《ギュゥ〜〜〜ーーー・・・・ ギュルルゥ〜〜〜ーーー・・・・!!》
「・・・・ 500! ・・・・ 400!! もう少し・・・・ !!!」
~『・・・・ こちら玲於奈! 恵摩機が400を切った! まだ持ち上がらない!!』
~『!おいマジかよっ! ヤム得んっ! 機体の重いコチとらはコレが限界でいっ!! クソーーーっ!!!』
「・・・・・・・・・・・ 200っ!!!」
~『こちら座羅....200を切ったわ....! あの
~『『チョッっ・・・・!とっ!! エマ〜〜〜っ!!!』』
~『これは・・・・ いったい・・・・』
~『ん....これはもうレースとは言えない。恵摩の目論みは他にある....。』
「・・・・・・・・・・・・ 100っ!! メイっ! 衝撃にそなえてっ!!! ・・・・!」
「・・・・ えっ? あ! はいっ!!!」
《・・・・ ヴァサッっ・・・・っ! ・・・・ グゥオオオオオオオーーーー・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・っ・・・・・・・・ン・・・・!!!!・・・・》
~『『・・・・ ゥワアアアアーーーーっ!! エマーーーー!!!』』
~『・・・・ こちら秋山!! 恵摩殿が滑走路ギリギリを高速で通過!! 凄い衝撃波ですっ!! どおぞっ!!!』
「・・・・・・・・ !! 操縦桿が・・・・ 重い・・・・っ! ですわっ!!! ・・・・ もう少し・・・・ イケェ・・・・っ!!・・・・」
・・・・! エマ! 基地の滑走路の手間で一瞬にして機体を持ち上げたのか・・・・? 素人にはまるで状況も読めないし口出しもできない・・・・ エマは操縦に集中してるし・・・・! 窓の外はもう地面スレスレで土ぼこりも立ってるし・・・・! 音と振動で声も届かない・・・・! でももうエマに任せた以上信じて待つしかない!! イケ〜〜〜ェっ!!! ・・・・・・・・・・・・
えぇ・・・・・・・・
「・・・・ あの〜.... もしあのまま着陸しようとしていたら....?」
「ん....あのスピードのまま普通に着地しようとしても衝撃で前転の恐れがある。寧ろ胴体着陸なら安全性が高い。しかし『九九』の脚は固定式....」
「でも恵摩全然スピードを落とそうとしてないじゃん!!」
「....あっ! 機首を持ち上げてきたっ!! まさかこれ....ひひっ! 恵摩ヤるつもりじゃんっ!」
「え!? どういう意味です??」
「ん、ショータイムはまだまだ。お楽しみはこれからだイエイ。てこと....。」
《・・・・ グゥワアアアアアアァ・・・・・・・・ン・・・・っ・・・・》
~『・・・・ おおっ! エマのヤツ持ちこたえやがったっ!! ふぅ〜〜ぅ・・・・! まったくハラハラさせやがってっ!! ヨシ! 今日の処はオレの負けだ! あとはお前らの提案とやらを聞いて・・・・ てオイ??・・・・』
~『恵摩! 何でまた上昇している!?』
~『また宙返りでもするつもりね〜! で、その先には....フフっ!!』
「・・・・トリヘイっ! 背後が甘いですよっ・・・・!!」
~『・・・・ なにっ!!?? 』
《ヴオオオオオオオーーーー・・・・っ・・・・!!・・・・! ダダダダダダーーーー・・・・・・・・っ!!!! ・・・・》
~『部長殿! 恵摩殿が鳥平殿の機体に発砲!! 戦闘続行でしょうか!!?? どうぞっ!!』
~『・・・・ あいつ! 懲りもせず!!』
~『あらあら! エマったら!! でもあの急降下で決着を着ける、なんて誰も一言もいってなかったわよね〜? ん??』
~『・・・・ ぅわっ....!?! エマーっテメエ....キったね〜ぞっ!!!・・・・ よぉ〜し!! そのつもりでもな〜! テメーの最高速度400程度の『九九』がこのオレの『彗星!』様!!の600近い足に追いつこう!ってんのはお門違いも甚だしいってもんだーっ! ヒヒーーンっ!!・・・・ て・・・・ アレ?・・・・』
~『・・・・ おおおーーー! あの『鈍足!』がトリヘイに取り付いてるよ〜〜〜っ!!』
~『ホンとだーーっ! なんでナンでっ!! 桐絵〜!!!』
~『・・・・ 景都殿....ひょっとして! さっきのあの急降下は!?』
~『ん、『九九』の速度を上げる為の助走走行。ジェトコースターと同じ原理。たぶん。そしてこれもあの『最新特殊カーボン!』の恩恵。』
~『・・・・ ヤベ〜〜〜っ!! 振り切れねえーーっ!! エマーっ! 計りやがったな〜〜〜っ!!!・・・・』
「・・・・ ふっ! そのトリ頭の中身が悪いのです! では! これにてTHE・END! ですわっ!!!」《カチッ! ダダダダダダダダダーーーー・・・・っ!!!!・・・・ ヴァンッ!! ・・・・ グゥルルルル・・・・・・・・っ・・・・!!・・・・》
「・・・・ こちら秋山....! 鳥平殿の機体より黒煙発生....自校の基地に向かう模様....どうぞ」
~『終ったのか・・・・』
~『やるわね〜恵摩! これも愛する坊や! の為かしら? フフっ!』
〜《・・・・ テヤンで〜〜〜っ!! エマーっ!! これでおわったと思うなよーーーっ!! この借りは必ず返してもらうからな〜〜〜っ!! その時はこのオレ様にゾッコン惚れてもらうぜ〜〜〜っ!!! 憶えてけーーーっ!!! エ〜〜マーーっ!!!!・・・・》
《・・・・ ゥオオオオオオォ・・・・ン・・・・っ・・・・・・・・》
「うわ〜〜〜〜! メガホンでまだあんなコト言ってる・・・・! 最後までキシょいヤツ・・・・!」
「やーーいトリヘ〜! バ〜いバ〜いキーーんっ・・・・!! ヒっヒ〜〜〜っ!!!」
「あっ! 皆さん!! 恵摩殿が降りてまいりますよ! 平沢殿もご無事でしょうか!? 整備班さーん! ・・・・」
「ん、恵摩? 何か様子がおかしい・・・・」
《・・・・ キュルっキュルキュル・・・・・・・ パタパタパタ・・・・っ・・・・・・・・
ガタっ!・・・・》
「・・・・ 平沢くん! メイっ!! ・・・・ 返事が無いのですっ!! 後部座席を!
メーーイっ!!!・・・・っ・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・ ん・・・・・・・・・・・・ もおおわったのかなー・・・・ んーー? ・・・・ 『ひらさわどの! ひらさわどのーー!・・・・』・・・・んんん・・・・ まどのそとにあきやまどの? がー・・・・?? 『メイっ!? メーーーイっ!!!! ・・・・』ああ・・・・ エマさんかなーー・・・・ んー・・・・? ナンかあたたかいのにつつまれててるような・・・・・・・・ えーーー・・・・とお・・・・・・・・
ン・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ メイ? メイ! ・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ン・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ よかった・・・・気がついたのね・・・・」
・・・・・・・・ん・・・・ ここは・・・・ みしらぬ天井?カーテンまで ・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・ほら!唯も!!・・・・」
・・・・・・・・ ほわあ?ユイ??・・・・ のどかの声も・・・・ ここ・・・・ ドコ? ベッドの中??・・・・・・・・んわっ! ダレ!!??
「・・・・・・・・ ほわあ〜・・・・ メイ〜〜! ヌフフフフ〜〜〜・・・・・・・・!!」
・・・・ ねーちゃんっ! ・・・・ ナンで俺ベッドの中でのどかに見つめられながら姉ちゃんと添い寝してるワケっ?!?
「メイ! 大丈夫? あなた自分が気の失った時の事思い出せない?」
「・・・・ 俺が気を失って・・・・ ?? てココドコ! ナンで姉ちゃんと!!?」
「憶えていないのね....あなた敷地内の北側の区域で雑木林の草むらの中で横になっていた処を通りすがりの生徒たちが見付けてくれたのよ。外傷は無いみたいだけど起そうとしても目を覚まさないものだから保健室まで運んで下さったんですって。後で御礼を言っておきなさいね。で、何があったの? 思い出せないかしら??」
えー・・・・ 俺って確かエマさんの操縦する飛行機の中で・・・・ 気が付いたらココに居たんだけど・・・・ コレって夢オチ?? ユメだったての???
「ふわ〜〜〜ぁ・・・・ ムニュ〜〜・・・・ メエ〜・・・・ くふふぅ〜〜・・・・」
あああ・・・・ 横で添い寝してたユイがオレに抱きついてきた・・・・ いまだアタマがフワ〜としてこの状況が把握できてない・・・・ まずは・・・・
「・・・・ なんで姉ちゃんが俺とおネンネしてるワケ??」
「あなたを見つけてくれた生徒があなたの生徒手帳を確認して同じクラスの私のとこまで携帯で連絡してくれたの。他の子達ってほとんどが部活中でしょ? 唯は私と一緒に生徒会室にいたものだから連絡を聞いて私より先にこの保健室へ飛んできたのよ。もうワンワン泣き出しちゃったものだから大変だったわ。で、泣き疲れてウトウトし始めたから仕方なく同じベッドに寝かしつけちゃった訳。それからずーっとこのまんま。フフっ! やっぱりあなた達双子なのね! 一緒に寝ている姿を観てたら昔を思い出しちゃったわ。ウフっ!」
なるほどそう....姉ちゃんこのところのどかと一緒に生徒会室で放課後を過ごしてるからなー。俺が姉ちゃんに合った部活を探し出すまでの間だけど。でもあの飛行場にたどり着いたところからが夢だった....のかな?? すごくリアルだったし。飛行機の中で振り回されたり寒くて凍えそうだったり....そうだ、
「・・・・ その俺をここまで連れてきてくれた人というのは」
「ええと、三人の女子生徒よ。保健の先生には西住さん、武部さん、五十鈴さんと名乗っていたようだけれど。それ以上のことは言わずに保健室から立ち去っていったらしいわ。知り合い?」
「いや....知らない....」
あの場所にいた人たちにそんな名前の人なんていたのかな....みな名前か苗字? で呼びあってたし。う〜〜ん・・・・ ところでいま何時?
「んー、四時ちょっと過ぎね。あなたがここに運ばれたのは三時半ごろ、今日は三時にHRが終ったからその間に何かがあなたに起きたのね。メイ、身体に痛い処とか無い?」
ん〜別に痛いところは....アタマはまだまだスッキリしないけど....て放課後になって一時間チョットっ?? 夢の中では数時間経ってたような気がするけどなー....まあ夢ってそういうもんだけど。
「ま、あなた達二人はもう少しここで休んでなさい。保健の先生もそう言ってくれてるし。五時になったら迎えに来るから。それまで二人でなかよくお愉しみにね。フフ!」
「....んーそおするー....ありがとのどかー....今度なにかおごるわー....」
《・・・・ パタン、》
ふう....またのどかに世話になっちゃった....俺たち姉弟....憂はそれほどでもないけど....のどかに迷惑かけっぱなしだなー....唯まで生徒会室で預かってくれてるし....仕事の邪魔になっていないかなー....んー....まだフワ〜としているし姉ちゃんとのお寝んねも久しぶりかなー....学校の保健室だけど....お言葉に甘えてこのまま五時までふたりで....ふわわわぁ....
・・・・ 前回のつづきです。
元々、航空機用の照準器は、天体望遠鏡の横に取り付けられている小さな筒状の『ファインダー』と呼ばれる物の流用品、との事です。
ガリレオの発明以来、天体望遠鏡の倍率が高くなるにつれて、対象とする天体を捉えるのが難しくなってきた為に、改めて倍率の低い小型の望遠鏡を並行に取り付けて、対象の天体を捉え易くする為に創られた物が『ファインダー』で、(現代では)倍率も5倍から10倍、口径も25mmから50mm程。覗くと中に十字の標が浮かび上り、その中心に目標の天体を捕捉することで望遠鏡本体にもその天体を捉えさせるのが目的の装置だそうです。(その十字の標は光学的原理上『無限遠』の彼方を捉えているらしいのです....)勿論望遠鏡本体とファインダーとの微調整も必要です。
戦闘機の『照準器』も、パイロットが空戦中に照準器(ファインダー)で敵の機体を捕捉して、(望遠鏡に相当する)機関砲を撃ち、相手の機体に命中させる為の装置ですが、(それまでの照星・照門式の照準に替わり、望遠型照準器に映る無限遠の十字の標に弾丸を命中する様に調整する事で、敵機への命中率が格段に上がるそうです)少し違うのは、天体望遠鏡用は天地逆に映る処を、照準器では自然の視界と同じに映るように造られていて(最近では天体望遠鏡用のもある)、しかも、倍率が『1.25倍』に調整してあるというのです。(『意味の変容・死者の眼』の章は第二次大戦中の照準器工房が舞台)・・・・1.25倍?何故なのでしょう??ライフルの照準器の様に倍率がもっとあってもいいじゃないかとも思いましたが.... 戦闘機では普通の視界での操縦も兼ねているので、そうそう倍率を上げられないのかもしれません。興味のある方はぜひ本書に当たって頂くとして、内容を要約しますと、片眼を照準器に、もう片方の眼も開いたままで飛行機を操縦するには、照準器の倍率を1倍にするよりも1.25倍に調整する方が、両眼の視界を違和感無く対象に『接続』する事が出来ると、筆者はその様に理解しました。
つまり、望遠型の照準器のレンズを少し離れた処から両眼で覗いても、照準器の円形の内部の視界と、その外側の(自然な)視界は違和感無く全体の視界として収まる....(照準器を覗いた事が無いのでなんとも言えませんが....)という事でしょうか??少なくとも筆者はそう理解しましたが、本書ではそれが哲学的、数学的に説明されていて、もはやついていけません....でも本書の内容をこの様に理解する事で、この『コトブキ』でのナゾが解けた思いがしました(たぶん)・・・・
後に開発される『光学型照準器』の原理も『意味の変容』内で説明されておりますが....疲れました。『光学型』はネットでも色々と解説が充実しておりますので、ここでの説明は不要ですよね....