めます」

 

「本来のファフナーであの同化現象は付き物だ」

 

「どういうことっすか、今までのファフナーではこんなこと起きなかったのになんで」

 

「今までのファフナーにコアは内蔵してないからな、当然だ」

 

「嘘だ…EF-1開発したときから内蔵してたじゃないですか」

 

「あれは、替わりの物だよ『ライフダウンシステム』の入れ物をコアに似せて組み込んだだけだ。もちろんシステムは起動しないよう改良してな」

 

「そんな…」

 

「このEF-1が始めてコアを内蔵したファフナーだ。そしてファフナーには常に『同化現象』のリスクが付きまとう。二人も忘れずこれからの計画に挑みたまえ。私は少しここを離れる。君達も自由にしたまえ」

 

立ち去るミツヒロ。その後ろ姿を見ている二人の顔は青ざめていた。

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