戦姫絶唱シンフォギア ~ゲイツリバイブ無双 なお、デメリットは改善されないものとする〜 作:暇人XX
それでは、どうぞ。
「未来〜。早く行こうよ!」
響が玄関の外で手を振る。
「分かってるよ。響。それじゃあ、常盤さん行ってきます。」
それに返事をしながら未来は昨日から泊まって家の主である青年に挨拶をし、響の待つ場所に走り出した。
「はいよ〜。気をつけてね。」
楽しそうに歩く2人の少女を見送る青年。2人の姿が見えなくなると青年はリビングに戻り食器を片付け始めた。
「いや〜それにしても、響ちゃんがいきなり「寝坊したら大変だから駅に近いこの家に泊めさせてくださ〜い!」って言ってきた時はびっくりしたなぁ。おまけに未来ちゃんも「明日一緒に行くから私も泊まって大丈夫ですよね?」って言ってうちに泊まったんだから。」
食器を洗い終え、リビングからお店のカウンターに移動する。そこには修理道具と道具を使って修理しただろうだいぶ年季の入った懐中時計があった。
「しかし、久しぶりに時計屋としての仕事をしたなぁ。だいぶ年季が入ってたから気合いを入れて直したし、これならお客さんも喜ぶでしょ。」
そこから1時間ほど経って懐中時計の最終確認をしていると、扉が開いた。
「いらっしゃい。頼まれてた時計、ちゃんと直しておいたよ。」
扉から入ってきたのは、大柄な男だった。赤いオールバックの紙に鋭い眼孔。それでいて人懐っこい笑みを浮かべる男だった。
「いや、すまない。動かなくなった時はそろそろ新しい時計をと思ったんだが、近くに腕の良い修理屋があると聞いて訪ねてみ良かった。本当に直ってるな。」
「一応、直せない時計は無い!って自負してますので。……あと、うち時計屋何だけど。決して、修理屋じゃないからね。弦十郎さん」
「えっ、そうなのか⁉︎初めて訪ねた時に冷蔵庫とエアコンを直していたから。てっきり修理屋なのかと。それにここを教えてくれたおばちゃんも修理屋だって。」
「いや、看板に思いっきり時計屋って書いてるでしょ。なんで来る人みんなうちの事を修理屋として認識してんだ……。」
オールバックの男、風鳴弦十郎に時計を渡し談笑をしていると弦十郎の携帯からアラームが鳴る。
「うん?……もうこんな時間か!」
「どうしたんですか?弦十郎さん。」
「いや、これから大切な仕事があってな。急いで戻らなくちゃいかないんだ。時計、ありがとな。それと代金なんだが……。」
「代金はつけときますから、急いで仕事に向かってください。」
「いや、それでは。」
「貴方が踏み倒すような人かどうか位は分かりますよ。大事な仕事なんでしょ?急いで下さい。」
「……そうか、ありがとう。明日には必ず払いに来る。」
そう言って、店から走って出て行く弦十郎。そのスタートダッシュからの速さは見事なもので玄関から出る時にはトップスピードになっておりその姿は見えなくなった。
「……ライブ開始まで後1時間。正しい時間の流れなら、最低最悪のあの事件が起きるわけだ。大勢の人が死に一人の少女に過酷な運命を背負わせる事件が。」
青年はぼやきながら時計を見る。そのまま顔ひと叩きして、
「さてと、そんな過酷な運命は捻じ曲げてくれますか!なんたって俺は救世主なんだからね。」
と、宣言して玄関の鍵を閉める。お店の前には「本日は臨時休業!直して欲しい物がある方は後日来てください」と紙を張り、裏口から出て行った。……こんな張り紙をするから間違えられるのでは?
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翼side
「ここのステージ照明配置は?」
「客入れ、全て終わりました!」
大勢のスタッフが指示を出し合いながら走っている。さっきスタッフが言った通りに大勢のファンが座って待っている。私たちのライブを見るために。ステージの脇からでも聞こえるファンの喧騒。それが聞こえるたびに私の心臓は鼓動のペースを早めていた。
「大丈夫か?つ〜ば〜さっ!」
後ろからいきなり抱きついてくる人がいた。早まっていた鼓動が一瞬で止まり、その後に更に早くなる。こんな事をするのは彼女しかいない。
「ひっ、か、奏ぇ!脅かさないでよ。もう!」
「悪い悪い。本番までまだまだ時間があるから、可愛い翼の驚き顔でも拝んでおこうかなって。」
「もう、かなでったら〜。」
私は顔が真っ赤になって熱くなるのを感じながら彼女に怒る。それを見ても「やっぱり翼は可愛いな。」私に思いっきり抱きついてきた。奏の暖かさと包容力で顔に更に血が集まっていくのを感じる。
「それにしても、翼はまだ慣れてないのか〜?確かにこんなに大きい場所は初めてだけど、これまで色んな場所でライブしてきたんだからもっと自信持ちなって。」
「そんな事言ったって、緊張するだから仕方ないじゃない。それに今日のライブは私たちだけのライブじゃなくて、人類の未来に必要な……、」
「そう、私たちのライブで高まったフォニックゲインで完全聖遺物『ネフシュタンの鎧』を起動する。今回のライブの最重要項目で、これに成功したら私たち奏者以外でもノイズを殺せる力が手に入るってわけだ。」
奏はウキウキとした口調で語る。……まただ、奏が笑っている。いつも見たいな見ている人を元気にしてくれるような笑顔じゃなくて、獰猛で好戦的な笑み。
「……んっ、どうした翼?あたしの顔に何か変なものでついてた。」
「えっ……、大丈夫だよ。」
そっか、と言ってすぐにいつもの奏に戻った。
あの日、謎の戦士ゲイツリバイブに助けられて以来、奏は少し変わった。ノイズに対する彼女の怒りは前から持っていたけど、それが更に強くなった。それに貪欲なまでに力を得ようとしている。最近は歌やパフォーマンス以外の時間は全て戦闘訓練に費やしている。その成果もあり、奏はシンフォギアを纏う時間が増えていった。それは素直に喜ぶべきなのだろうけど、私は恐い。奏がだんだん離れていくような気がして、このままじゃ奏に置いてかれる。そんなのは駄目。私は防人で国を守る剣で、みんなの為に戦わなきゃ……「お〜い、つ〜ば〜さ。」
「えっ、」
「えっ、じゃないよ。急にぼっ〜として、どうしたんだい?もうすぐ始まるよ。」
奏がにっかっと笑いながら、私の手を引く。
「世界に必要なライブかもしれないけど、今日は私たちのステージだ。思いっきり楽しまないとな。」
「……うん!奏と一緒ならなんとかなる気がする。」
そうだ。私は奏と一緒にいるって決めたんだ。どんなことになっても奏の側で一緒に戦う。だって私たちは、
『本番まで、後30秒!』
「わたしとあんた。両翼が揃ったツヴァイウィングは、」
「どこまでも飛んでいける!だよね。」
『10秒前、10、9、8…-』
「そう言うこと。んじゃ、行くよ翼!」
わたしと奏はお互いの手を握りながらステージへと上がった。
翼side out
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とある会場に人々が集まる。その周りにはディスプレイの付いたバルーンが飛びまわり、ディスプレイの中には2人の少女が映し出されている。会場の内でも2人の少女達の幕が貼られ、たくさんの少女達に関連した販売物……、いわゆる関連グッズが売られてあった。少女達は『ツヴァイウィング』と呼ばれる歌唱ユニットである。
1年前に超新星の如く現れ、デビューして僅か半年で武道館でライブが行われ海外からも注目を浴びるほど有名になったのである。このライブは『ツヴァイウィング』デビュー1周年を記念したライブであり、優先席のチケット倍率は数えるのも馬鹿らしくなるほどに高くなっていたらしい。
その優先席に座る2人の少女。彼女達は今日が初めてライブに来たこともあって、周りの熱気にすごく戸惑っているようだった。
「未来、すごいね……。」
「うん、こんなに集まってるんだもん。はぁ、常磐さんも来れたら良かったのに。」
「しょうがないよ。常磐さん、仕事が入ったって言ってたし。だから常磐さんの分までしっかり楽しまないと!」
「うん、そうだね。あ、響見て。始まるよ。」
未来の声に響がステージを見る。ステージには白い羽がひらりひらりと落ちていく。
前奏が始まる。曲と共に少女達が舞い降りる。その幻想的な姿に先程までの喧騒は消え、伴奏以外何も聞こえなかった。2人の少女がステージに降り立つ。
瞬間、先程の喧騒を凌駕するほどの喧騒が会場を揺らす。2人の少女がステージから観客に向けて手を振り、伴奏に合わせて踊り出す。ステージの状態は最高潮になり、更に高まろうとしていた。
「「イエイ!」」
響と未来が他の観客に習いサイリウムを掲げ振ると同時に彼女たちの歌が始まる。
『聞こえますか? 激情奏でるムジーク』
『天に』
「「「「「「と・き・は・な・て!!!!!」」」」」」
少女達の歌に合いの手を入れる観客達。2人の少女の代表曲『逆光のフリューゲル』それは、天羽奏だけが歌っても、風鳴翼だけが歌っても何かが足りない。まさに双翼が揃ってはじめて完成する曲であった。
『『君と僕は コドウを詩にした。』』
少女達はステージの上を走り出す。それに合わせて会場に変化が起こる。
『そして』
『夢は』
『開くよ』
『『見たことない 世界の果てへ…』』
天幕が動きはじめる。外から夕陽の光が少しずつ照り始める。
『『Yes, just believe 』』
天幕が完全に開き、夕陽が海をステージを少女達を照らし出す。その幻想的なステージは見るものを魅了し、ステージへの歓声は今日、最高を超えてどこまでも高まり続けた。
『『涙で 濡れた羽 重くて羽ばたけない日は Wish』』
曲が終盤に差し迫る中、響と未来の心には興奮や感動が高まっていく。
(ドキドキして、目が離せない。凄いよ!これがライブなんだ。)
(観客と一緒になって奏でて、知らない人とも分かり合える。凄いな!これがライブなんだ。)
『『2人でなら 翼になれる Singing Herat 』』
少女達の歌が終わる。それでも観客達の高まりは落ち着くことはなく。みんなが余韻に浸りながら次の曲を待ちわびていた。夢のようなひと時、
ドカン‼︎
それは、
「きゃぁぁぁぁ⁉︎」
「なんだ?急に。」
「爆発……、おい、あれって!」
一瞬にして、地獄えと変わり果てた。
「の……ノイズ⁈」
「嘘だ……ぎゃっ!?」
「お、おい。逃げろ‼︎」
「どけよ!俺が逃げるんだ。」
「テメェがどけって……ごぇ!」
観客達は途端にパニックになり誰もが誰もを押し除けて逃げようとする。それを嘲笑うかのように少しづつ少しずつ迫り、人々を炭に変えようとするノイズ達。それを見て翼は呆然としていた。
「飛ぶぞ!翼。この場で戦えるのは私達しかいない。」
「えっ、で、でも」
「でもも、ヘチマもねぇ!私達以外止めれ奴がいないっ……!?」
奏が声を荒げようとした時に後ろから轟音が鳴り響く。振り返るとそこに先程まで人々を襲おうとしたノイズ達は半分ほど消し飛ばされ観客達はそれを行った者を呆然と見ている。
パワード タイム
突如この場に似合わない音声が鳴り響いた。それは1人の戦士の開戦を伝える合図である。夕陽に照らし出される紅き鎧。手にはのこのような武器を持ち、それを振り抜いたであろう体勢で立っていた。
リ・バ・イ・ブ
空を飛んでいるノイズ達はその状態の戦士に襲おうとするが、後ろから金色の文字に轢かれ消滅していく。その文字は戦士の仮面にぶつかり『らいだー』の文字が仮面に浮かぶ。
剛烈! 剛烈‼︎
その姿を見て奏と翼は驚愕する。
「あれって、」
「ゲイツ…リバイブゥ‼︎」
戦士は後ろ人達を軽く見るとすぐ様戦闘に移る。
「翼‼︎いくぞぉ!」
「奏……、分かった!」
奏は獰猛に吠えながら駆け出す。翼もそれを追うように戦場に駆け出した。
「──Croitzal ronzell Gungnir zizzl──」
「──Imyuteus amenohabakiri tron──」
2人の少女の歌が聞こえる。
一つは人々を守る防人の歌。
一つは憎しみと憧憬が混じったような歌が。
2人姿が変わり戦場に舞い踊る。
1人は青に、1人は黒に染まりながら。
なんとか4月には間に合ったからセーフ。……いや、まじでスンマセン。まあ、エタラないように頑張っていきたいです。
と言う訳で、ここから主人公の戦いは激化していきますので皆さまに、アンケートを取りたいと思います。簡単に言うと難易度選択ですね。まあ、どのルートを選んでも主人公は決して負けません!何しろゲイツリバイブ無双ですから。皆様気軽にお答えください。それではこれからも我が救世主の活躍をご覧あれ!
難易度(アナザーライダー)は?
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アナザーライダー?知らんな?
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アナザーは1号しょー‼︎
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アナザー2号…⁉︎ナズェだ!
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我が救世主⁉︎いや、誰だオマエハ!