日付が変わって当日、俺は料理を作っていた
というのも今日、6月6日は星さんの誕生日だ。前日に神谷さんから誕生日の情報を聞いた俺は急いでプレゼントを選び、料理の材料を購入してきた
今まで誰かの誕生日を祝うなんてじいちゃん達くらいしか無かったからプレゼント選びとか不安だった。予算に関しては店の手伝いでもらったお金は特に使い道とかは無く、それなりに貯まっていたため余裕はあった
事前情報で星さんはモンブランが好き(NAOOO調べ)ということなのでモンブランを作ることにした。というわけで甘栗で作る
はい、よーいスタート
普段ならカップは市販のものを購入したりしますが今回は昨日のうちに焼き上げておきました。時間短縮の基本ですね
まず最初にマロンペーストを作りましょう。というわけで甘栗を温めて柔らかくします。こうすることで後の舌触りなどが変わってきますよ〜
今のうちにホイップクリームを作っておきましょう。暇な時に別のことをやっておくのもタイム短縮のコツです
温め終わったら生クリーム、砂糖と先程温めた甘栗をフードプロセッサーに入れて攪拌します。無ければ地道にやるしかありません
もちろん攪拌の後は裏ごしですね、こういうやつの基本です。なめらかさが違います(2回目)
お次は生クリームを5分〜6分立てにハンドミキサーでかき混ぜ、目標くらいになってきたら先程裏ごししたものと混ぜます。はいはいはいこれでマロンクリームの完成ですね!
もちろんこれはモンブラン用の口金付きの絞り出し袋に入れます。まあ一般生クリーム用でもできないことは無いので代用としては有りですね。タイムにあまり差はありません
ここまで来たら次は昨日のうちに作っておいたカップにホイップクリームを円状に盛ります。と言っても栗の固定用なのでそこまで多くなくても大丈夫です。そこにちょこんと甘栗をいい感じにのせます。固定できないからと言ってグリグリとしてはいけません。真ん中が少しくぼむようにクリームを盛るのがコツです
さて、栗もセットしたことですしマロンクリームをいつものモンブラン状になるようにぐるぐるぐるぐるグルコ〇ミンと回していきます。体操はしてもいいですが集中できなくて失敗することもあるので注意してください(1敗)
マロンクリームがいい感じになったら仕上げに飾り用のミニ甘栗をのせ、粉砂糖を軽〜く振りかけたら完成です。タイムは....キッチンタイマーはカウントダウンしていくものですので計測できていませんでした。制作した感想は、ケーキだけでなくいずれバケツプリンみたいなものなどにも挑戦してみたいです
とまあ、まずはモンブランを作り終えた。ケーキ類は冷蔵庫に入れておけばとりあえず1日はもつので安心安心
合計で5つほどできたので1つつまみ....もとい味見を....うん、美味しい!
マロンクリームが滑らかだしカップはサクサク、栗も程よく甘くてちょうどいいですね
冷蔵庫にモンブランを入れたところでデザート二品目を作りましょう。内容はキノコ型の二層チョコ....うん、どう見てもき〇この山だこれ....
あっ、俺はき〇こでもたけ〇こでもきり〇ぶでもなんでも好きです。だって美味しいし
作り方としては型にチョコ(一層目)を流して冷蔵庫で冷やす。固まったら二層目のチョコを流してそこにクッキーをぶっ刺す。これは木でいう所の幹、きのこだと
ちゃんと固まっていないのに二層目を流し込むと変に混ざりあってめっちゃぐにゃっとした模様ができるからそれもそれであり?なのかもしれない。俺は好きじゃないが
一応飾り付けに使う分をよせておいて残りは小袋に分けてお持ち帰りできるようにしておこう
さて次は食事を....といきたいところだが星さんとの約束は18時、今はまだ12時過ぎた頃だ。今から作ってしまっては星さんが来る頃にはひえっひえの美味しくないものになってしまうので少し休憩を....の前に部屋を片付けておこう。流石に人を招くのに汚部屋だと歓迎しても嬉しくなくなってしまうからな
あまりにも時間があるため隅々まで掃除をした上に流し台やベッドの下、更には電子レンジや冷蔵庫の中など、まるで大掃除と言わんばかりに掃除をした
適度に時間が過ぎた後は料理に取り掛かった。星さんはきのこ料理....と言うよりかはきのこが好きなため、今回はきのこをメインにして作ってみよう
閑話休題
気がつけば18時30分、約束の時間から30分過ぎていた。メッセージアプリに連絡を入れようと思ったがそもそも星さんと連絡先を交換していないため、何かを聞くこともできない。アイドル関係と言えば神谷さんしか連絡先を持っていないため神谷さんにメッセージを送っても
かみやん「大丈夫だって、ちゃんと待ってろよ!」
としか帰ってこない。bot....って訳じゃないだろうけどそれでも不安になってくる
信用できる神谷さんの言葉だから信じて待つべきなんだろうけどそれでも星さんが心配だ。いくら日は伸びたとはいえ既に18時30分、少しずつ日は沈んでいた
ピンポーン
焦る気持ちでいた空気の中、1つの音が割り込んでくる。ドアホンの画面を覗くと見知った少女が息を切らせながら立っていた
急いで鍵を開け、ドアを開けるとそこには星さんがいた
「ご、ごめん....すごく遅くなった」
額には薄らと汗が浮かんでおり、走って向かってきたことが分かる。いくらアイドルのレッスンで体力があるとはいえ星さん自身運動は得意という訳では無いらしいし、とても大変だっただろう
「だ、大丈夫....?と言うか1人で走ってきたのか!?」
「な、奈緒s....走ってきたんだ....遅刻しちゃったし....」
とりあえず玄関先で立ち話という訳にもいかないので部屋の中へと入れる。よくよく見ると水玉スカートに白いシャツ、ピンク色の上着と結構オシャレな格好をしていた
「もしかして事務所で誕生日パーティがあったとか?」
座ってもらって一息ついたところでそう問いかける。答えは「うん」と返ってきた
「それなら今日無理しなくても....明日は日曜日なんだし明日でもよかったのに....」
「い、いや....せっかく大野さんがお祝いしてくれるって言ってたから....う、嬉しくてな....」
「お、おう....」
斜め下に視線を逸らした星さんは頬をぽりぽりと人差し指で掻く。頬はうっすらと赤くなっていてなんていうか....いつものきのこシャツとは違っていてかわいいというか....「とても良い」という感想しか出てこない
まあとりあえずとジュースをお互いに飲み、作っておいたきのこ料理を食べた。きのこ料理を持ってきた時の星さんの表情はまるで網焼きのしいたけの模様と同じように輝いていて綺麗だった
料理を食べた....と言っても他にもあるので少なめだったがメインの自作き〇この山とモンブランを
星さんも甘いものは好きらしく少しずつ食べていた。なんか小動物みたいでかわいい
ある程度食べ進んだところで後ろから袋に入った箱を取り出す
「これは....?」
「誕生日おめでとう星さん。誕生日プレゼントだよ、出会ってからは短いけどとても楽しかったからそのお礼だよ」
「こ、こんなに貰えないぞ....」
「いいんだよ。俺が楽しかったし、好きで俺が渡しているんだから」
「す、好きって....」
「い、いや違うんだ!意味が違うというか、いや違わないけど....」
「....開けていいか?」
もちろん、と返す。気まずい空気を察してくれたのかプレゼントの梱包を開け始めた。ありがとう....星さん
「す、すごいな....これ」
まず1つめの箱にはオレンジの髪飾り、きのこの模様を描きつつオレンジと白で程よく色合いを出している。星さんには良く似合うかと思って選んだ
「これは....」
2つめの箱には首飾り....というかネックレスだ。きのこをモチーフにしたものだけど細かくハートなどがあしらわれている。ライブだとガッチガチのメタル装備らしいが普段はこういうワンポイントのアクセサリーなんかもいいかなって
「い、いいのか?本当に貰って....」
「いいんだよ。星さん髪の毛長いでしょ?ヘアアクセサリーとかそういうもの似合うかなって思って買ったんだ」
「ふひ....ありがとう」
その後は自作き〇この山を2人で食べつつジュースを飲んで雑談に花を咲かせていた。最近のアイドルとしての活動についてや同じ事務所のアイドルについて、最近こんな事があったのだの色んなことを話していた。話が楽しくなるということはもちろん同じくらい時間が過ぎるということだ
気がつけば夜の9時を回っていた
「ご、ごめん....すっかり話し込んでしまって」
「いいんだ....私もたくさんお話したから」
立ち上がり玄関に向かおうとしたその時、ピシャッと窓から白い光が入り込む
数秒ほど遅れてゴロゴロと大きな音が辺りに響く
窓から覗いてみると外は強い風が吹き、横殴りの雨となっていた
つまり....
「えっと....ど、どうしよう」
「と、泊まっていく....?」
拝啓 お爺様へ
一人暮らし、とても楽しんでおります。家では学べぬことなど、たくさんの経験をすることができ、有意義な生活を送っています。それと私、大野翔太郎は「年下の女の子と1つ屋根の下で一夜を明かす」ことになりました
読んでいただきありがとうございます
気がつけば私もデレを知り、星輝子を好きになってからもう3年半が経ちました。本当に早い
拙い文章ではありますがこれからも頑張って書いていきますのでこれからも読んでいただければ幸いです
大野翔太郎のウワサ①
奈緒から勧められたアニメを観ているらしいが
料理や作業時に観ると丁度いいらしい