《・・・・・・・・ブオオオオオォ〜〜〜〜・・・・ ン・・・・・・・・・・・・・》
「・・・・ で、なんで私シが貴方を乗せてこんな鈍重なのを操縦しなければならないのです?
ハア....」
「・・・・ ハア....スイマセン....」
そんなこといわれてもですねー・・・・ ジャンケンに弱い貴女が悪いのです....よりによってこの
お嬢様とペアになるなんて....ハア....
~『....はは! 恵摩殿! そう落ちこみなされますな! その機体は大戦初期では最も多くの艦艇を撃沈させたという歴戦の名機なのですよ! もっと自信をもって下さい!! どうぞっ!《カチっ》』
「はあ、それは初期の話ですわよね? ....出来ればこの演習で私シの『スピットファイア!』のメンテナンスの確認をしてみたい処でしたのに....ったく!!」
~『ハハー! そうでした! それにその機体は残念ながら末期になると『九九式棺桶....!』などと
呼ばれて誰も乗りたがらなくなってしまいましたからねー。心中お察しします....どおぞっ!』
~『『や〜い! 棺桶カンおけ〜〜〜っ!!』』
「だまりなさいっ!! 秋山さんも縁起でも無い事言わないでくれますっ!! もうっ!!」
~『ん、空中戦とは、撃墜されても誰も屍拾う者無き荒野の掟、皆平等。』
「景都まで! ナンですのっ!」
「ははは・・・・」
俺と恵摩さんはいま空中にいる....恵摩さんの操縦で『九九艦爆』というものに乗せられて二人で空を飛んでるんだけど音がスゴい!! 心配していた寒さはそんなでも無かったけど。後ろ向きの座席に座ってるんでなんかヘンな感じだし慣れるのかな....あと無線での会話も可能なのね。みんな一緒に喋ってるし。
「エンジンは当時のものをレストアしながら使ってますので仕方ありません。でも空調なら最新のエアコンを使っているので程良い気温を保っているはずです。いかがかしら?」
「はい、制服には丁度いいです。でも80年も前のものにエアコン付けるなんて何かヘンですねー」
「古き良きものは遺す。でも最新の設備も供える。伝統あるイギリスの邸宅でも同じ事です」
はあ、このお嬢様はナンでもイギリスが基準なんですねー。んで聞き忘れていたけど、この部活って一体ナニをするブカツなんです??
「ハアっ? 貴方! それも知らないで今この飛行機に乗っているのですか?!呆れはてましたわ・・・・!」
~『いやいや! 平沢殿は悪くありませんよ! 隊長殿にいきなり演習に参加しろ! なんて言われて周りも動転してましたからねー! はは! で、何をする部活だと思います? どうぞっ!』
秋山殿、いきなりクエスチョンですか。え〜と、レースとかですか?
~『『ブっ! ブゥ〜〜っ!! ハッズれ〜〜っ!!』』
気が合うねえ....あのふたり。じゃ、模擬戦とか? この座席の前には機銃も備えてあるし、ペイント弾で!!
~『まあ、当らずも遠からずね〜! まあ楽しみにしてて頂戴! エキサイティング! よ〜っ!!』
まあ今の高校の部活って『アレ』もそうだしスゴいね〜! どれだけ費用がかかってんだろ。部員の自腹!? まさかねー....どこからか補助金が出てるとか? 『アレ』だって文科省推薦! てだけあって資金は潤沢だって話だし、講師陣は家元制? というしっかりとした組織で纏め上げているとも聞くから、この部活もそうなのかなー?
「....まさか! この部活は各校で創部されて以来、まだ全国的に統一された組織という物を設立してはいないはずです。そうですよね?」
~『そうね〜、わたしもそんな話聞いたことないわ〜!』
~『それぞれのガッコがさー、勝手に部活創って勝手にやるー! そーゆう部活じゃなかったっけー? 千華〜!』
~『そんな難しいコトわかんな〜い! 楽しけりゃいいジャーんっ!! ひひっ!!』
~『ん、組織化とは硬直化。『アレ』は雁字搦めのヒエラルキー組織。部外者が入り込めても組織の上位には組み込めず、組織の家柄に捉われている者はその柵(しがらみ)から抜け出ることは事実上不可能。常に伝統校が上位を占める出来レース競技』
~『....そんな事はありません! いずれは我が校....いや、失礼しました! そろそろ予定のポイントに到着しますので各チーム態勢を整えて下さい! それでは部長! 後の指揮を! どうぞ!!』
秋山さんは基地内の管制塔内でレーダーを使って無線でのナビケートをしてくれているらしい。
オレにはよく分からんけど....ナンか声を荒げてたような....ん? 二チームに分かれるのかな?
~『了解! よし! 座羅と桐絵と千華はAチーム! 私と恵摩と景都はBチームとなって模擬戦を
行う! それぞれ所定の位置に....ん!? どうした!!』
~『部長! こちら秋山! 他校の機体六機確認です! ここからですと....丑寅の方角!!』
~『え〜〜っ! こっから反対側じゃ〜んっ!』
~『....こちら桐絵! 視えたっ! わたしからだと4時の方向!!』
「何でですの? 試合の申込みでもあったのですか!?」
~『そんな報告請けてないぞ!』
~『玲於奈....これは奇襲よ。基地が留守になった処をね?』
~『ん、油断大敵。また荒される。玲於奈の機体が小破された様に』
「はい??」
なに?? 試合? 奇襲? 小破?? これも部活動の一環なの??? ....《・・・・!!グゥワアアァァ・・・・ン!!・・・・!!》ゥワアアァーーーー・・・・!!! ・・・・っ!! 機体がーー! 胴体が〜〜〜っ!!!・・・・
~『予定変更! これより他校掃討に向う! 私と座羅は前! 恵摩と景都は両翼! 桐絵と千華
は後方を固めろっ!!』
「了解ですわ! 平沢さん! チョッと揺れますわよっ!!」
・・・・ もお揺れてます〜〜〜っ・・・・ !!!
~『ん、承知。』
~『ええ〜〜キリエと後方なんてヤダーーっ!! 前がイイ〜〜っ!!』
~『コッチのセリフよチカっ! ナンであんたと一緒に仲良くチーム組まなきゃならないのよっ!!』
~『それはコッチのセリフだっ! 『バ〜か!馬鹿バーーカっ!!』』
~『! 二人ともいい加減にしろっ!! 行くぞっ!! 秋山! 対空砲火の指揮権を与える!
アレを使え!!』
~『えっ!? アレでありますか! ハイ!! よろこんでっ!! 整備班さ〜〜ん・・・・』
《ジー、ガチャっ》
・・・・ もう飛行機の揺れと振動と飛び交う無線の会話で初心者にはなにがなんだか....オレには
命令も無いしいいか....『平沢さんっ! 正面の風防を開いて、機銃の安全装置を外して撃って下さらない!?』へっ!!??
へ? オレが?? てコレを撃つの?? まあペイントの弾みたいだしまあいいか....ええと前の窓を....《ビュ〜〜っ!!》....ぅわーっ! 風がー!! 寒いかも....あと安全装置て....これでよかったかな....よくわからないなー....拳銃に興味のあるお年頃といっても飛行機の機銃まではねー、て・・・・ 酔った・・・・ウプ。
「貴方っ! こんな事このご時世に言いたくありませんが....『男』なのでしょっ!気を確かに持ちなさいっ!!!」「ハイ....っ」
いわれてしまった....でも部活巡りで初めてじゃない? オレを『男』扱いにした女子って....じゃっ、しょうがない....オラもいっちょヤりますか!! あと、どうすれば?
「背後に、貴方からすれば正面にうちの部以外の機体が入り込んできたら構いません!撃って
下さい!! でも尾翼に当てたらダメです!! そのぐらい解りますよね!?」「あ、はいっ!!」
ああ目の前のあの翼かなー....責任重大だー....でもペイント弾でしょ? ダメージがあるのかなー??
.... ん?? なんか聴こえてくる! なに? 音楽? 歌声も??? 空の上なのに?
〜《....わ〜れら☆◇校せーいと会〜っ! ゆ〜めとき望ーをつ〜ばさに乗せてっ!♪ あ〜あーーっ我〜等はっ! エリ〜ヰトっ! いいんーかーいーーーっ!!♪》
~『あいつ等かっ!』
~『あらあら! いつも景気のいい事ね! フフっ!!』
「相変わらず趣味の悪い歌を流してやって来ますのね。いい加減ウンザリですわ....!」
~『『うわ〜〜〜! キっシょっ!! オエ〜〜〜!!!』』
~『ん、存在誇示は弱さの代償。本当は寂しい構ってちゃん。』
「あの〜、アレはいったい....」
「あれは我が部の宿敵! ☆◇校の『エリヰト委員会!』の連中です!また性懲りも無く....!!」
「エリート....ですか。生徒会とも聴こえるけど....」
~『あー! あの連中ねー! この先の男子校で生徒会ゴッコやってるバァ〜カの集まりだから〜!』
~『それに宿敵ってほどじゃナイじゃん! ヒヒっ!』
~『まああいつ等ならそんなに脅威では無いな』
~『そうね〜、この前基地を襲って来たのはこのコたちよりもっとアブないヒト達だったわよ?
んー??』
〜《! ・・・・ やいやいやいっ! テメエらっ! ナ〜メやがってっ!! このオレ様たちが脅威ではないだとっ!! おうヤロウ....当校生徒会役員殿方! この方々をお懲らしめになりやがって頂きやがれーーっ!!》
〜《わかりましたっ! 会長サマーっ!!》《ゥオオオオオオォォォ・・・・・・・・ン・・・・っ!!!》
~『ぅわーっ、わたし達の会話盗み聴きしてたよーこいつら〜!』
~『無線傍受?? キモ〜っ! エッチっ! ヘンタイっ! ストーカーっ!! こーれでーもくー
らえ〜〜っ!!』《グォオオオオオ〜〜〜〜・・・・ンっ!!!》
~『おい! 千華っ! 隊列を乱すな!!』
~『まあ玲於奈いいんじゃない? チョッとおイタのお相手をしてあ・げ・る・の・も!!』
~『ん、怪我の功名。』
「景都、ソレ違うんじゃ無くって? では! 私シ達も参りますわよー!! 平沢クン! さっき言った
様に遠慮は無用ですっ!!」
「はっ、はいっ!!」
~『ではっ! 行くぞっ!!
『『『『『 ・・・・フライング! パンスァーーっ!! 一気....入魂っ!!・・・・』』』』』』
《・・・・ グゥワワワワワワワワーーーー・・・・!!!! ・・・・ ン・・・・っ》
ワアアアアア・・・・!!! もうワケが分からなくなった・・・・!! カラダは捩れるしアタマも揺れる!! 上から地面が落ちてくる!!! コレが空中戦か!! もう外の様子がわからない!! 前で操縦してる恵摩さんならわかるんだろうけど・・・・ 後ろ向きだしシロウトだし!! 《!!!タタタタタタっ!!! 》んわ!? 機銃の音っ?? 撃ってるのっ?? 何か火薬の臭いがするんだケド!! へ? 外の飛行機から火が噴いてる!....ナンでっ!!?? ペイント弾じゃないのっ!!
~『こちら! 自走式対空砲車から無線連絡!! 秋山です! どうです? 繋がりますか!
どうぞ!!』
~『ああ! こちら部長の玲於奈! いいぞ!』
~『こちら基地滑走路上! 東方約二キロ先上空にて戦火を確認! 一機墜落を確認しました!! 残りの機体も連絡乞ウ! どうぞ!!』
~『こちらは全機異常なしよ! ね〜! みんな!!』
~『『『『は〜い!!』』』』
オイっ!! ノーテンキ過ぎないか!? 飛行機が墜ちてるんだし!! なかのひとも....ああああああ・・・・!!!
・・・・当面、こんなお話が続きそうです。もはや何がメインなのか分かりませんね・・・・
完全に筆者の趣味丸出しの自己満足の作品となってしまいました。スミマセン・・・・
このお話はアニメ『荒野のコトブキ飛行隊』の舞台を高校の部活に置換えてお送りしております。
登場人物も女性用心棒『コトブキ飛行隊』の隊員6名を女子高校生に、相手高の男子もアニメの
中で『会社ゴッコ』をしている空賊『エリヰト興業』の『社長』と『社員』からです。
・・・・・・・・秋山殿?ハテ何者でしょう?しかもナゼこの高校に??正体は追ってまた!!