「お待たせ〜おはよう!梨子ちゃん!」
「おっす!」
「おはようって夢彩くんも!?」
「おう、釣りしくてね。ダメだったか?」
「ご、ごめんねそういう訳じゃないの。休日に男の子と出かけるなんて初めてで、ビックリしただけだから気を悪くしないで?」
「釣りしたいって言うけど本当は泳げないだけだったりして」ニヤ
図星である。
「さぁ!ダイビングショップの方で曜も待ってることだし早く行こうか!」
「「誤魔化したね(わね)」」
「曜ちゃ〜ん!」
「ん!おーい!果南ちゃん!みんな来たよ〜」
「お、君たちが曜の言ってた2人だね?私は松浦果南よろしくね」
果南さんは3年生で父親が怪我をしたため今は学校を休学してダイビングショップを手伝っている。千歌と曜は果南さんの幼なじみでよく遊んでいたらしい。それとスタイルが抜群にいい。
「私、海の音を聞きたいんです!聞けますか?」
「うーん海の中はあんまり音が聞こえないからね。ただここの景色とは大違い。見えてるものからイメージする事が大事だと思うよ。」
「想像力を働かせるってことですか?」
「まっ、そゆことだねできる?」
「やってみます」
「心配すんな。梨子ならきっと聞こえるから。」
「夢彩くん。ありがと」ニコ
今まで緊張していた表情が少し柔らかくなる。少し緊張はほぐれたかな。
「っと夢彩くんも一緒に潜るの?」
「そうそういぶくんはね〜泳げないから1人だけ釣りするんだって!」
「おい、余計な情報を付け足すな」
「そうなの?もったいないなぁ〜今度一緒に練習してみない?」
「よろしくお願いします!」
「即答!?」
曜が素早く突っ込む。
「ふふっなら、今回はダイビングはやめとこうか。それとどうせなら船の上から釣りしたら?」
「え?いいんですか?ありがとございます!」
「よし!じゃあ着替えようか。夢彩くんはここで待っててね」
だよね。しょうがない。想像だけしておこう。
「うん待ってるよ」ニッコリ
「「「変態」」」
同級生3人から息のあった罵倒をされる。
海の中で千歌、曜、梨子の3人が手を合わせて音を聞こうとする。が、音は聞こえない。
長い間海の中にいたので休憩のために船に帰ってくる。
「ダメ?」
曜が言う
「残念だけど、、」
「難しいよね、イメージするのは。」
「簡単じゃないわ。景色は真っ暗だし。」
「真っ暗?」
「そっか!わかった!もう一回いい?」
千歌は何やらわかったようで勢いよく海の中に飛び込む。
その後を追うように2人もまた潜る。
「友達思いだね君たち。」
3人のやり取りをみて果南は夢彩に言う。
「そうですか?まぁ、俺は3人の力になれてるかは分かりませんけどね」
「きっとなってると思うよ。」
果南さんは少し微笑んだ。その後に寂しそうな顔をした気がした。
「話は変わるけど夢彩くん。顔色悪いけど大丈夫?」
「はい、実は少し酔っていまして。」
あはは、と果南さんは笑ったあと俺にハグをしてきた。
「!!!」
「あんまり暴れないで安静にしてなきゃ。」
いや、そんな事言われても落ち着いてられないですよ!む、胸が当たって、
「ハグ、嫌だった?」
「いえ。大好きです。」
千歌達よ俺を変態と言ったな。認めます。
「ふふっなら良かった!」
果南さんはハグする腕を強める。
まずいこれ以上は危ない。色々な意味で危ない。
「か、果南さん。酔いは無くなったのでもう大丈夫ですよ。」
「そう?なら良かった♪」
そう言い腕を解く。少し勿体ないことをしたかもしれないと思いながらまた釣りを始めようとする。
ザパァ
「聞こえた?」
「うん!」
「本当?私も!」
どうやら海の音を聞くことが出来たようだ。
その帰り
「夢彩くん魚釣れた?」
「いや、釣果0です、、、」
落ち込んでいると果南さんが小さい声で練習「練習待ってるからね」と言ってくれた。絶対行きます。週五で行きます。
学校
「いいのか?梨子」
「えぇ」
「ありがと〜!」
千歌は梨子に抱きつこうとするがひらりとかわされる
「まって、勘違いしてない?私は曲作りを手伝うだけ。スクールアイドルにはならないよ」
「え〜!」
「そんな時間はないの〜」
「そっか〜」
「無理は言えないよ」
「作曲してくれるだけでめっちゃありがたいけどな。ありがとうな梨子」
「私のお願いを手伝ってくれたからね。じゃあ詩を頂戴?」
「詩?」
「詩って何〜」
「多分〜歌詞のことだと思う〜」
「「歌詞?」」
「なんでミュージカル口調なんだよ」
て、そんなこと言ってる場合じゃないそう言えば作詞してる所なんて1つも見てなかったな。2人の様子からすると作ってないんだろう。
「 ここが千歌ちゃん家?」
驚くよな。俺も初めは驚いた。
「ただいま〜しいたけ〜!」
「もう、いぶくんは本当にしいたけ大好きだね。」
しいたけとは美渡ねぇが飼っている犬である。毛が多くて目が隠れている。犬好きの俺からしたらとても可愛い。
「うぅ、、」
梨子がしいたけの事をみている。多分怖がっている。
「梨子。犬怖いのか?」
「ひっ、す、少しね」
俺の声にも怯えてどうする。どうやら相当怖いらしい。
「梨子ちゃ〜んいぶくん〜置いていくよ〜、あ、美渡ね、そのプリン!」
「やば!」
「まて〜!私のプリン!」
と言うと千歌は美渡さんを追いかけて言ってしまった。
「先に部屋に入ってようか」
「う、うん」
「ワン!」
「ひぃ!」ダキッ
しいたけが吠えたのに驚いたのか梨子が俺に抱きついてくる。く、苦しい
「おアツいことですねぇ〜」ニヤニヤ
曜はその様子をみて助けようともせずニヤニヤしている。
「助けてくらさい。」
「お願い!部屋に入るまでは離れないで!」
「梨子ちゃんが言うんじゃしょうがないね〜」ニヤニヤ
「くっ、」
俺は色んな意味で飛びそうな理性を戻しながら梨子を抱え千歌の部屋に入る,。
「ありがと、ってわ、私なんて事を、ごめんね夢彩くん。」
「大丈夫だから気にしないで。逆に俺なんかに抱っこされて嫌じゃなかったか?もしそうだったらごめんな」
しょうがないとは言え抱き抱えたことに少し罪悪感を持っている。(決して梨子を抱きたくてやった訳では無いからね?)まぁ梨子は優しいから謝れば許してくれるだろう。
「い、いや。そんなことないよ!その、嬉しかった。じゃなくて!良かったよ!」
梨子は焦っているのか変なことを言っている。すまない梨子。俺はもう一度謝る。
「分かってないなぁ」
と、ベッドに座っていた曜は言う。謝り方間違えたのか?女性の気持ちは難しいな。
「曜。なんて謝るのが正解だったんだ?」ヒソヒソ
「そこから間違ってるんだよ。夢彩くんは鈍いなぁ」
え?なんで?そんなことを考えていると追いかけていた千歌が戻ってきた。
「酷いよ!私のプリン勝手に食べるなんて!」
「俺が東京に帰省する時買ってきてあげるよ。それより歌詞を作るんだろ?」
「そうね、作詞しましょ」
ガラガラ
「いつまでも取っておく方が悪いんです〜!」
「うるさい!」ブォン
千歌が美渡さんに投げた伊勢海老のぬいぐるみは梨子に当たってしまう。
「甘いわ!とりゃ!」
それに応じて美渡さんも浮き輪を投げるがそれも梨子に当たってしまう。梨子大丈夫か?
「うわっ、やば!」
スクッ
「失礼します。」
と言うと梨子はドアを閉めふたつを付けたまま作詞をしようとする。
これめちゃくちゃ怒ってるな、、
「さぁ、始めるわ「曜ちゃんスマホ変えたんだ!」
「うん!進級祝い!」
「おい、早く取り掛からないと、、」
ドン!
「は じ め る わ よ」
「は、はい」
、、梨子は1番怒らせたらダメなタイプの人かもしれない。
「やっぱり恋の歌は無理なんじゃない?」
「嫌だ!μ'sのスノハレみたいな恋の曲作るの!」
「でも千歌ちゃん恋愛したことないでしょ?」
「なんで決めつけるの!」
「あるの?」
「いや、ないけど」チラッ
千歌が俺を見てくる。そう言えば昔はメンバーへの思いをラブソングにしたっけな。男が好きなわけではないからね?
「それだったら恋の歌は無理よ」
「千歌ちゃんヒソヒソ」
何やら曜が千歌にアドバイスをする。それを聞いてから千歌は顔を少し赤くし「わかった!」と言いペンを走らせる。
「「曜(ちゃん)なんて言った(の)んだ?」」
「あ、えーとね千歌ちゃんスクールアイドルに恋してるよねって言ったの!」
なるほど。そう言えばそうだな。よく気づいたな曜。
曜(本当は千歌夢彩くんの事どう思ってる?って言ったんだけどね)
その夜
「ユメノトビラ〜ずっと探し続けた。君と僕との繋がりを探してた」
「梨子ピアノ弾きながら歌えるのか。凄いな」
「い、夢彩くん?それに千歌ちゃん?」
まさか聴かれてるとは思っていなかった用で梨子はビックリしている。
「そこ梨子ちゃんの部屋だったんだ!」
「そっか、引っ越してきたばかりだったから気づかなくって。」
「今の、ユメノトビラだよね!梨子ちゃん歌ってたよね!」
「私、どうしたらいいんだろう。何やっても楽しくなくて、変われなくて。」
梨子は悔しそうな声で言う。以前から悩んでいた事だからどうにか出来ない自分に苛立ちを持っているのだろう。
「梨子。スクールアイドルやらないか?」
「ダメだよ。ピアノをあきらめる訳にはいかないよ」
「あきらめる必要はないよ。笑顔になってまた弾けるようになったら弾けばいい。」
「でも、失礼だよ。本気でやろうとしている夢彩くん達に。」
「そんなことない!スクールアイドルはみんなを笑顔にするの!」
千歌は身を乗り出し梨子と手を繋ごうとする。
「それって素敵な事だと思わない?」
梨子も手を繋ごうとするが届かない。
「やっぱり届かない、、」
「諦めちゃダメだ!」
夢彩が梨子に叫ぶ。千歌はギリギリまで手を伸ばす。梨子も必死に手を伸ばす。
「千歌!安心しろ俺が支える!あともう少しなんだ!届け!」
ピトッ
2人の表情が明るくなる。
「ふぅ、届いたな。2人とも。」
「これからよろしく(ね)梨子(ちゃん)!」
「うん!」
この話で3人を揃えたくて長くなってしまいました。
メインヒロインは決めているんですが誰かは言わないでお楽しみという風にしときたいと思います。(一人一人がヒロインのストーリーも作ろうと思っています)