私にとっては静の6時間(下書き)でしたよ
ハハッ....
4月という時間は意味不明な体験が多かった。いや、意味不明というよりかは脳が処理しきれなかったと言うべきなのだろう
店先の女の子を店に入れたら週に4、5回くらいで通うようになるわ、きのこのクリームパスタのアドバイス貰ったら次の日から注文がめちゃくちゃ増えるわ、実はその女の子がアイドルだったわ....はちゃめちゃだな
ともあれ今は5月の末、もうそろそろ梅雨になる
そう....6月になってしまうのだ
「はあぁ〜....」
降ったり止んだり、雨というものはどうしてこんなにもころころと変わるのだろうか
眠たくてしょうがないボス(黒田先生)の数学を終えて昼休み、ものすごい憂鬱な日々だ
今日も今日とて落ち着きと安らぎ、静けさを求めて屋上へと向かうももちろん雨のためごろごろとすることも出来ず、かと言って購買や教室で食べようものならうるさい笑い声で溢れる。今日はそんな気分ではないな....
仕方がなく屋上のドアの前、その階段にに座って壁に体を傾ける。手すりの金属部分がひんやりとしていて気持ちいいんだなこれが
「や、やぁ....大野さん」
「んにゃ....?」
閉じていた目を開き正面を見つめる。いや、見つめるまでもなく声で分かった
「やあ星さん。君もこの静けさを求めてかい?」
「ぼっ....ぼっちの私はここが落ち着くからな」
「あんたアイドルでしょうが....」
改めて星さんの顔を見ると少し楽しそう?に見える。星さん雨の日が好きなのか?まあきのこ好きって言ってたしありえない話ではないか
お互いにお弁当を食べ始める。今日は野菜炒めとその他おかずに米(梅干し入)だ。星さんのお弁当はなんていうか....すごく綺麗で栄養バランスも整っていて....完璧と言っても差し支えないものだった
「これ星さんが作ったの?」
「えっと、前一緒に来たまゆさんいるだろ?あの人と一緒に作ったんだ」
まゆさん....?
「はい、まゆですよぉ」
「ファッ!?」
「あ、まゆさん」
え、なに....影にでも隠れてたのか?って位の登場をする。めっちゃ怖いんだけど....この子アサシン向きなんじゃないか?それか探偵とか....
「えーっと佐久間さん?どうしてここが....」
「輝子ちゃんがにこにこしながら階段に向かう様子が見えたので下で聞き耳たててました」
「めっちゃ心臓に悪いんですが....人を驚かす趣味とかは」
「ないですよ?」
「そ、そうですか....」
最近知ったことだがもふっとした髪の毛にたれ目、時たま恋する乙女のような表情で世の男の心を射抜いたアイドルの1人だ(ゼッケンズが来店した後調べた)
「これはまゆさんが?」
お弁当を指さしてそう言う
「まゆもお弁当ですからね、朝一緒に作ったんです。まゆもご一緒してよろしいですか?」
どうぞ、と言うとまゆさんは星さんの隣に座った。(並び順は 俺 星ま)
あとはお弁当を食べながら雑談、と言うか世間話をした。最近こんなことがあった〜やお店が〜とか
静かというよりかは深い森の木の下で楽しく話をする森の精みたいな感じだ
「そう言えば二度あることは三度あるってよく言いますけどもしかしてこの学校にまだアイドルの方は....」
「いますよ?」「い、いるぞ?」
「いるのか....ちなみに学年は....」
「確か大野さんと同い年のはず....」
ウッソだろおい、まさか同い年ときたか
まあクラスは静かなもんだし同じクラスってことはないだろうな。うん、ないない
☆★☆★☆★
金曜日、6月の中旬だが今日の昼間は珍しく晴れていた。心も晴れやかだ
だが明日の土曜日から2日間、じいちゃんとばあちゃんの2人は俺の実家....だった場所へと帰省することになっている
だがそんなことはつゆ知らず、店は大繁盛?だ。もちろん出かけるため今日は早閉め、5時に閉店だ
事前に看板を出してはいたためか、4時30分を過ぎると客足は少しずつ少なくなっていた。まあ俺だけだと喫茶店の営業することはできない....と言ってもあの人は4時くらいになると「翔ちゃん!店任せたよ!」と言って食器を残しさっさと行ってしまった
という訳で今は4時56分、閉店間際で俺は残された食器類をひたすら洗っている。お客さんもいないし少し鼻歌を歌ったりしながらだが
チリンチリーン
ドアを開けた時特有の鈴の音が鳴る、お客さんだぁ....(白目)
「いらっしゃいま....せ」
「や、やあ....クチュン!」
ドアを開けた星さんの頭....と言うか全身ずぶ濡れだった。外を見るとさっきまで晴れていた空は黒く陰り雨を降らせていた
「ちょ、ちょっと早くこっち来て!」
星さんの手を強く握る。その腕を引っ張り店の奥....いや、居住スペースまで連れ込む
「まず体拭いて!そしたら今お風呂入れるから早く体温めなさい!」
「い、いや大j」
「いいから早く!」
「はい....」
星さんを風呂に入らせてからは服(比較的綺麗なジャージ類)、毛布、生姜茶etc
とにかく色んなものを準備した(星さんの服は乾燥機にかけている)
「こ、これでよし....」
準備に恐らく10分程度かかっただろうか、リビングに1通りの準備が出来た
「お風呂、ありがとう....」
風呂から出た星さんは先程準備したジャージを着ていた。まあ予想通り上着の袖はダボダボでスボンも裾を少し捲らないといけないくらい
「ほら早く毛布にくるまって!ほらこれ飲んで体あっためて!」
「あ、あうぅ....」
毛布をくるくると巻くとどこかまゆにくるまったような、草にくるまったジト目の虫ポ〇モンみたいな姿になった。もちろんアホ毛はぴょこんと跳ねている
「こ、こんなにしなくても」
「風邪は体を弱らせてそんな時にほかの病気になるんだから!特に星さんはアイドルなんだから体調管理はしっかりしないと!」
「なんか....お母さんみたいだな」
「ッ....」
反射的にリビングを飛び出して店側へと歩いていた。星さんが「あのこと」を知るわけもないし本当はこんな態度を取ってしまっては失礼なんだが....その足を止めることは出来なかった
店側で冷えた水を1杯飲む。体の芯が少し冷たくなる感触と共に頭も少し冷えたか、思考がゆっくりと落ち着いてきた。鏡を見ると特に暑くもないはずなのに額には汗が滲み出ていた
汗を拭い、顔を洗う。とりあえずしばらく星さんには体を温めてもらうとして、外の様子を確認しに行く。ついでに看板を「今日の営業は終了しました」にするため店のドアを開けると雨は強く突風が吹いていた
「風も強いな....これ帰れるか?」
と、ここまで言ってハッとなる
1.年下の女の子とひとつ屋根の下
2.ずぶ濡れの女の子を奥に連れ込む
3.今家には他に誰もいない
4.その女の子はアイドル
「完全に事案じゃねぇか....」
うわーまってこれどうしよう....星さんのプロデューサーさんに連絡して迎えに来てもらうか?いやそうするべきだそれしかない
リビングに戻ると星さんは毛布にくるまり少し申し訳なさそうな顔をしていた
「さ、さっきは....ごめん」
さっき....多分星さんは自分が失言したと思っているんだろう。むしろ言ってないこっちが悪いし星さんは何も悪くない
「いや、大丈夫だよ。変に慌てちゃったのはこっちだし。それと星さん....迎えでプロデューサーさんとかって呼べる?」
「親友は.....今日出張なんだ」
はい詰んだ〜!終わり!終わり!
えっこれどうしよう....責任とってセプク案件か?
「えっと....泊まっていく?」
ちょっと待て、俺は何を言ってるんだ?
普通付き合ってもいないのにお泊まり提案とか正気の沙汰じゃないぞ?
特にアイドル(じゃなくてもこの年齢の女の子)は知らない人について行かないって言われるだろ、普通
あ〜ちょっとまって星さん俯いちゃったし黙ってるんだけど
「へ、変な事言ってごめん....ちゃんと駅までおくっt」「いいぞ」
「....へ?」
「お泊まりもトモダチっぽいから....べ、別に大丈夫だ、うん」
「い、いやいやいやいや!自分から言っておいてアレだけど知らない人について行かないって教わらなかったの!?」
「? 大野さんは知らない人じゃないぞ?」
純粋な目でこちらを見てくる。まって、その目がすごく痛いし刺さる。変な事考えてごめん....
「で、でもお泊まりとかそういうのは普通は友達とかつk」
「お、大野さんとは....その....トモダチだと思ってたんだけど」
しゅんと少し俯く。あ〜もうまってなかせてないから!泣かせてないから!
しばらくしたら落ち着いたようで少し雑談をした
イベント発生!
星さんのお泊まりが確定しました
ここまでお読みいただきありがとうございます
UA600、お気に入り10を越えて正直驚いてます
これからも頑張って書きますので読んでいただけたら幸いです
はい、本文ではお泊まりが確定しました
あと書いた通り同級生でアイドルが出ます
設定では17歳高校2年生なんですけどもここでは「今年17歳を迎える高校2年生」とさせて下さい!お願いします!なんでもはしませんけど!