オリジナル回第2弾完成しました。
えっと、メタ注意です……。
では、どうぞ。
とある日の『さーくる』。そこのスタジオの内の1つで、洸夜は1人キーボードを奏でていた。
「はぁーあ……」
そう呟きながら、キーボードに置いた手を離す。
「1人で自主練程虚しいものってないな……というか、みんなどうしてそんなに予定があるの……別に、寂しく無いもん……」
瞳に若干涙を浮かべながらの洸夜は、再びキーボードに手をかける。
「とりあえず、次のライブ曲もう一回やったら……息抜きがてらギターでも弾くか」
そう言って演奏しようとした瞬間、スタジオの扉が開け放たれた。
「ゑ……?」
驚く洸夜の視線の先には、5人の少年が立っていた。
「……誰?」
「私が紹介するわ」
「え、まりなさん?」
突如現れたまりなが彼等の紹介を始める。
「祈る想いを力に変える。高め合いの元に集合した5人組——」
そのバンド名を高らかに告げる。
「
“黄昏時の雷鳴”
Vo.『上条雷輝』
“臨機応変なストッパー”
Gt.『黒木
“覚悟の具現化”
Ba.『今井リキヤ』
“静寂な嵐”
Key.『五十嵐慎司』
“星に願いを”
Dr.『星乃佑磨』
「新たに動き出した、戦乱を駆け抜けていくボーイズバンド!」
「あ、ご丁寧に紹介ありがとうございます」
「じゃあ、私は失礼するね」
それだけ言い残すと、まりなはスタジオを後にする。
「え、ええっと……」
取り残された洸夜は、困惑しながら5人へと問い掛けた。
「洸夜さん、お久しぶりです」
「……え?」
「あれ、なんか変なこと言いましたか?」
「会ったことなんてあったか?」
洸夜の言葉を聞いた5人は、何やら円陣を組んで話し込み始めた。
「え、待って……会ったことあるよね?」
「……アレだ、こっちの世界じゃ初見さんなんだ俺等」
「メタ発言ヤメロォ」
「まあ、それならやる事は1つじゃない?」
「だな」
話を終えたらしい5人は、再び洸夜の方へと向き直る。
「すみません。人違いでした」
「お、おう。初めてあったよね?」
「はい。というわけだから
そう言って、1人ずつ自己紹介を始める。
「自分は星乃佑磨。Pray,Potentialのリーダー兼ドラマーです。じゃあ次、雷輝」
「上条雷輝です。ボーカルやってます」
「こいつの声、破壊力と音域が殺人的なんです」
「はい?」
「いえなにも」
名乗った雷輝に対して茶々を入れる佑磨であったが、雷輝に睨まれ直ぐに元に戻る。
「え、人殺せるって事……?」
「気にしないで下さい。あ、次流」
「はい。黒木流です。ギターやってます」
「もっとなんか言いなよ?」
「
「おい待てどういう意味だ」
流の言葉に噛みつく佑磨であったが、流はそれをスルーした。
「えっと、五十嵐慎司です。キーボード担当です」
「おい流すな。慎司ぃ……?」
「じゃあ最後、リッキー」
「無視しないでよ?」
涙目で訴える佑磨を横目に、最後の1人が自己紹介する。
「今井リキヤです。ベース担当してします」
「今井……?」
聞き覚えのある名前に、洸夜は思わずその名を呟く。
「もしかして……」
そこまで言いかけた所で、再びスタジオの扉が開かれる。
「……おやおや〜?」
「アレ、使ってたの?」
「も、モカ?」
「リサも……」
扉の側に立っていたのはモカとリサだった。
「あ……」
「リキヤ〜☆今日練習だったっけ?」
「なんでいるんだ……」
「モカも……」
リキヤ、雷輝の順に言葉を溢すのであった。
「リサさんとセッションする約束だったから〜」
「そういう事。で、結局何してたの〜?」
そう言ったリサは、リキヤの頬を突っつく。
「や、やめてくれよ……」
「おいこれまさか……」
「あ、リキヤは私の弟だよ」
「なん……だと……」
「それに加えてシスコンな弟ですよ」
佑磨の言葉に洸夜は、思わず開いた口が塞がらなくなるのであった。
「おい佑磨、お前後で覚えとけよ」
「もー、照れないの〜」
「違う! 照れてるわけじゃない!」
リキヤはリサの言葉を全力で否定するのを横目に、一同を見渡す洸夜。
「……あのー、皆さん」
「どうしたの洸夜?」
「なんでこの部屋に集結してるの?」
その言葉に、一同の動きが固まる。
「……確かに」
「言われてみればそうですよね」
リキヤと慎司が洸夜の言葉に肯く。
「なんか、空いてるって言われたから」
「そーでーす」
「マジで……?」
リサとモカの言葉に洸夜は困惑しつつも、残りの5人の方へと視線を変える。
「あ、佑磨が入ろって言ったよね?」
「……」
ギクッ、という音が聞こえそうなほど体を震わせた佑磨は、そっと顔を背ける。
「アレ、もしや確信犯?」
そんな佑磨に対して洸夜は、疑いの目を向ける。
「え、まあ、はい……」
「わりかし素直に吐いたよ……」
「言いたい事があったので……」
そういった佑磨は、改まると洸夜にこう告げるのであった。
「氷川洸夜さん、この作品の主役の枠を譲って下さい!」
「メメタァ」
ビシッ、と洸夜を指差しながらの佑磨の傍ら、流が突っ込む。それを聞いた洸夜はと言うと、唖然とした様子で固まっていた。
「……えーっと、え、なんだって?」
「もう一度言います。この作品の主役の枠を譲って下さい!」
「あ、この作品の……しゅ、主役……?」
佑磨の言葉に洸夜は激しく困惑するのであった。
「……ええっと、それって前提条件俺が主役ってことだよね?」
「そうなりますよね」
「ああ、うん……あのね、この作品の主役ってね、俺じゃないの」
凄く申し訳なさそうに、洸夜は言葉を返す。
「「「「「なん……だと……」」」」」
洸夜の言葉に、Pray,Potentialのいちの一同は驚愕するのだった。
「え、じゃあ誰が主役なんです?」
「え、うーん……全員かな?」
「全員?」
「うん。だって、その都度その都度出て来る人達違うし……」
視線を逸らしながら、洸夜は言葉を返す。
「ていうかさ、そこの2人が凄い困惑してるから、そろそろ
リサとモカを示しながら、洸夜は5人へと問い掛けた。
「まあ、確かにそうですね……。これ、やり過ぎると後が怖そうですし……」
「かもな……」
流と慎司が洸夜の言葉に同意する。
「というわけだ。この話は終わり」
「そうですね」
洸夜の言葉に頷く佑磨だが、ですがと言って言葉を続ける。
「いつかは、必ず譲ってもらいますからね」
「お前はそろそろ良い加減にしような?」
「は、はい……」
黒い笑顔で、流が佑磨へと告げ、それを見た佑磨は滝のように冷や汗を垂らすのであった。
その直後、佑磨の背後から徐々に迫ってくる足音。
「……なんだ?」
「——ゆうくーん!」
佑磨が振り向いた直後、彼に突っ込んできた何かと共に後方へと吹っ飛ぶ。
「佑磨?!」
流が叫ぶ中、佑磨は漸く自身に飛びかかってきたソレを認識する。
「イテテ……香澄?」
「こんなとこで会うなんて奇遇だね!」
佑磨に飛び付いてきたのは香澄だった。
「香澄ーって、佑磨?」
「あれ、沙綾にポピパのみんな。何でここに?」
香澄の後からスタジオに入ってきたのはPoppin'Partyのメンバーだった。
「香澄のやつが……突然走り出したから……後ついてきたらここに来たんだよ……」
「え、マジ?」
息を切らしている有咲の言葉を聞いて、佑磨は目の前の香澄に尋ねる。
「うん! なんか、ここにくればドキドキするかなって思ったらゆう君が居たの!」
「それ、奇遇じゃなくて確信の間違いじゃん……」
佑磨は香澄に言葉を返しつつ、自身から香澄を引き剥がした直後、またしても扉が開かれる。
「今度はなんだ?」
驚く洸夜の視線の先、自身へと飛来する物体が1つ。洸夜は咄嗟にそれを受け止める。
「お兄ちゃーん!」
「……え、日菜?」
洸夜に飛びかかってきたのは日菜であった。
「え、何で?」
「うーん、ここに来ればるんとくるかな〜って思ったから。で、お兄ちゃんがいたってわけだよ」
「うん。全くわからん」
「アレ、洸夜君?」
日菜の後に続いてスタジオ入りしたのは、彩を先頭にしたPastel*Palettes。
「あれぇ、何でパスパレまでここ来てんだ……?」
「私達は自主練ってことで来たのだけれど……」
「ああ……日菜が突然疾走したとみた」
「その通りよ……」
肯く千聖を見ながら、洸夜は溜息を吐くのであった。そしてここで、洸夜とあることに気がつく。
「なあ、佑磨……」
「どうかしましたか?」
「あ、いやね……今ここまでの流れあるじゃん?」
「え、まあ、はい」
「俺さ、さらに人が増えると思うんだよね……」
その言葉に、スタジオ内の一同が固まる。そして、リキヤがポツリと言葉を溢す。
「それ……バリバリのフラグ……」
その直後、またしても扉が開かれる。
「アレ……みんな集まってどうしたの?」
「お〜、蘭〜」
「皆んなも……」
扉を開けたのは、蘭を筆頭にしたAfterglowのメンバー。これを見た洸夜とPray,Potentialの5人は、先程の洸夜の予感が的中してしまっているということを悟った。
そして、それを裏付けるかのように、新たにスタジオ入りする人影が現れる。
「あら、使用中だったの?」
「あ、友希那〜」
「と、言うことは……」
「……洸夜?」
「ああ……やっぱし他のメンバーも揃ってる……」
色んな意味で当たって欲しくなかった予感が的中した洸夜は、肩を落とすのであった。
そんな中、リキヤと雷輝がこんなことを溢す。
「あれ、もう入口からは入ってこれないだろうけど……ハロハピは?」
「どうせ天井裏から出てくるんだろ?」
直後、天井板が外され5人分の人影が降ってくる。
「ノワァ?!」
自身の目の前に着地したことにより、洸夜は叫びながら戦慄するのであった。
「あら、みんなで何をしていたのかしら?」
「こころ……」
佑磨は突如現れたハロー、ハッピーワールドを見ながら顔を痙攣らせるのであった。
見事にフラグを回収し、集結したCrescendoを除いた全バンド。だが、それによりスタジオは定員オーバーとなるのであった。
「せ、狭すぎる……」
「えー、私はお兄ちゃんとくっつけるからいいけどな〜」
「私もゆう君と一緒だからな〜」
「離れてくれよ……」
「ぎゅうぎゅうですな〜」
「おま、どさくさに紛れてくっつくな?!」
「あー、もう——」
人によれば天国とも地獄とも呼べる空間。
そんな混濁とした空間の中、洸夜は全力で叫ぶのであった。
「——みんな部屋から出ろ!」
涙目になった洸夜の叫びが、スタジオ内だけではなく、さーくる内全体に響き渡るのであった。
後日、この話をCrescendoのメンバーに話した時、何故呼ばなかったのかと問い詰められるがそれはまた別のお話。
今回はここまで。
えっと、はい……メメタァでしたね(目逸らし)
で、次回は普通にガルパ☆ピコ第5話『パスパレ・水着deコマーシャル』をお送り致します。
では、これで。
次回もお楽しみに!