In the dark Stratos  漆黒の悪神   作:蓮山

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久しぶりに書きました。
ところどころおかしいですがご容赦を


悪神、狩りに出る

 あいつを最初見たとき思ったのは「今らしいなよなよした男だな」だった。

 

 もしあの時、話しかけていたら未来は変わっていただろうか?

 

 それは結局「タラレバ」の話で…意味は無いんだろう

 

 たぶん、一番あいつをわかってやれたのは他でもない俺だったんだ

 

 それなのに第一印象で判断して、あいつのことを勝手に評価した俺はいったい何様のつもりだったんだって今は後悔してる。

 

 あいつに必要だったのは「評価」じゃなくて、「境遇を理解できる友」だったはずだ

 

 きっと、「IS」っていう力があったからなんでもできる気になっていたんだろうな

 

 だからあいつに話しかけなくてもいいと感じた

 

 今じゃあいつは完全な孤独だ。独りで誰にも頼らず世界から追われて生きている

 

 誰もあいつの味方をせずにいる

 

 だから千冬姉に言ったんだ

 

「あいつを助けられるくらい強くなりたい‼だから、千冬姉……俺を鍛えてくれ‼」

 

 千冬姉は驚いてた。なかなかにひどい隈がついた顔が印象的だったけど

 

 幸い、すぐに了承は取れた。何かしら思うところがあったんだと思う

 

 絶対にお前を救ってみせる、「颯来」!

 

~~~~~~~~~~

 

 全く…あの馬鹿は…

 

 戻っていく愚弟の背中を見ながら今後の予定を考える

 

 あいつは気付いてないがその考えは傲慢だ。「救ってやる」など自分が上だと無意識で感じているのだろう。その考えはいつか身を滅ぼすだろう

 

 とはいえ強くなること自体は賛成だ

 

 みっちり鍛え上げなければ

 

「織斑先生?また各国から問い合わせが…」

 

 ……また、面倒なことが…

 

 頭痛を堪えながら私は山田君の方に向かう

 

「それで、今回はどこだ?」

 

「えっと、アメリカとフランス、イギリスにイタリアです…」

 

 またか…あの国たちはこっちの苦労なんで知りもしない

 

 いかん。イライラしてきた…

 

~~2週間後~~

 

「海だ~~!」

 

「夏だ~~!」

 

「青春だ~~!」

 

 時間は過ぎて夏、IS学園一年生は臨海学校に来ていた

 

 しかし浮かない顔も多い。特に1組の生徒はその傾向が強く、空元気で乗り切ろうとしているのが良くわかる。

 

 しかし、そういった者たちのお陰で空気がさほど悪くなっていないのも事実。

 

 次第に落ち込んでても仕方ないと考えて楽しむことにした者が増えていった。

 

 そんな生徒たちを見て山田真耶は少し安心した

 

 しかし、その安心も長くは続かなかった

 

 『銀の福音』

 

 米国が開発した第3世代軍用IS

 

 そして、それを追って『悪神』つまり颯来が向かって来ているというのだ。表舞台にここ1ヶ月現れなかったというのに出てきたという事実に嫌な予感を全員が感じていた。

 

~~~~~~~~~~

 

 「今回の目的は米軍が開発した第3世代軍用IS『銀の福音』の拿捕、もしくは破壊だ。それと未確認情報だが『悪神』、つまり黒野颯来が向かっているらしい」

 

 黒野颯来。その単語だけで否が応にも緊張が走る。つまりは銀の福音になにかしら関わる、もしくは関わろうとしていることは明白。

 

 何の目的かは意外と彼らにとってはどうでもいい。必要なのはなぜ自分たちの前から消えたのか。何故相談しなかったのか。それだけを知りたいのだ。

 

 この者たちは基本善性の中で生きている。今もそうだ。故にわからない。己のすべてを否定されたものの感情も、恐怖心も。

 

 会議は進み、されどどこか上の空のまま作戦は開始された。

 

「大丈夫でしょうか」

「さあ、な。痛い目を見ればそれはそれで経験にはなる。もちろん生きて帰れれば、の話だがな」

 

~~~~~~~~~~

 バイザーにISの反応が7つ。1つは今回の吸収対象、1つは第4世代機。それ以外は取るに足らないな。

 

 俺もこの機体も成長した。より強大に。コアの数も増えて12個。外道どもから強制的に奪ったISのコアだからこちらにとっては消えても問題ない。

 

 そして、わかったことがある。

 ISとは他の機体のコアを奪うことでデータを吸収し、自らを改造し使用者の望みを叶えうるように出来ている。そしてこれは篠ノ之束も知らなかったようだ。

 

 ISは「人間の無意識から学習する」ため、人の無意識が反映されることが多い。

 そして学習とはなにかしらの根底が必要となる。

 その根底とは「一夏以外の男などどうでもいい」という織斑千冬の行きすぎた姉弟愛のようだ。

 それを勘違いしたISコアが一夏以外の男を乗せなくなるよう自己進化をしたのだろう。

 

 では何故俺がISを動かせるかといえば「俺」ではなく、俺のIS「悪神」が特別だったからだそうだ。

 

 どうやら「悪神」は自然界に稀に存在する「アウトロー」や「イレギュラー」などの掟やらから外れた存在、多様性の一種のようだ。

 

「さあ、行こうか。狩りの時間だ」

 

 スラスターを起動させる。最高速度はマッハ60を超えるが衝撃波は装甲に吸収してエネルギーに変換する。ステルス性能もコアが増えたことで高まった。

 

 狙うは「銀の福音」

 邪魔するやつは

 

「みんな敵だ。破壊する」




ルビ振りが…
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