それぞれの事情   作:神谷涼

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 じわじわ続いてます。

 当初は「モモンガ暁に死す」をタイトルにするつもりでしたが、アレってウルトラファイトじゃなかったんですね……。
 ここまでギルメンの名前使って来たので、初回三回は彼らの名前で固めたく。
 このタイトルにしました。
 ウルトラファイトご存知の方は知ってる通り、もっと露骨に今回向けのタイトルもあるんで迷ったんですけどね。

 事前に申し上げますが、今回は内容が特にひどいです。
 読み進める方はご注意ください。



3:モモンガの眼が問題だ!

 モモンガ――さとりに案内されるように。

 アルベド、シャルティア、ルプスレギナ、ナーベラルが、その私室に入る。

 彼女ら全員が、初めて入る至高の御方のプライベート領域。

 その栄誉に感動し。

 その空気に興奮し。

 

「「……っ……はぁ……」」

 

 四人はそれぞれ身を震わせ。

 下半身を脈打たせた。

 特にアルベドは、ぬふぅとか変な鼻息まで発している。

 

(…………また、出してる)

 

 さとりは内心で溜息をついた。

 天龍に触れた後から感じた妙な落ち着き――アンデッドの特性たる精神抑制効果がなければ、パニックに陥っていただろう。

 

(すごい……におい……)

 

 四人が入ると、室内の空気は生臭く、ぬめったものになる。

 特に白い衣装に浮き上がらせたアルベドのそれは、噴き出すそれに合わせて内側から跳ね上げられんばかりである。

 また、ルプスレギナのそれは他に比べ液状なのか、手で押さえて外に噴き出ないようしている。黒いスカートの前面が、より黒く濡れていた。

 シャルティアやナーベラルのスカートの中も、大差ないのだろう。

 

(……四人の共通点は……そういうこと、なんでしょうね)

 

 四人の製作者。

 そして他の製作者。

 比較すればすぐわかる。

 アウラの作者、ぶくぶく茶釜は女性だ。

 ユリの作者、やまいこも女性。

 ソリュシャンの作者、ヘロヘロも女性だった。

 エントマの作者、源次郎は上辺でなく根っからの非リアル愛好者だった。エントマの異形性はその表れであり、生々しい欲求や人間関係は好まなかったと記憶している。

 シズは情動的に幼く設定されていたはずだ。作者のガーネットの性癖はともかく、シズ自身は純真無垢な愛らしさを求められていたはず。

 そして今、さとりの前にいる四人の作者。

 タブラ・スマラグディナ、ぺロロンチーノ、獣王メコン川、弐式炎雷――この四人は、わかりやすい童貞だった。

 年季の入ったソロプレイヤーで。男の多い(と思われていた)ギルド内では、猥談じみた雑談をよくしていた。さとりもプロとして、童貞看破には自信がある。その目から見ても、明確な童貞組が、彼の四人なのだ。

 特にぺロロンチーノはさとりの客として訪れ、何もせず時間いっぱいまで会話だけして帰った筋金入りである。ユグドラシルでランキングに入ったギルドメンバー、姉が声優――などと話すから、知りたくもない正体を知ってしまった。

 もっとも、そんな彼だからこそ、さとりは変わらぬ友情を抱けたわけだが。今回のサービス終了時、さとりのサプライズへの反応を最も見たかったのも……彼、ぺロロンチーノだった。

 

(まあ来なかったんですけれど。と……そんな場合じゃありませんね)

 

 妙なことで仲間の顔ぶれと様子を思い出してしまった。

 深々と……今度はわざと顔に出して、溜息をつく。

 四人に呆れ、失望した様子も明らかに。

 

「待機」

 

 冷たい声で、“今まで通りに”扱う。

 今度は怯えたように身を震わせ、四人が等間隔に整列するが。

 上下関係を思い知らされるだけで興奮するのか、下半身は違う反応を示していた。

 

「はぁ……四人とも、どうなっているか見せてみなさい。アルベドも、そんなに浮かび上がらせるなら、露出させた方がまだましでしょう」

 

 命令して、露出させてみる。

 

「さ、さとり様が私のものを見て……♡」

「ああ、み、見られてしまうでありんす♡」

「このような臭いを、申し訳ありません♡」

「……っ」

 

 三人が下着をおろし、スカートをたくしあげる中。

 メイド服の構造上、ナーベラルは衣装を解除して裸体を晒すしかない。

 

「なるほど……アルベドのは既に見えていましたが。シャルティアもすごいですね。ルプスレギナが長いのは人狼(ワーウルフ)だからでしょうか? ナーベラルはかわいいですね。少し安心しました」

 

 冷たい目……というより、作業的な目で検分する。

 全員が既に出したものでどろどろに汚れている。

 肉体がモモンガのデータ通りなら、形状が何であれ、問題はないはずだ。物理無効だから、巨人やドラゴンの相手をしてもダメージを受けまい。したくはないけれど。

 とはいえ、リアルの経験からいって、アルベドとシャルティアは危険なサイズだ。

 ルプスレギナも相応の覚悟が必要である。

 ナーベラルは、ありがたい息抜きだった。

 

(製作者のものと関連付けては、弐式炎雷さんに失礼ですね。そういえばぺロロンチーノさん、恥ずかしがって下着から脱がなかったのでしたか。彼のサイズを知っていれば検証材料にもなったのでしょうが……)

 

 内心で考えつつ。

 

「ふぅ……私はセバスと連絡を取ります。しばらく情報のやりとりをしますので。その間、貴方たちは可能な限り、自身で処理をしておきなさい」

 

 さとりは、自ら、登録時のロリータ風衣装を脱ぎはじめ。

 着くずし、肌を晒して、煽情的なポーズをとりながら。

 未だ鎮まらぬ四つの肉塊から目をそらし。

 胸から触手でつながる世界級(ワールド)アイテム、サードアイで見下すと。

 通信を始めた。

 

「〈伝言(メッセージ)〉――セバス、様子はどうです。危険があるなら……」

(それが、さとり様。外は沼地ではなく平原になっております。空は第六層以上に満開の星空です。周囲にモンスターや会話可能な存在は確認できておりません。戦闘力の無い小動物がいくらかいるのみかと)

 

 ヘルヘイムではない。

 あの世界にそんな場所はないはずだ。

 

「えっ? わかりました。引き続き調査をお願いします。コキュートスと離れず、別行動は――ぶぎゃっ」

 

 餅の塊のような熱いものを顔にぶつけられ、さとりはのけぞった。

 今まで装甲付きスカートの中で出されていたナーベラルの白濁――いや、黄濁が、モモンガを襲ったのだ。

 

(さとり様!?)

 

 セバスが何事かと焦って問いただしてくる。

 

「あなたたち、顔にかけるのはやめなさい!――ああ、ごめんなさい。今……ちょっ、天井もやめなさいっ!」

 

 アルベドとルプスレギナが天井に当てると、そのままさとりの頭上から降り注ぐのだ。

 体に直接かけてくるシャルティアが一番マシであった。

 

(さとり様、大丈夫でございますか?)

 

「だ、大丈夫。とりあえず一時間ほど調べて問題なければ入り口のマーレたちに合流してください。デミウルゴスからナザリック内の報告も来て……おぶっ……き、来ているはずですからっ。問題なければマーレの情報を元に外部調査お願いしますっ」

 

 一方的に言って、通信を切った。

 既にさとりは、カスタード&フレッシュクリームデコレーション状態である。

 いや、頭から粥をかぶった状態と言うべきか。

 真紅のサードアイが巨大な白玉団子と化している。

 しかも四人ともまだまだ自己処理の最中だ。

 

「何回出すんですか……顔はダメですよ。天井もダメです。ここになら、かけていいですから。情報伝達の邪魔はしないでくださいよ。終わったら、きちんと満足させてあげますから」

 

 本気で溜息をつきつつ無表情で四人に言い、下着を脱ぎ。

 さとりは脚を開き。

 その奥も開いて見せる。

 四人が血走った目を向けてくるのがわかった。

 

(タブラさん、ぺロロンチーノさん、メコン川さん、炎雷さん……童貞すぎるでしょう……)

 

 嫌な物悲しさを感じながら。

 さとりは死んだ魚のような目で淡々と、マーレ、デミウルゴス、沙耶、天龍へと〈伝言(メッセージ)〉をつなぎ。情報共有をしていった。

 下半身に着弾衝撃が断続的に来る。

 彼女らは萎える気配すらない。

 下半身どころか上半身も含め、脱いだはずが白い衣装――のような粘液。

 

(ふふ……ホワイトドレスですね……)

 

 通信が全て終わったら相手せざるを得ないのかなと思うと。

 現実逃避気味に渇いた笑いを浮かべるしかない、さとりだった。

 

「あ、全員への通信終わりましたね!」

 

 食い気味にいうアルベドの言葉も耳に入るようで入らない。

 

「ここは第一階層守護者として、私が行かせてもらいなんし!」

「あの、私小さいので、できれば先に」

「あー、確かにナーちゃんは……」

「そうね。早そうだし先を譲りましょうか?」

 

 確かにシャルティアやアルベドの後では、拡がってしまうだろう。

 これからの行為について勝手に話が進むが。

 さとりとしては、いろいろ逃避したい。

 

「いや、ここはナーベラルに違う穴を使ってもらうべきでありんす。ぺロロンチーノ様曰く、三人同時相手は普通とのこと。百戦錬磨のさとり様なら、四人くらい問題ありんせん」

 

(問題ありますよ)

 

 だが、逃避すべきではなかった。

 他人事のように内心でツッコミを入れつつ。

 現実味を感じられなくて。

 さとりは、すばやく反応できなかった。

 

「なるほど。では私はファーストキス()をいただくわ」

「ぐへへ、前はいただくでありんす」

「じゃあ、私は後ろを使わせていただきますね」

「仕方ありませんね――ナーちゃん、早く代わってほしいっす! さとり様、それまで手でお願いします!」

 

 完全に順番まで決められていく。

 目の前に迫るそれに、はっと気づき言葉を発さんとする。

 

「いえ、お願いしますじゃ……んぶぅ!?」

 

 もう遅かった。

 口はふさがれ。

 解き放たれた四匹の獣は、先のさとりの言葉を都合よく解釈し。

 至高の躰を貪り始めたのだ。

 

 それでも、さとりには余裕があった。

 四人が己を目上として敬っていること、間違いないのだ。

 壊されはすまい。

 何より物理耐性と精神完全耐性がある。

 面倒な作業かもしれないが、慣れた行為。

 問題はない。

 

 なかったはずだった。

 

 さとりが知らないのも無理はない。

 ユグドラシルでR18行為は禁止されている。

 サキュバスだって設定のみで、そんな攻撃はしない。

 また、リアルのさとりは、行為に慣れていたが、それは“一方的にされる立場”に慣れていたにすぎない。

 それは待っていれば終わる。

 高齢の客なら時間をかけて味わい尽くした後、一度すれば終わる。

 若い客は乱暴に勝手にして、終わる。

 だが、彼女らは違う。

 違うのだ。

 再生能力や回復魔法、種族補正と言ったファンタジー(チート)を持つ、恋愛経験皆無の童貞の夢の結晶。しかも、色に飢えた女の欲望が上書きされて、無限発情している文字通りのセックスモンスターである。

 そして何より。

 性的ダメージは、物理でも精神でもないらしかった。それを受ける器官の無い骨やゴーレムなら別だったかもしれないが……今のさとりは、肉体上はほぼ人間と同様の器官を持つ。データとしてのみの、死の支配者(オーバーロード)

 いつものように、終わるまで耐えているつもりだったさとりは、膨大な未知のダメージ、未知の状態異常を送り込まれてしまう。

 もはや、彼女には無様に痙攣するしかできない。

 

 

「た、たいへんです、さとり様の呼吸が……脈もありません!」

「何言ってるっすかナーちゃん。さとり様はアンデッドっすよ」

「一見動かなくなっていても、ちゃんと奥を叩けば反応してるでありんす……っ、んんんっ!」

「〈負の接触(ネガティブタッチ)〉も使っておられない以上、まだまだ好きにしていいということ。いや、私たちの一方的な行為に呆れておられるのかしら。さとり様を失望させないよう、しっかり楽しんでいただかないといただかない、と……うっ♡」

「そうでしたか。では、頑張らせていただきます……っ、あっ♡」

 

 

 

「反応が悪くなった気がします」

「ナーちゃん小さいっすから……」

「シャルティア、モモンガ様を回復させて」

「じゃあ〈大致死(グレーター・リーサル)〉……って、さとり様すごい跳ねてるでありんす!」

「あっ、モモンガ様、その喉動かすの、いいですっ♡」

「何か言いたいんじゃないっすかね」

「とりあえず一段落、してからお聞き、しますのでっ♡」

 

 

 

「さとり様が、白い塊になってしまいなんし」

「揚げる前の天ぷらみたいっすねー」

「量から言うと、チーズホンデュ鍋に思えます」

「顔が泡立ってるからまだ、満足なされていないと思うのだけど」

「しかし、これではさとり様の偉大さも台無しでありんす」

「なんか萎えちゃうっすよね」

「そうだわ。至高の御方の部屋にはそれぞれ浴室もあられるはず! 私たちの手でさとり様を清め洗ってさしあげましょう!」

「モモンガ様とお風呂……まさに憧れのシチュでありんす!」

「さすがアルベド様……天才……」

「私なら、長いから奥までしっかり洗えるっすよ!」

 

 

 

「やっぱり御姿を現されると、モモンガ様は偉大すぎて……!」

「わ、私はさすがに、もう、体力が」

「大丈夫っすか、ナーちゃん。回復は任せるっす! 〈大治癒(ヒール)〉!」

「自動回復がないとたいへんでありんすね」

「私もサキュバスでよかったわ。とりあえず汚れたらすぐ流しつつ、このまましっかり楽しんでいただきましょう」

「はい! がんばってさとり様に奉仕いたします」

 

 

 

「いや……もう……やめ」

「さとり様が拒んでいるように聞こえますが」

「いや、これはぺロロンチーノ様がおっしゃっていた、おかわり要求! まだまだ手ぬるいってことでありんすよ!」

「さすが至高の御方……わたし達ではまだまだ満足いただけていないのね!」

「さとり様ぱねーっす! ナーちゃんも量と勢いはすごいっすから、回復して流し込むっすよ!」

「はいっ……さとり様に満足いただけるように……っ!」

 

 

 

「ぴくりとも動かなくなりなんし」

「アンデッドなら寝食不要のはずですが。お疲れだったのでしょうか」

「あれ? アルベド様なにしてるっすか?」

「マッサージよ。お疲れならなおのことしっかりしないと。幸いマッサージ棒もあるし」

「さすが守護者統括! その発想はなかったでありんす!」

「マッサージ中に入ってしまってもしかたないっすよね!」

「いえ、最も酷使なされた場所を、サイズ的に余裕ある私がマッサージすべきかと」

「ナーベラル、けっこう根に持ってたのね……」

 

 

 

 こうして、天龍と沙耶が様子を見に来るまで、さとりへの奉仕は終わらなかった。

 




 開幕びくんびくんからにしようかと思いましたが、四人の掛け合いが先にできたので、こんな流れに。

 第一話からけっこう取り乱してた感ありますが、モモンガさんは三人の中で一人だけ精神抑制が働いてます。
 第二話でやたら落ち着いてたのはその流れ。
 そして原作モモンガさんは骨だったから関係ないけど、同じ精神耐性持ちのシャルティアがああも状態異常同然に陥ってる以上、性的ダメージ()は各種耐性を貫通する、全年齢向けのユグドラシルでは未知のダメージ&状態異常と考えます。
 それぞれのいろんなアレコレ。

・アルベド(タブラ・スマラグディナ)
  エロ知識は偏ったサブカル系、変態プレイにやたら詳しい、恋愛経験なし
  性欲は強く、妄想癖も強い、暇さえあればソロプレイ
  追加設定で得たのはギンヌンガププ(つよい)
  さとりに容赦ない攻撃を続けている

・シャルティア(ぺロロンチーノ)
  エロ知識はもちろんエロゲ準拠、1リットルくらい出るのは当たり前
  レイプや監禁から始まる恋愛が普通
  追加設定で得たのはスポイトランス(つよい)
  さとりのHPをドレインしまくっている

・ルプスレギナ(獣王メコン川)
  エロ知識はAV準拠、凌辱モノ好き、女優よりシチュで買う派
  多彩なジャンルに手を出し、道具にも挑戦、フロンティアスピリット旺盛
  追加設定で得たのは犬のアレ(放出が10分くらい続く)
  ルプーの独占時間が長いせいで、ナーベラルのさとり使用時間は最も短い

・ナーベラル(弐式炎雷)
  ストイックなヘビーゲーマーとして己を抑制していたむっつり
  ギルメンの猥談にもっとも聞き耳を立てていた、ニンジャだしね
  追加設定で得たのはワンド系(小さい、放出エネルギー量のみ最大)
  実戦に入った途端自動解除される保護装甲のせいで、すぐ交代しがち

 至高の御方の性的なアレコレは(言うまでもなく)捏造設定です。
 軽い気持ちで流してください。
 いろいろ変な設定つけたぺロロンチーノさんにはホントすみません
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