2月は本当に忙しくて構想を練っている時間なかったんです....
3月は....サボってました(土下座)
時期は既に5月末....学生達は「中間テスト」なるものに苦しめられる時期だ
無論一般高校生の俺も例外ではない
うちの学校は難しい訳では無いけど変に捻った問題とか妙な引っかけが多い。もちろんたっぷりと対策して余裕をもって点数を稼がねば後々が面倒だ
なぜかこの高校では中間テスト→球技大会or体育祭→期末テスト→夏休み
というスケジュールになっている。今年は偶数年だから球技大会だが体育祭よりはマシというか俺にとってはありがたい。走るのはあまり得意ではないからな....
という訳で今は喫茶フジにて勉強をしている。まあ大体の学校はそうなんだろうけどテスト期間中はバイト禁止だ。曰く勉強に専念しろと。それは休日でもダメだということらしい。
ボs....黒田先生に直接申し立ててなんとか忙しい時は入ることを許してもらったが基本的には勉強しろとのことだ。そりゃそうだ、学生は勉強が仕事だもんな
勉強が仕事なら勉強した分だけ金をくれ()
そんなことを考えているとからんからんと入店の音がする。入口を見ると長い銀髪に特徴的なアホ毛の星さんがいた
「いらっしゃい....って言えないか。今は店の手伝いじゃないし」
1冊のノートと隣にはマグカップを置いてテーブルに座っていた。まあ所詮テスト勉強というものだ
「べ、勉強中なのか....?」
星さんが黒いノートを指さしてそう言う
「あぁそうなんだ。読み方とかよく分からなくてな....どう読めばいいんだか....」
「ど、どれどれ....」
星さんの顔がすぐ横に来る
近い近い近い近い!ちょっとビクってしちゃったよ
「え、えーっと....き、『禁断の果実』『深紅の秘薬』....学校の勉強じゃないのか....?」
「いやまあ....実はね....」
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数日前
ランチタイムのお客さんが帰りお店の賑わいは少しずつ収まってきた。お客さんがいなくなったので皿洗いと材料のチェックをしていると入口の方からからんからんと音がする。お客さんが来たな
「いらっしゃいませ」
「灼熱の業火が我が身を焦がす時!(こんにちわ!)」
すごいお嬢様ヘアー?でゴスロリ服の女の子だ。てか今なんて言った?灼熱?業火?
何を言っているんだ....?
「い、1名様ですか?」
若干苦笑いっぽくなるが我慢我慢、スマイルスマイル
「我は片翼なり」
まってほんとに何言ってるんだ....?本当に日本語か?日本〇で遊ぼに出られるぞ。謎の言語枠で
「それではこちらへ〜」
席へ案内しお冷を運ぶ。メニューを見てはいるが案外すんなりと決まったらしくすぐ呼ばれた
「ご注文お伺いします」
「禁断の果実を所望する。深紅の秘薬により魔力を高めよ!(ハンバーグ、ソースはケチャップで!)」
「禁断の....すみません、もう1度いいですか?」
「あっ....えと....は、ハンバーグ....ソースはケチャップでお願いします....」
メニューで口元を隠し目線を少し逸らしながらそう言う。最初からそう言えば良かったのでは....?
注文をマスターに伝え、待っていると銀髪の少女は店内をキョロキョロと見始めた。アンティーク調なのがそんなに珍しいのか、それともこういう内装が好みなのか、しばらくしてから料理をテーブル席に運ぶ
「どうぞ、ハンバーグのセットです」
「わあ!美味しそう!」
なんていうか....こういう所の反応は見た目通り少女みたいなんだな....
「いただきます」
しっかりと両手を合わせている。そこは普通なのか....案外育ちのいい子だったりするのか?
「んん!美味しい!肉汁が溢れ出てくる!」
まってもう普通の女の子じゃん。どう見てもハンバーグ>>壁>>魔王キャラだよ。というかこっちが素なのか?魔王様行方不明か?
食べ終えたゴスロリ魔王様(仮名)はレジにてお会計をする。まあランチとしてはそこまで高くない値段だ。高校生もそれなりに来るし
「我が名は神崎蘭子!今宵は狂気の反逆者との縁により降臨した。(私の名前は神崎蘭子ら今日は輝子さんに勧められてこのお店に来ました!)」
「は、反逆者....?」
とりあえずこのゴスロリ魔王様(仮名)は神崎蘭子さんということだけはわかった。誰だよ狂気の反逆者って....てか昼下がりなのに今宵ってどういうことなの....?
「お友達からの紹介ですか、わざわざ来てくださりありがとうございます」
「ん?あれって....」
神崎さんが指さす先には以前来店したゼッケンズのメンバーそれぞれのサインが飾ってあった
「ふっ、ならば我も刻印を遺して往こうぞ!」
刻印....サインのことか?てことはもしかしてこの人もアイドル....?マジ?
色紙を取りに店の奥へ行きつつスマホで神崎蘭子と調べる。がっつりアイドルだった
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「という訳なんだ」
「ら、蘭子さん....」
どうやら星さんもあの人とは面識があるらしい。そりゃそうか、だって同じ事務所だし年齢も近いし
カランカランと入口のドアに付いたベルが店内に響く。お客さんかな
「灼熱の業火が身を焦がす時!(こんにちは!)」
ドアを開けた先には黒いゴスロリ服を纏ったあの神崎さんと....もう1人は誰だろ、なんか髪の毛+ピンク色のやつが垂れ下がってるんだけど....それになんか服の趣味が神崎さんと全く違う人だ
「あ、神崎さん。また来てくださったんですね」
ペコリと小さくお辞儀をすると「うむ!」とにっこり満足気な顔をしてなぜか俺の座っているテーブル席の向かいに座っている。今の状況を説明すると俺の隣に星さん、向かいには神崎さんにその隣に座るのがホイ〇スライムさん(見た目がそれっぽい)
「そ、そちらの人は?」
同じテーブルに座ったことに内心驚いてはいるが流石に知らない人と同じテーブルに座っていると気まずいしな....せめてと思って名前は聞いておこう
「ボクは飛鳥、二宮飛鳥だ。今キミはボクのことをこう思っただろう?『痛いヤツだ』ってね。まあ、思春期の14歳なんてそんなものさ」
あぁ〜そういうキャラのアイドルさんか....
そういうキャラだと後々バラエティとかで過去の映像流されて悶え死ぬパターンだぞ....絶対そうなる....
「よ、よろしく。大野翔太郎だ」
ホイミスライム改めて二宮さんはどうやら神崎さんと仲がいいっぽそうだ
マスターが水を持ってきた後にそれぞれ注文をした。星さんはいつものきのこのクリームパスタ、神崎さんはハンバーグセット、二宮さんはコーヒーのセット(ブラック)だ。飲めるのかよブラック....(甘党人間)
「供物の運び手よ、その書は....(大野さん、そのノートは?)」
神崎さんがノートを指さしてそう言う。触れられたらそれはそれでどう答えるべきかすごく悩むな....
「えっとこれは....この間神崎さんお店に来てくれたじゃないですか。その時言われたことが上手く理解できてなくて....それで次はちゃんと接客できるように勉強してたんですよ」
「我が言の葉を紡ごうとは....(私の言葉を理解しようとしてくれてるんですか!?嬉しいです!)」
何も喋らないな....と思いながら二宮さんの方を見るとコーヒーセットのパンケーキを少し食べつつコーヒーを飲み、「う"っ....」とたぶん苦いのを我慢しているような顔をしていた。ミルクと砂糖....持ってくるべきだろうな
その後神崎さんはハンバーグを物凄い笑顔とキラキラと輝いた表情で、星さんはきのこのクリームパスタを食した。俺はと言うと神崎さんの熊本弁(とファンの間では呼ばれている言語)を履修していたため学校のテスト勉強は全く進まなかった