ファイアーエムブレム風花雪月 異伝 漆黒のオーディン   作:すすすのすー

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白雲の章 飛竜の節 EP.7 鷲獅子の野
第30話『地下の職』


(飛竜の節 五日)

 

 俺は“漆黒のオーディン”、今はしがないただの闇の釣り人さ……

 

 

「ようこそ釣り大会へ。目的はフレンの望む魚を釣る。それだけだ」

 

 

 シャミアさんの釣り大会の説明はそれだけだった。

 

 なんでも、前節怖い思いをしたフレンを励ますためにセテスさんが釣り大会を企画したらしい。

 フレンは「とっても美味しい魚が食べたいですの」と言っていたわりにその魚の名前を忘れてしまっているらしいので、釣ったら見せにいかないといけないらしい……まあ、俺はそもそも魚に詳しくないので釣った魚の名前なんてわからないのだが……

 

 

「何が釣り大会だよ。今節は鷲獅子戦もあるっていうのに……勝つ気あるのかね?」

 

「何、レオニー? アンタ釣りが好きなんて言ってたのに、釣り大会に参加しないつもりなの……?」

 

「ルーナ……釣りは好きだけど、わたしは魚が食べたいって時しか釣りはしないんだ。それに、今節は鷲獅子戦もあるんだし、釣りなんかしてないで訓練でもしてたほうがいいだろ」

 

「そんなこと言ってて、実は優勝する自信が無いんでしょ? あたしは釣り大会も勝って、鷲獅子戦も勝つ! アンタと違って全部一番になってやるんだから!」

 

「はあああ!? 言ったなルーナ! わたしの釣りの腕前見せてやる! あんたなんかには負けない!!」

 

 

 ルーナとレオニーがいつものように勝負を始めている。

 あいつら二人とも負けず嫌いだからなあ……ああやって言い争うわりにはよく一緒にいるので、仲が悪いわけではないんだけどな。

 

 

 釣りは全然したことないのだが……俺の未来予知能力が言っている……優勝するのは俺だとな……

 

 ──フフフッ、必ず優勝し“キング・オブ・グラインダー”の異名で呼ばれるようになってやるぞ! 

 

 

 貯め池の周りはどこも人でいっぱいなので適当に空いたスペースに陣取る。

 

 借りてきた釣竿の針に釣り大会用の餌を付けて池に放る。

 後は静かに獲物がかかるのを待つのみ……

 

 

「うおおおお! 絶対に釣ってみせるぞ!」

 

 

 隣でアロイスさんが雄叫びを上げながら釣りをしている。

 そういえば、アロイスさんも釣りが趣味だったな……よしっ、真似してみるか! 

 

 

「……はあああああああ! この雄大なる水の楽園に棲みし影たちよっ! ……我が豊潤たる贄に喰らいつき、その姿を表せたまえ!!」

 

「……なにっ!? オーディン殿? 私も負けぬぞっ! うおおおお!!」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

「全然釣れませんねえ……アロイスさん……」

 

「うむ……周囲の者からも、うるさすぎると苦情をもらってしまったしなあ」

 

 

 アロイスさんと二人で叫びながら釣りをしていると、すぐに周囲の人たちから怒られたので叫ぶのはやめることにした。

 

 ……普段は温厚なペトラからも「獲物、逃げ出す、叫ぶ、やめる、願います」と割りとキレ気味で言われたので、魚釣りで叫ぶのはよく考えなくても駄目なことだったのだろう。

 

 叫んでいた影響からか、俺とアロイスさんの周りにはすでに他の参加者の姿はなくなってしまっている。

 叫ぶのをやめたのだが、どちらの釣竿にも獲物がかかる様子はない。

 ──いっそ魔法を使って釣りをやってみようか……雷魔法とか効果が有りそうな気がする。

 

 

「そういえば、オーディン殿たちはジェラルト殿の傭兵団に居たのだったな。私もかつてはジェラルト殿と共に、度々こうして釣り糸を垂れたものだが……これが今でもさっぱり上達しない! 魚がまったく食いつかんのだ」

 

「そりゃ、あんだけ叫んでたら食いつかないでしょうね……」

 

 

 俺も一緒に叫んでいたので人のことは言えないが……

 

 アロイスさんは釣りが好きなだけで魚を釣ることはまったくできないらしい。

 そのままアロイスさんと雑談に興じる。

 アロイスさんとの共通の話題といえば、先生とジェラルトさんについてのことなので色々と興味深い話が聞けた。

 アロイスさんは三十年以上前にジェラルトさんに従者にしてもらったらしいが、その時からまったく姿が変わっていないそうだ。

 先生の父親の年齢なら四十代から五十代ぐらいと思っていたのだが……あの人何歳なんだ……? 計算が合わないぞ……

 マムクートみたいな異種族の血が混ざっているのかな? 

 

 

「……昔、酒場で酔っぱらってジェラルト殿がぽろりと漏らしたことがあるのだ。自分はかつて紋章を宿す血をその体にいれ、紋章の力で寿命が延びたのだ……とな」

 

「紋章の力で寿命が……そんなことあり得るんですかね……」

 

「その時は、私も酒の席の冗談だと思って笑って聞いていただけだった。年齢を聞いたら100歳を越えてから数えていないなどと言うのだからな。だが……事実、あの方は二十年前と何も変わらぬ姿で、私の前に現れた。ジェラルト殿は不思議なお方だ。あの方のことは、私にもよくわからん」

 

 

 百歳を越えてから、数えていない……か、紋章の力で寿命が延びる可能性は本当にあるのかハンネマン先生に聞いてみようかな……

 

 

 結局、そのあと一匹も釣れず、釣り大会はフレンのお目当ての魚を釣った先生が優勝した。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 釣り大会が終わると今度は剣術武闘大会だ。

 今回は学生の部の参加人数も少し増えているな……金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)からはラズワルドとルーナ以外にもクロードやイグナーツなどが参加している。

 優勝候補は俺とラズワルド、ルーナだろうが、フェリクス、ペトラ、〈ロード〉の中級職になっている三人の級長も対抗として名前が上がっている。

 

 ちなみに、前回の剣術武闘大会の後から一切の魔法の使用が禁止されているので、〈華炎〉や幻影の呪術は使えない。

 

 士官学校最強の剣士の座は誰にも譲らないぞ……挑戦者どもよ! この“漆黒のオーディン”に心してかかって来い!! 

 

 

「では、一回戦を始める。オーディン殿、ペトラ殿、準備はよろしいか?」

 

 

 大会の審判はアロイスさんだ。

 俺の一回戦の相手はペトラ……俺の見立てでは剣術において黒鷲の学級(アドラークラッセ)最強、エーデルガルトやフェルディナントよりも僅かに強い……初戦から強敵だな。

 

 

「ブリギットの誇り、見せます」

 

「フッ、異民族の姫ペトラよ……この“漆黒のオーディン”に簡単に勝てると思うなよ……!」

 

「ではっ! はじめっ!!」

 

 

 アロイスさんの合図で試合が始まった。

 ペトラは〈盗賊〉のうえ本人も相当速い……先手はどうしても取らせることになるが……

 

 

「全力、叩き込みます! たあああ!」

 

 

 ──必殺ぅ!? 

 

 ペトラのおそろしく速く強い一撃をなんとか凌ぐ……

 

 これはヤバい……! なんとか持ち堪えたが……

 

 

「わたし、勝ちます! やあぁーっ!!」

 

 

 ──二連続必殺っ!? ……あっ、これダメなやつだ……

 

 ぐあああっ!? 

 

 

「……勝者、ペトラ殿!」

 

「無事、勝利です」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

「だーっはっはっは! オーディン見事な負けっぷりだったな!」

 

「ゆ、ユーリス……俺を嗤いにきたのか……」

 

 

 一回戦で簡単に負けてしまって落ち込んでいると、ユーリスが楽しそうに笑いながら声をかけてきた。

 アビスの住民のくせになんで地上に堂々と居るんだよ。

 

 今は二回戦まで大会は進み、ペトラとクロードの試合が始まっている。

 一回戦でラズワルドがエーデルガルトに勝利し、ルーナがディミトリに勝ったので、クロードがペトラに負けたら三人の級長が二回戦までに早々と消えることになるが……剣の力量はペトラのほうが上なんだよな……

 クロードはペトラの速さに対応しきれず押し負けている。

 

 

「相手は今戦ってるブリギットの姫様だよな。まあ、運が悪かったな……あんなにえげつない攻撃を二回連続で浴びちまうとはな……」

 

「今日のはたしかに運が無かった。前節で訓練で打ち合ったときは、まだなんとか勝ててたんだけど……経験と技だけで勝つのは厳しくなってきたな……」

 

 

 まあ、負けるのも仕方ないか……俺は魔法職だしな! 

 

 …………。

 

 ……俺は魔法職だから負けたんだ、と自分に言い聞かせるように考えているが、やっぱりめちゃくちゃ悔しい……

 

 

「くっ、やはり剣と魔法の両立は難しいのか……〈エピタフ〉になるまで剣一本で行くべきか……」

 

 

 〈ダークメイジ〉としての魔法の習得は順調なんだけどな……ハピやコンスタンツェが手伝ってくれたので、フォドラ大陸に新たな闇魔法〈リザイア〉と〈ミィル〉が誕生したところだ。

 

 先生にも以前、剣と魔法の両立の件で相談したことがあるのだが……先生は何を思ったのかゴボウを生のまま齧りながら持ってきて「食べれば強くなれるよ」なんて言って、俺に一本くれた。

 めちゃくちゃ固いうえに凄く苦かったんですが……正直もう食べたくないです。

 

 

「魔法の使える剣士ねえ……心当たりはあるんだが……」

 

「何っ!? 本当かユーリス! 教えてくれ!」

 

「タダでは教えてやらねえぞ……?」

 

「え~? じゃあ、俺の呪術を教えてやるからよ……それで頼むよ」

 

「おっと、そうきたか。呪術か……興味が無いこともないんだがな……今はまあいいか。とりあえず一つ貸しってことで教えてやるよ」

 

 

 ユーリスはそう言うと詳細を話てくれた。

 なんでも、アビスには地上の士官学校にはない特級職というものがあり、地下試験パスを使ってその兵種になれるらしい。

 地上の上級職と同等のその特級職四種は〈トリックスター〉〈バトルモンク〉〈ヴァルキュリア〉〈ダークペガサス〉。

 

 

「〈トリックスター〉か! たしかに魔法が使える剣士だな……」

 

「……なんだ、知ってたのか?」

 

「いや、俺たちの出身地でも同じ名前の兵種があったんだ……そうだよな……別にあっても不思議じゃないよな……」

 

 

 フォドラに来たときに俺たち三人は全員〈平民〉という特殊職になっていたが、兵種については前の世界と同じものが複数あったので特に違和感は感じていなかった。

 前の世界に無くて、フォドラにある兵種は〈平民〉〈貴族〉〈修道士〉〈ブリガント〉〈拳闘士〉〈フォートレス〉〈グラップラー〉〈ウォーロック〉〈ダークビショップ〉〈ビショップ〉〈エピタフ〉〈グレモリィ〉〈ホーリーナイト〉〈ウォーマスター〉。

 逆にフォドラに無くて前の世界にある兵種は専用職などを除いて〈村人〉〈蛮族〉〈トルパドール〉〈ジェネラル〉〈バーサーカー〉〈グリフォンナイト〉〈賢者〉〈ソーサラー〉。

 〈メイジ〉と〈魔道士〉、〈プリースト〉と〈僧侶〉なんかは、ほぼ同じものだろうし除外してもいいだろう。

 フォドラのほうが兵種が細分化されており、〈下位職〉〈上位職〉〈特殊職〉の三つの分け方しかなかった前の世界に比べて、〈特殊職〉〈初級職〉〈中級職〉〈上級職〉〈特級職〉〈最上級職〉と六つとなっている。

 

 

「そういえば、フォドラの外から来たんだったなお前ら。どこの出身なんだ?」

 

「それに答えることはできないな……俺たちは謎の国から来た選ばれし戦士たちだからな……」

 

「へえ……コイツをやるって言っても教えてくれないか……?」

 

 

 ……これは……!? 前に使った三つの試験パスに良く似ている……地下試験パスか! 

 

 

「……ぐぬぬっ……凄い欲しいんだが……話せないな……」

 

「……意外に口が固いんだな……まあ、いいか。これも貸しにしといてやるよ……いつか倍にして返せよ」

 

 

 おお、くれるのか! ユーリスにいくつも借りを作るのは少し怖いが……コイツ、案外親切な奴なのかもな。

 地下試験パス……初級、中級、闇魔法試験パスと見てきたが……少し色が違うだけで、形状はほぼ一緒だな。

 普段、試験パス関係は先生が管理しているし、まじまじと見たことはなかった。

 前の世界で兵種変更に使っていた、チェンジプルフやマスタープルフにも似ている気がする。

 

 

「……ユーリス、この世界の兵種って増やせたりしないのかな?」

 

「……兵種を増やす? 何言ってるんだ、お前?」

 

「いや、なんでもない。忘れてくれ」

 

 

 この世界の兵種について細かく調べてみたことはなかったが、俺が新しい兵種を作るなんて言い出して、また教会の人たちに騒がれたら厄介だしな……慎重に調べるべきだな。

 ……こんなことなら、チェンジプルフやマスタープルフを持ち込んでおけばよかったかもしれない。

 

 

 剣術武闘大会は、並み居る実力者たちをものともせず勝ち上がったラズワルドとルーナの決勝戦となり、激戦の末ルーナが勝利し優勝を決めた。

 

 ……戦場で剣を振るう頻度が違うとはいえ、アイツらとはだいぶ差がついちまったかもな。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 釣り大会に剣術武闘大会……昼は釣った魚の大食い大会みたいなのもあったし、今日はイベントが多かったな。

 先生も剣術武闘大会騎士部門で、またカトリーヌさんを倒して優勝したので、クロードがルーナと先生の祝勝会の準備をしているそうだ。

 まあ、クロードの奴は槍術でディミトリ、斧術でエーデルガルトが優勝した時も宴会を開いたから、ただ宴会がしたいだけだと思うがな。

 

 夕食までまだ少しあるし、アビスにでも行くかな……歩いていると目の前に顔見知りが現れた。

 

 

「これは、オーディン殿。……最近はあまり書庫に来てはいないようですな」

 

「あっ、トマシュさん。久しぶり? ですかね……最近はアビスの地下書庫のほうに入り浸りで……地上の書庫には顔を出してはいませんでしたね……」

 

 

 書庫番のトマシュさんが声をかけてきた。

 ガルグ=マクの書庫も面白い書物は沢山あるのだけど、闇魔法関連の物は置いていないので行っていなかったな。

 

 

「ほう、アビスの地下書庫ですか……私は足を運んだことはないのですが、興味深い本が多いと聞きますな」

 

「偽書や紛い物も多いですけど、面白い本ばかりですよ、あそこは」

 

「……それに、新たな闇魔法の開発に成功された、とか……アビスの書物による成果ですかな?」

 

「フフフッ……流石は、この荘厳なる大修道院の影で……叡知と深淵の狭間に居る者……耳が早い」

 

「……!?」

 

 

 この人も本当に情報通だな……俺が新しい闇魔法を作ったのなんて、ここ何日かの話だぞ。

 アビスの書庫にも闇魔法に関連する本はあったけどほとんど役に立っておらず、実際にはハピたちの指導や俺の“黒書”に書かれている内容のおかげなんだけどな。

 

 

「闇魔法については地下書庫の本とかより、俺のいた国の知識やアビスの魔道士たちのおかげですね……開発というより再現と言ったほうがいいのかな?」

 

「ほほう、実に興味深いですな……私も長いこと生きておりますが、貴殿ほど興味深い人物にはなかなかお目にかかれませんな」

 

「俺の出身については、あまり話せませんから……まあ、興味を持ってくれるのは嬉しいですけど……」

 

「……それは残念ですな」

 

 

 トマシュさん……ニコニコしているように見えるが目が笑っていないな……しつこく聞いてくる人ではないが、会話を上手く誘導されて話してしまいそうになることもあるかもしれない。

 ここは退散するか……

 

 

「じゃあ、アビスに行ってくるので俺はこれで……」

 

「……お気をつけて」

 

 

 足早にその場を後にした。

 

 トマシュさんは何年もガルグ=マク大修道院の書庫番を勤めてきたのもあって物知りなのだけど、流石に俺たちの事情を話すわけにはいかないし話すメリットもあまりないからな。

 

 

「オーディン、ちょっといいかな?」

 

 

 地下に行こうとしたら、今度は先生に出くわした。

 先生は黒い本のようなものを差し出してきた。

 

「これ落とし物……オーディンの?」

 

「あれっ? これは我が“黒書”……どこで拾ったんですか?」

 

「地下に入るところで拾った」

 

 

 俺の“黒書”……いつの間に落としていたのか……

 

 

「……あっ! 先生、中身は見てないですよね!?」

 

「見たけど、文字がなんて書いてあるのかわからなかった」

 

 

 ……そうだったな、この世界の人たちには俺たちの世界の文字はわからないのだった。

 この“黒書”の中には闇魔法の断編以外にも、呪術のやり方や魔草薬草の調合、そして「超絶必殺神名の書」「図解・俺の最強設定」「必殺技大辞典」「あたらしいのろいの書」など人には読まれたくない物もあるのだ。

 拾ったのが先生で良かった……ラズワルドに拾われたらまたバカにされるし、ルーナだったら「気持ち悪い」と言われているところだった。

 

 

「あとこれも」

 

「……先生。それは落としていないんですけど」

 

「これはあげる。食べて」

 

 

 …………。

 

 先生が手に持つものを見る。

 

 ……ゴボウだ。

 

 あの岩みたいに固いゴボウだ。

 調理しないで生で食べるとクソ苦くて土臭い。

 

 

「さっき取って洗ってきたから。今、食べて」

 

 

 ──取れたてっ!? 

 

 






べレス先生が岩ゴボウの栽培パターンを覚えたようです。


補足

「超絶必殺神名の書」
「図解・俺の最強設定」
「必殺技大辞典」
ウード・アズール支援

「あたらしいのろいの書」
オーディン・ラズワルド支援

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