異世界料理人   作:孤独なバカ

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なんか前衛希望が多かったので前衛職の設定を作りました。
トリコを少しだけ見たのですがあそこまで描写がうまいのはすごいですね。
正直あそこまでは自分じゃまだ書けないですね


ヒュドラ戦

「やっとここまできたか」

「そうだな」

「長かったよう」

 

次の階層で最初にいた階層から百層目になるところまで来た。その一歩手前の階層でハジメは装備の確認と補充にあたっていた。相変わらずユエは飽きもせずにハジメの作業を見つめている。というよりも、どちらかというと作業をするハジメを見るのが好きなようだ。今も、ハジメのすぐ隣で手元とハジメを交互に見ながらまったりとしている。その表情は迷宮には似つかわしくない緩んだものだ。

ついでに俺と優花は軽くモンスターの肉を食べながらのんびりしている

ちなみに今の俺のステータスはこうだ。

 

須藤隼人 17歳 男 レベル:???

天職:料理人

筋力:10030

体力:6420

耐性:6342

敏捷:4500

魔力:15109

魔耐:6210

技能:料理[+食物鑑定][+レシピ作成][+料理][+肉質変化][+体型管理][+成分表示][+研究][+体調管理][+無毒化]・解体 [+血抜き][+良質素材][+速度上昇]・包丁術・先読・狙撃・目利き・投擲術[+必中]・鑑定[+魔物識別]・胃酸強化・痛覚耐性・天歩[+空力][+縮地]・風爪・夜目[+恐慌耐性]・熱源感知・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・魔力感知・気配遮断・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作][身体強化][+部分強化][+変換効率上昇II][+集中強化][+効率上昇][+同時展開]・火属性適正[+消費魔力減少] [+発動速度上昇][+効果上昇][+持続時間上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動]・水属性適正[+氷魔法] [+付加発動]・回復魔法[+効果上昇][+回復速度上昇][+イメージ補強力上昇][+浸透看破][+範囲効果上昇][+遠隔回復効果上昇][+状態異常回復効果上昇][+消費魔力減少][+魔力効率上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動][+付加発動]・高速魔力回復[+瞑想]・複合魔法・纏火・威圧・言語理解

 

 ステータスは、初めての魔物を喰えば上昇し続けているが、固有魔法はそれほど増えなくなった。主級の魔物なら取得することもあるが、その階層の通常の魔物ではもう増えないようだ。ただしステータスがかなり高く上がるのでかなり強くなったはずだ。レベルがすでに見えなくなったのは活動限界がステータス上で測れなくなったからだろう。

 

しばらくして、全ての準備を終えた隼人は、階下へと続く階段へと向かった。

その階層は、無数の強大な柱に支えられた広大な空間だった。柱の一本一本が直径五メートルはあり、一つ一つに螺旋模様と木の蔓が巻きついたような彫刻が彫られている。柱の並びは規則正しく一定間隔で並んでいる。天井までは三十メートルはありそうだ。地面も荒れたところはなく平らで綺麗なものである。どこか荘厳さを感じさせる空間だった。

 

「……恐らく最後の階層に近いんじゃないか?」

「あぁ。いかにもって部屋だな」

 

恐らく魔物は出ないだろうなと思っていた通りに、暫くの間特に何も起こらないので先へ進むことにした。感知系の技能をフル活用しながら歩みを進める。二百メートルも進んだ頃、前方に行き止まりを見つけた。いや、行き止まりではなく、それは巨大な扉だ。全長十メートルはある巨大な両開きの扉が有り、これまた美しい彫刻が彫られている。特に、七角形の頂点に描かれた何らかの文様が印象的だ。

 

「……これはまた凄いな。もしかして……」

「……反逆者の住処?」

いかにもラスボスの部屋といった感じだ。実際、感知系技能には反応がなくとも俺の本能が警鐘を鳴らしていた。この先はマズイと。それは、ハジメたちも感じているのか、うっすらと額に汗をかいている

 

「まぁどっちにしろ戦闘だろうな。……ここでビビった奴はいないよな?」

「ん」

「大丈夫。覚悟はしているわ」

「当然」

「そうか。んじゃいくか」

 

 そして、二人揃って扉の前に行こうと最後の柱の間を越えた。

 その瞬間、扉とハジメ達の間三十メートル程の空間に巨大な魔法陣が現れた。赤黒い光を放ち、脈打つようにドクンドクンと音を響かせる。

 隼人は、その魔法陣に見覚えがあった。忘れようもない。あの日、俺たちが奈落へと落ちた日に見た自分達を窮地に追い込んだトラップと同じものだ。だが、ベヒモスの魔法陣が直径十メートル位だったのに対して、眼前の魔法陣は三倍の大きさがある上に構築された式もより複雑で精密なものとなっている。

「おいおい、なんだこの大きさは? マジでラスボスかよ」

「……大丈夫……私達、負けない……」

「何がでてくるの?」

「さぁな。美味しければいいけど」

 

魔法陣はより一層輝くと遂に弾けるように光を放った。咄嗟に腕をかざし目を潰されないようにするハジメとユエ。光が収まった時、そこに現れたのは……体長三十メートル、六つの頭と長い首、鋭い牙と赤黒い眼の化け物。例えるなら、神話の怪物ヒュドラだった。

 

「「「「「「クルゥァァアアン!!」」」」」」

 

 不思議な音色の絶叫をあげながら六対の眼光が俺達を射貫く。身の程知らずな侵入者に裁きを与えようというのか、常人ならそれだけで心臓を止めてしまうかもしれない壮絶な殺気が俺達に叩きつけられた。

 同時に赤い紋様が刻まれた頭がガパッと口を開き火炎放射を放った。それはもう炎の壁というに相応しい規模である。

 

「料理人に火を使うなよ」

 

とこっちも蒼天をぶつけ合う。すると思ったよりも簡単に魔法がブレスを押し返す。

 

「ん?思ったより弱いか?」

 

それもその筈。料理人の技能が圧倒的な力になっていた。

平均ステータスがハジメは6400。隼人とユエは魔力特化型で隼人の料理の影響でユエも魔力が一万越え。優花に限っては平均8000越えで俊敏はすでに13000近いのだ。

さらに隼人がレシピ制作を使い魔法をハジメに覚えさせたことにより明らかなオーバーキルが成立していた。

それも料理人が美味しくいくらでも食べられるほどの料理に舌鼓を打つ俺たちは美味しい思いをしながらステータスを上げていく。

この循環がレベルがかなりあがった理由でもあるのだ。

 

そして俺は巨大な槍と巨大な盾を操っていた。

 

前衛不足が祟って俺が前衛をやることになったんだがその武器をハジメから受け取ったのだが

そのまんまガンランスである。

ハジメ曰く会心の出来と言われるまでのガンランスはかなり強力な武器になる

一応身体強化をユエから教わりやっとのことで扱えるようになったのだが

 

そうして俺は身体強化を使いながらガンランスを振り回し

フルバースト

反動で自分の体が少し浮いてしまう衝撃の強い武器を操りヒュドラに思いっきり叩きこむ

 

「「「グルゥウウウウ!!!」」」

「おっ効いているな」

 

この時優花はというと、二丁のドンナーを使い二丁拳銃師となっていた。

高速回転をしながらの拳銃を的確に操り確実に戦力を削っていく。

あの時落下してからおよそ一ヶ月半も迷宮に潜り続けた結果であった。

隼人と優花が優勢であるがユエとハジメは劣勢だった。

その理由がユエが恐慌状態に陥ったのだ。

何かと気に止めているハジメもそれに合わせ動きは鈍くなる。

その分負担は俺と優花に来ていた。

 

「隼人これ以上ヘイト稼げない。」

「無茶言うな。3体の火力蛇を請け負っているんだぞ。さすがに捌ききれない。」

 

優花がそれに気づくと隼人に指示を出すがこっちもこっちで大変だった。

実際大きな盾は今のステータスでもかなり重い。身体強化はしているが、ほとんどの飯を筋力につぎ込んでも未だに重い。さらに、俊敏も盾の重さでかなり落ちている為、これ以上は押し切られる可能性が高い。

 

「ちっ」

 

捌ききるのが精一杯で攻勢に回れない為、

しばらく耐え続ける。

 

「〝緋槍〟!〝砲皇〟!〝凍雨〟!」

 

するとようやく支援がきたことに少しホッとする。

 

「何やってたんだよ!!」

「悪い。少しばかり手間が掛かった」

 

とハジメが告げる。でもこれで十分だった。

新たな攻勢につき三体が俺から目を離したので相手に若干の隙が生まれる。

魔力を貯めそれが槍の先端に集中していく。

そして魔力を解放すると衝撃で部屋が震える

竜撃砲。

……お前ロマン武器生成するのやめろと言いたかったんだけど強いことには違いないので文句は言えない。

大ダメージを与え、そして高威力であるためこっちに気を取られる。

 

「さっさと決めてしまえ」

 

ハジメのシュラーゲンが紅いスパークを放つ。そして、大砲でも撃ったかのような凄まじい炸裂音と共にフルメタルジャケットの赤い弾丸が、約一・五メートルのバレルにより電磁加速を加えられる。その威力はドンナーの最大威力の更に十倍。単純計算で通常の対物ライフルの百倍の破壊力である。異世界の特殊な鉱石と固有魔法がなければ到底実現し得なかった怪物兵器だ。

 発射の光景は正しく極太のレーザー兵器のよう。かつて、勇者の光輝がベヒモスに放った切り札が、まるで児戯に思える。射出された弾丸は真っ直ぐ周囲の空気を焼きながら黄頭に直撃した。

 黄頭もしっかり〝金剛〟らしき防御をしていたのだが……まるで何もなかったように弾丸は背後の白頭に到達し、そのまま何もなかったように貫通して背後の壁を爆砕した。階層全体が地震でも起こしたかのように激しく震動する。

後に残ったのは、頭部が綺麗さっぱり消滅しドロッと融解したように白熱化する断面が見える二つの頭と、周囲を四散させ、どこまで続いているかわからない深い穴の空いた壁だけだった。

一度に半数の頭を消滅させられた残り三つの頭が思わず、ユエの相手を忘れて呆然とハジメの方を見る。ハジメはスタッと地面に着地し、煙を上げているシュラーゲンから排莢した。チンッと薬莢が地面に落ちる音で我に返る三つの頭。ハジメに憎悪を込めた眼光を向けるが、彼等が相対している敵は眼を離していい相手ではなかった。

 

「天灼」

「蒼天」

「明鏡止水」

 

ユエ、優花、隼人の最上級魔法がヒュドラを襲う。特に隼人の明鏡止水は対象の魔力が尽きるまで燃え続ける魔法だ。ヒュドラが第二形態になろうとしたがそれでも燃え続ける焔にうめき声をあげる

 

「ハジメ、優花、ユエ。10秒間稼げ。トドメを刺す」

「「「了解」」」

 

俺の声に全員が頷く。

俺は空力を使い足場を整え、そしてヘカートを取りだし魔力が尽きるまで注ぎ込む。

青色の魔力が俺の体から抜けていくのが分かる。

狙いを定めそして放つと灼熱のレーザーが最後の首を落とす。

そしてヒュドラは二度と起き上がることはなくひれ伏し、俺たちはそれを見やる

 

「勝ったんだよな」

 

ハジメが呟く。

 

「おう。お疲れ様」

 

魔力が尽き隼人は軽く座り込んでいた。

 

「……これでやっと」

「終わりなの」

 

久しぶりの死闘に俺たちは少しボーとしていたが

 

「「よっしゃ〜!!」」

「やった〜!!」

 

隼人と優花、ハジメは歓喜の声をあげる。

異世界にきてから丁度50日。

オルクスの大迷宮を攻略した瞬間であった。




武器解説のコーナー

ガンランス。
おなじみ某狩ゲーから来た武器であり、隼人専用武器。
片目が見えないのを大きな盾でカバーし、銃弾が内臓している大型の槍。
威力については申し分がなくさらにヘイト稼ぎにもかなり
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