メイくんのぼうけん。   作:ばなナイン

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のりもの‼︎‼︎‼︎

 

 

 

 

「・・・・なんとか高度5000! まで上昇出来ましたわね! では! メイっ! 行きますわよ!! 只今から降下致します!! ベルトはOKですね!?」

「・・・・ へ? こうか? 降りるんですか?? ベルトの方はいいかと....?」

「では! 行きますっ! 『九九!』! 貴方の実力! 拝見させて頂きますわ!!・・・・!」《・・・・カタっ! ヒュ〜〜・・・・ ス・・・・〜〜〜ーーーー!・・・・ っ・・・・!! ヒュルヒュルヒュル〜〜〜ーーー・・・・っ・・・・!!》

 

ん? エンジンが止まった? いやプロペラが停まったのか?? 後向きの座席では確認できないから何ともいえないけど、なんかフワッとしたなー、とおもったら・・・・っ!!?? ジェットコースターーー!!?? ・・・・ !!落下してるのコレ!!目の前がもう青い空しか見えないんだけど!・・・・ でもそんなに怖くない? ....ベルトでシートに括り付けられているとはいえ体がなんとなく宙に浮きそうな感覚を覚えるけど....

 

「・・・・只今落下中です! プロペラを止めておりますがエンジンはアイドリング状態にしてあります! メイ! 後ろの様子は!?」

「ええと・・・・ ここからでは・・・・ 左右も紅い機体は見当たりません!」

「いましたわ! 私シの前方10時の方向で....! さあて、上手く行きますかしらっ!!」

 

〜《おーーう! エマっ!! オメーがそのつもり! ってんならこの勝負で決着着けてやるぜー!! 精々空中分解しねーようにきぃーつけるんだなっ!! この『彗星!』サマ!! の実力をトコトン見せ付けてやろーじゃねーかっ!! カッ! ハッ! ハーっ!!!・・・・》

 

「・・・・・・・・ フっ! 単純な男....!・・・・」

「・・・・ん・・・・?」

 

 

 

「こちら秋山! 基地滑走路上『メーベルワーゲン!』Ⅳ号対空戦車上望遠鏡から!北東約3000、高度5000からの二機の急降下を確認!! 自然落下状態で下降を続けている模様!! どうぞ!!」

 

「うわ〜! やっぱり! 恵摩って『チキン・ レース!!』で勝ち負け付けようとしてたんだ〜! ねえねえわたしにも望遠鏡観せて〜!!」

「へえ〜! ユカ〜! 戦車の中ってこんな風になってるんだねー! おもしろ〜い! ねえ千華〜! こんど『コレ』にも手を出してみない〜!!」

「わたしは『ゼロ!』だけでいいから〜! どおしてもってんなら桐絵だけでド〜ぞ!! ヒヒっ!」「なによーーっ!!」

「ん、景都も千華に同意。硬直したシステムは学校制度だけでも十分辟易。」

 

「はっはっは! 景都殿! 痛いとこをつきますねー! まあ、これも厳密には戦車と言える物なのかは分かりませんけどねー! これはかの有名な『Panzerkampfwagen.Ⅳ!』通称『Ⅳ号戦車!!』の車体を使用した対空[自走砲]戦車! というものであります!! 上部回転砲塔の代りに『3.7cmFlakvieling43/1』という対空砲を備え付けている『H型』です! いや〜! まさかこの部活でこのようなブッタイ! を拝めただけではなく、操縦も任せて頂けるとは! ここに潜り込んだ甲斐がありました!! ハイ!」

 

~『こちら玲於奈! 秋山! どうだ? 二機の様子は!』

「あ、はい! 会長さんの機体の方が若干速いですね! でもあまり距離を離している様でもありません! どうぞ!!」

~『やはりあんな事で勝敗を着けようとは....恵摩の奴....!』

~『あら、それはどうかしら?』

「はい? なんです? 座羅殿!」

~『んー? チョっと、ね? フフっ....!』

 

 

《・・・・・・・・〜ーーーーヒューー〜〜ルーーーーーー〜〜・・・・・・・・・・・・》

 

「・・・・高度3000....まだです....メイ? これから先かなり揺らす事になります。心の準備をしていて下さいね」

「・・・・ あ、はい! でもこの降下中て風のぶつかる音だけですねー! もっと凄い音で落下するものだと思ってました。エンジンを止めているからですか?」

「あら、メイもこころに余裕が出てきたのですね? エンジンでは無くプロペラだけを停めているのです。自動車でいうニュートラル? 状態でしょうか? それより....寒くありません? 今暫く辛抱をお願いします。まだその機銃を使う機会があるかもしれませんので」

「ああ、はい....」

 

・・・・ ホントは凄く寒い....制服ではかなりキツいなー....ハナ水がでそお....窓を締めれば暖房が効くんだろうけど....エマも同じだろうな....ちょっと頭を捻れば右隣にはあの紅い飛行機が並んで落ちている....結構速く降りているしどちらかが先にブレーキ? を掛ける勝負なんだろうけど以外と時間が経つのが遅く感じるなー....いつ終わるんだろ・・・・??

 

「・・・・より正確にはブレーキを掛けたまま降下しているのです。高度2000....そろそろですわね....! 《・・・・ ゥヴオオオ・・・・・・・・オ・・・・!!!・・・・っ!》メイ! 加速します! でもしっかりと目を開けて観ているのですよっ! 」「ん! はいっ!!」

《・・・・・・・・グワアアアアアーーーーーー・・・・ンっ・・・・!!!》

 

 

「・・・・ん! こちら秋山!! 一機加速しました!! 一気に高度を下げています!! ・・・・ 恵摩機ですっ!! どうぞ!!」

~『高度はっ?!』

「約2000!!」

「「・・・・えええーーーー・・・・っ!!!!」」

~『馬鹿なっ!! 普通なら加速を止めている処だぞっ!! ブレーキを掛けている様子は!!』

「・・・・ 『ダイブブレーキ!』ですか....? ここからでは確認出来ません! どうぞ!!」

「....無謀。下手すると地面に激突か空中分解・・・・。」

~『わたし達では場所も確認できないわねー....でもあの子達からなら....玲於奈、貴女は高度400、ワタシは200で基地半径2kmを周回する、ていうのはどう? ユカリちゃんから恵摩に連絡ね? 玲於奈、それでいいわね』

~『そうだな....秋山! 頼めるか!?』

「了解しました! 秋山! 基地レーダー室にて恵摩機と交信します! どうぞ!! ....千華殿! 桐絵殿!! ここをお願いします! 目視で異常を確認したらこの無線機で部長殿に連絡を! 自分は景都殿とレーダーにて位置を確認しながら恵摩殿に情報を連絡いたします! では景都殿も!!」

「ん、」

「「えーっ! わたしが〜〜っ! コイツといっしょにーー!!??」」

「流石! 仲がよろしい事で! では!!・・・・・・・・」

 

 

 

《ギュワアアアアアアーーーー・・・・ン・・・・っ・・・・!!》

~『・・・・ 恵摩機! どうぞ!! こちら基地レーダー室内の秋山!! 部長殿から伝言! 部長殿は高度400! 座羅殿は高度200にて基地半径2kmを周回飛行致します!! それを目安に、という事でしょう!! 部長殿! 恵摩機の落下座標は....!《カチっ!》』

「・・・・承知致しました....でも今は集中をする時! 無線を切らしていただきます・・・・ メイも! 私シを信じて頂戴ね・・・・!」

「・・・・はい!」

 

・・・・ さっきと違って凄い轟音だっ! 機体もギシギシッっと軋みをあげているし....! 時間も一気に早回りしている感じだ!! 風だって俺の座席では乱気流? でオレの髪もグシャグシャだし....! そういや....トリヘイさんの機体も見えないな・・・・!

 

 

 

「・・・・ ん! 恵摩殿?! 応答を!! ....部長殿! 恵摩殿との通信が途絶えました!! どおぞ!!」

~『....こっちもだっ! エマめ....!」

 

~『・・・・ おいっ! お前らっ!! ナンのつもりだっ!? エマのヤツがこんな高度で跳ばしてイキやがったぞーっ!! あんなのアリか〜〜〜っ!!!』

 

~『ん! 鳥平か!?』

~『あ〜らー! 恵摩を心配してくれてるの〜?』

「「うわ~~~~~! 今度は混信してきたよーっ!! どこまでもキっモーーー!!」」

 

~『るせいっ!! ハンソクだってーーのっ!! アレじゃヤツの機体....持たねえんじゃねーかっ!!』

 

「ん、『九九』のオリジナルの機体ならそう。でも....」

「一応はあの! 『最新カーボンコーティング!!』が施されてはいるのですが....どおぞ」

「そう。ブレーキの掛け具合では、急上昇、さらに失速。地面すれすれなら地面に激突。そこまでのカーボンの耐久性は未知数・・・・。」

 

~『・・・・ よおーしっ!! エマがそのつもりなら....オレもやってヤるぜ〜〜〜っ!! まってろエマ〜〜っ!! この俺様がアッ!というマっ!!に!!! テメエを追い抜いてやるからなーーーっ!! ヒャっホ〜〜〜っ!!!・・・・』

 

~『オイ! 鳥平っ! お前まで!! はあ・・・・』

~『・・・・ ホンっと! 飛行機乗りって!・・・・♡』

「「・・・・馬〜鹿っ! バっか〜〜〜っ!!!」ひひっ!」

「さすが....『ヒコーキ野郎!』たちって『丘の連中』とはまた一味ちがった『馬鹿さ加減!』を持ちあわせているんですねー・・・・」

「そう。それが『飛行機乗り』の生きるサガ。御粗末。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次いでの事ながら、『コトブキ飛行隊』について気になっていた事をひとつ。ここから先は筆者のエッセイの様なものですので興味のない方はスルーをお願いします。

アニメ『荒野のコトブキ飛行隊』を視聴していた方々ならお気づきでしょうが、主役のコトブキ隊の六人の搭乗している『隼・一型』のコクピットに、望遠鏡の様な長い筒が前面のガラス(アクリル?)を通して操縦士の前に突き出しているのを確認した方々も多かっただろうと思います。勿論あれは前方の敵機に狙いを定める為の『望遠型照準器』ですが、ここである違和感を持ちました。

コトブキの面々の空戦シーンでは、照準器越しであろう映像も流れておりましたが、コトブキの誰一人としてこの照準器に直接眼を付けて機関砲を撃っているシーンが見当たらず(見逃した可能性も。他の部隊のパイロットでは描写あり)、割と離れた所から(とはいえ数センチぐらいか?)両眼を開けて筒の先を覗いていた様に記憶しております。天体望遠鏡では接眼レンズには目をつけるぐらい近づけて覗きこみますが、戦闘機の照準器ではその必要が無いのかな?と疑問に思い、先ずはネットで検索してみましたが....中々見当りません。(検索の仕方が間違っているのかもしれませんが)

ちなみに、空戦アニメの傑作の一つ『紅の豚』では、主人公『ポルコ・ロッソ』の乗る紅い水上飛行艇のコクピットには隼と同じく前面の風防に望遠型照準器が付けられていて、蒼い『カーティス』を操る『ドナルド・カーティス』との最後の決闘ではポルコ自身照準器に目を当てて(片目は閉じて)銃を撃っておりました。(『カーティス』の機体の照準は『照星と照門?』というシンプルな構造)これが普通だと思っていたので『コトブキ』の描写では違和感を持ってしまった次第です。

ところが、とある以外な処から解答が齎されました。しかも純文学作品!『森 敦』という芥川賞受賞作家の作品『意味の変容』という書物からです。 照準器について何となくネットで検索を続けて芋づる式に情報に当たっていた処、『リアリズム1.25倍説』なるワードに辿り着き、この小説を知りました。普段純文学には何の縁も無い筆者でしたが、何となく気になって書店での立読みの後、購入までしてしまいました(文庫なのに高かった....)。

しかし....難解な本です。コレは本当に小説なんですかね??抽象的な命題がそこらに散りばめられていて、論理記号?まで載せられていて、主観?客観??外部?内部??ナドナド、数学や論理学を理解しないととても全体を把握するのは不可能な内容ですよ。。。しかし『小説』と銘打つだけあって会話調で話が続き、一応具体例的な?物語も付いています。その中の一つ、『死者の眼』という章に、今回の疑問点についての解答が述べられておりました・・・・つづく

 

 

 

 

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