屋根の下で(中断中)   作:神無月 フラット

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お久しぶりです....限定荒木比奈来たり星輝子が2年ぶりにイベ楽曲参加したりリアルが忙しかったりサンドバックになってました....



「学校で」が使えるのは学生特権

あれからしばらく経った

星さんはレッスンやお仕事の合間にちょこちょことお店に顔を出してくれている。そしてなんかサインも飾ってくれた。本人曰く「お世話になっているから」だそうだ

そのせいなのかなぜか最近やたらと客が多い。それもほとんどの人がきのこメニューや星さんが美味しいとデレぽ?に投稿したやつばかり注文してくる。まあお店が賑わうのはいい事だと思うけどね

 

「翔ちゃん!1番テーブル様できたよ!あと3番とカウンター1、2番もすぐ出来るよ!」

 

「はいよ!」

 

連日満席....とまではいかないがそれなりに席は埋まっている。まあ大体お昼の時間から3時間がピークだ。閉店1時間前になると大抵お客さんいなくなるんだけどね

 

 

 

「いただきます」

 

「い、いただきます....」

 

学校では最近お昼ご飯を星さんと一緒に食べるようになった。星さんはいつも目線が気になるから〜と言っているのは知っているからここで2人で食べている。屋上なら落ち着いて話すことも出来るし気も楽だからな

 

「どうだ?俺の新作のきのこドリアは」

 

「うん....美味しいぞ。ただしめじくんよりかは王道のマッシュルームくんとかの方が合ってると思うんだけど....」

 

「う〜んそれは....挑戦かな?」

 

「ふひっ....大野さんらしいな」

 

今日は俺の考えた最強の新メニューを作ってきて星さんに食べてもらっている。正直事務所の許可を取っていないからメニューとかに『あの星輝子も絶賛!』とかは書けないんだよね....

 

「そういやまだ『これ』を使ってなかったな」

 

そう言って醤油さしに使われる魚の形をしたアレを取り出す。中には黒っぽい液体が入っている

 

「なんだ?....それは」

 

「まあ待てって」

 

その液体を星さんの食べかけきのこドリアの上に少しかける。傍から見れば醤油にも見えるだろう

 

「じゃあこれを少し混ぜて食べてみてよ」

 

「うん」

 

少しかき混ぜるとチーズとご飯にさっきの味付けが絡まっていく。ちょ〜っと色がおかしいかな....これ

 

「食べてみ」

 

星さんがスプーンですくって口元に運び、食べる。少し目を見開いてこちらを見ている。お、美味しかったのか....?

 

「ど、どうだ?」

 

「うん、ちょっとピリッとしたスパイスが効いてて美味しいぞ....飽きないなこれ」

 

「よっし成功だ。メニューに加えても良さそうかな」

 

スパイス数種類とかその他調味料をそれぞれ混ぜ合わせたこれ、ピリッとした辛さが特徴だけどそこまで辛くなく苦手な人でも食べられるくらいには抑えてあるものだ。物足りない人はタバスコでもぶっかけてろ(暴言)

 

実はこの屋上お昼会にはもう1つ目的がある

 

「最近上手くステップができなくてな....練習はしているんだけど何故か上手くできないんだ」

 

「うーん....俺には技術的なことはわからないけど焦ってしまったり無理にステップしようとして足が上手く動かないってこともありえるんじゃないか?」

 

そう、2人のお悩み相談会だ。時には俺が、今は星さんが相談を持ち込んでいる。まあこれは解決が目的ではなく話すことで心を軽くしたり解決への糸口を探したりなどをするだけだ

 

「実際星さんはよくやっているよ。俺は現場を実際に見ているわけじゃないからあれだけど大丈夫だと思うよ。あとは自分を信じてやるだけだよ」

 

「そっか....そうだな。ありがとう、大野さん」

 

ご飯を食べて相談会、そして軽くおやつを食べていると予鈴が鳴る

持ってきた弁当箱を持ち教室へと戻る。教室に入るとこちらを見ながらヒソヒソとみんな話している。まあ恐らく「おいおいあいつが星さんとずっといるやつかよ」くらいか?まあファンの人から見たらどこぞの人間が擦り寄っているように見えるんだろうな....うん

 

放課後はいつもお店を手伝っているが今は星さんと一緒に下校している。というか目的地はうちの喫茶店だ。今日はレッスンや仕事が入っていないらしい

いつものセットに新作メニューのきのこグラタン(改)を出して俺もカウンター(店側)で1杯を一緒に飲む

うん、いい香りだ。程よい甘さのお菓子が紅茶を上手く引き立てている

マスターは先程までのお昼のお客さんを捌いて「疲れたから休むね」って言って奥へと行ってしまった

まあ....2人っきりというやつだ

 

「ふぅ....やっぱりここの紅茶は美味しいな」

 

「褒めてくれてありがとう....と言いたいけどこれは茶葉がいいやつだからな。あまり上手さは関係ないと思うけど」

 

「褒め言葉は素直に受け取るものだぞ....」

 

「おっ?言うねぇ....んじゃありがたく受け取っておくよ」

 

また再びの沈黙

カップが皿にカチャっと当たる音のみがその空間には響いていた

無言でも2人でいられるこの空間がある種の癒しだ。というかなぜかここに来ると星さん喋らなくなるんだよな....まあアレがあったから気まずいのはわかるけどさ....

 

☆アレ

星輝子がお泊まりに来た時にお風呂で起きてしまった事件のこと。詳しくは過去回参照

 

 

閑話休題

 

 

無言で続くこの時間も閉店間際になり終わりを迎えた。代金を支払い帰ろうとする星さんを引き止めついて行く。いやこんな時間に1人で帰すわけにはいかないだろ。5月終わり頃とは言えどもう6時近いし

 

「いつもありがとうね。星さんが投稿したあれのおかげでお客さんが結構増えてマスターも喜んでたよ」

 

「どういたしまして....?」

 

まあ、一番感謝しているのは俺なんだけどな....」

 

「ん?なにか言ったか....?」

 

「いや言ってない。気にするな」

 

決して近いとは言えずかと言って他人の距離とも言えない2人の間隔、いつもより長く感じる駅までの道のりが今はありがたい、不思議とそう思う

 

しかしこれはなんだ?楽しい?嬉しい?どういう感情なんだろうか

 

「ふひっ....じゃ、じゃあ....また明日学校でだな」

 

数歩先に行きくるりと回りこちらを向く。両手を大きく広げて回る姿はなんか小動物みたいな愛らしさを感じる

 

「あぁ、じゃあまた明日学校で」

 

駅の構内に入っていくのを確認すると俺は家へと歩き出す。誰かと一緒にいて楽しいと思うのは久しぶりだ。大抵は誰かと遊ぶよりかは1人で作業したりゲームしたりする方が楽しいと思っていたけどね

 

帰り道は寂しいものだ。話す相手がいるかいないかの違いだけ、それも行きは隣で歩いただけで話すことはほぼなかった。それなのに今は寂しく感じる

これは、なんだ....?




読んでいただきありがとうございます
正直投稿はもう少し遅れると思っていましたが気合と根性とイベ終わり特有の達成感で投稿できました
私はよく話のスタートと終わりを考えて中身はその場のテンションで書き上げるのが多いのですが今まさにその状況です。次話どうしよう....
とまあ悩んではおりますが頑張って書いています
どうかこれからも応援のほどよろしくお願いします
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