4月は奇跡公演やオタク is LOVE、Athanasia、5月は不埒なCANVASなどに刺されていました
最近銀河図書館とLast kissにぶっ刺さされて文香さんや三船さんの物語を書いてみたいなとか思い始めてしまってます
追記 サブタイトル書き忘れてました
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音とともに教室内からは鉛筆が転がる音と多くの学生が息を吐く音が響いた
やはり数学は悪だ
公式を覚えても変にこねくり回した回答を求められるから本当に苦手だ
赤点にはならないと思うが....いや赤点になるかもしれない
ともあれこの数学のテストで前期中間テストは終わった。国語、英語、生物、社会系科目はそれなりに上位に行けるだろう
さて、今はテスト週間だ。それにテストが終わったということはこれから俺を縛るものは無くなった、という訳だ
時刻でいえば今は午後2時30分、お昼ご飯の弁当は軽くしたから今は少し小腹が空いた感じだ
「さ〜て、高校生活初の帰りがけファストフード店と行きますか!」
そう、帰り道を少し外れるとそこには某有名ファストフードチェーン店が存在する
前々から行きたいとは思っていたがそんなきっかけも無かったしずっとスルーしていた。それが今日は!突撃できるのだ!
テスト終わりに荷物をまとめ、帰宅の準備をする。傍から見ると変なやつに見えるかもしれないが無視だ無視
「お〜い大野....ってなんでそんなにウキウキしてるんだ?」
もう5月で少し暖かくなってきたのにもふっとした髪の毛は変わらない女が近づいてきた。俺にとっては貴重な数少ない話し相手だ
「いや、テスト終わったから予定があるんだ」
「なるほどな〜、それが楽しみと」
「まあ....そんな感じかな」
ふ〜ん....と彼女は何かを言おうとするがその先を言葉にはしなかった
廊下は走ってはいけないので少し早歩きで昇降口へと向かい、靴を履き変えて店へと向かった
初めて入ったファストフード店は制服の学生がちらほらと見られた。たぶん俺と同じでテスト終わりなんだろう
そんなに食べる方ではないので500円バリューセット(サイドメニューとドリンクはポテトとコーラ)を頼んで席につく
下校時に寄っただけなのになぜこんなにも犯罪的に美味しく見えるのだろうか....まずはポテトを1本、サクッと
外は少し固めではあるが中はアツアツでとても美味しい。油っぽい食感と味は正しく「ジャンク」と言うにふさわしいものだ
数本ポリポリと食べたあとにドリンクのコーラを1口、ゴクリと飲む
油っぽい口の中にキンッキンに冷えた甘い炭酸がシュワシュワと広がる....は、犯罪的だッ!美味すぎるッ!数本ポリポリと、それからまたドリンクを1口....まさに無限ループ!
いや、まだメインのハンバーガーが残っている....
今回のバーガーはチーズとチキンというシンプルなもの、食べた感じではシンプル故に美味い!まさにそんなものだった
ポテトとドリンクの途中でバーガーを食べたため半分くらい残っているポテトとドリンクをまた交互に食べる
やばい....幸せ....
「あれ、大野じゃん」
声がするほうを見ると教室で見たもふもふ&知らない顔×2がいた
「へぇ〜大野も放課後こういう店寄るんだな〜」
「まあな、と言っても今回が初めてだけど」
神谷さんがこっちに寄って煽ってくる。あれ?神谷さんってそういうキャラだったか?
「へぇ、奈緒に男いたんだ」
「まさか奈緒に、ねぇ〜」
後ろの女子が少しニヤニヤと笑みを浮かべながらこちらを見てくる。ストレートの人とチョココロネ(?)みたいな人だ
「なっ!?そ、そんな訳ないだろ!クラスメイトだよクラスメイト!」
おいおい....そんなあからさまな反応して信じてくれる人なんて
「ふーん....そっか」
えっ....信じるのか....
「お隣失礼しま〜すっと」
チョココロネ(仮名)さんがポテトのLサイズを4つほどトレーにのせて持ってきた。座ったその人はさくさくとポテトを食べる、食べる、食べる....とりあえず食べている
え〜っと....こういう場合どうすればいいんだっけ....?とりあえず自己紹介か?いやでも合コンってわけじゃないしなあ....
っとそこでチョココロネ(仮名)さんがポテトをつまむ手を止め、こちらを向いてきた
「私北条加蓮、今奈緒の髪の毛をもふもふしているのが渋谷凛、よろしくね」
神谷さんが髪の毛をもふられめやめろと抵抗している。やめんかい、お店の中やぞ....
「大野翔太郎です....よ、よろしく」
「んで....奈緒とはどういう関係なの?」
ズイっと少し前に乗り出してそう聞いてくる。その目は真剣....というかなんだか興味津々な、『弄るためのネタ集め』みたいな感じだ
「いや....神谷さんも言った通りクラスメイトですけど....」
「ほらな!だからクラスメイトだって言ったろ!」
「な〜んだ....『遂に奈緒に恋人が!?』ってなると思ったのに」
流石に立ちっぱなしでは他のお客さんにも迷惑ということで4人席に座り直した
俺の左側はチョココロネ(仮名)さんこと北条さん、正面には渋谷さん、対角線上に神谷さんだ神谷さんと渋谷さんもドリンクと各々食べるものを注文して席につき、ゆっくりと話を始めた
と言っても俺と神谷さんは渋谷さん、北条さんと歳は違うためテストの話題などではなく
「へ〜本当に知らないんだ。私達のこと」
渋谷さんのその目は不思議そうな、本当に?と少し疑っているようにこちらを見ていた
「本当だよ、ゲームとかよりも裁縫とか料理とかのほうが好きなんだってさ」
「「女子?」」
「女子なのはお2人の方では....?」
なんだろう....この人達(特に北条さん)といると少し、いやかなり疲れる。途中で一緒にツッコんでくれる神谷さんが癒しだ
そう思うとこの2人に加わる神谷さんってすごいのでは....というかいつもこう弄られてるのか....
「神谷さん....大変だったんだね」
「んなっ!?同情するより前にこの弄り魔達を何とかしてくれ!」
『達』と言うよりかは北条さん1人が弄っているように見えるけどな....渋谷さんはその様子を止めもせず少し笑って眺めているだけだ
「渋谷さん....でしたっけ?止めないんですか?」
「まあね、加蓮がいきいきしているのもそうだけど奈緒が面白いから」
「そういうものですか....」
2人のやりとりはどこかケンカ?しているようにも見えるけどなんていうか....お互いが楽しんでいるように見える(なお神谷さんはものすごく疲れているっぽい)
お店の中ということもあり時たま間に入って落ち着かせたりポテト食べたり事情聴取という名の聞き取りをされたりなど、気がつけば既に17時を過ぎていた
5月ということもあり、辺りはまだ暗くは無いが日も暮れ始める時間だ
俺達は店を出て通りに出る
「もうこんな時間ですし駅まで送っていきますよ。流石に女性だけで返すわけにはいきませんし」
「奈緒〜いい人見つけたね〜」
ニコッとしながら神谷さんの方を北条さんがポンポンとたたく。ばっと振り向いて即座に否定しようとした神谷さんだったがその口元には北条さんの人差し指が「シーッ」を表すかのように添えられていた
「知ってる。奈緒は私の大切な人だもん」
「なっ!か〜れ〜ん〜!」
また神谷さんと北条さんがじゃれ始めた。まだ人通りもある道だというのに
鴨川の近くでイチャつくカップルか?俺は平安貴族だからそんな人前でいちゃつかないし....
「いつもこんな感じなんですか?2人は」
「うん、奈緒の方が年上だけどこうしている方が自然というか、気がついたらこうなってた」
不憫な....でもいじられている時の神谷さんは確かに怒っているけどなんていうか....本気で怒っているんじゃなくて本当に楽しそうなんだ。肩を叩いて頬をつついて「やめろよ〜」って言う感覚に近いかもしれない
「ほら奈緒、加蓮、行くよ。ボーイフレンドが送っていってくれるみたいだし」
「ボボボ、ボーイフレンドって!ってそれじゃああたしと大野が付き合ってるみたいじゃないか!」
ケラケラと北条さんは笑い、楽しそうにも微笑む渋谷さん、神谷さんはぷんすかと少し怒り、それをなだめる俺
これが男女同数だとか全員男or女なら仲良しメンバーくらいに見えるんだろうけど今は1:3な訳で....周りからの視線は心地よいものでは無かった
だけども駅に向かう最中、1人で下校していた今までとは違う『楽しさ』というものを知ってしまった