メイくんのぼうけん。   作:ばなナイン

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とりかえ!

 

 

 

・・・・ ふわわあぁ・・・・あさだ・・・・ へいじつだ ・・・・ がっこうだー・・・・ ん?

少しばかり寝すごしたかなー? じゃ、顔を洗うまえに着替えるとするかー。えーと? せいふくっと....ん? ああ、そおだった。クリーニングに出していたのが返ってきて袋に入ったままだったなー....よし、まずシャツ....スカート....黒のタイツに紐タイにジャケットと....! んじゃ洗面台....! んー・・・・ん? んんん???・・・・

 

 

 

《・・・・タドタドタドタっ!!!》

「・・・・ ウイ〜〜っ! ウ〜〜〜っ!! イーーーっ!!! ・・・・」

 

「・・・・ あー! お姉ちゃんおはよー!! て、あれ? お姉ちゃんが上から・・・・??

じゃあさっき出かけてたのってお兄ちゃん? でも今日朝早く出てのどかさんと生徒会の手伝いをするって言ってたのはお姉ちゃん・・・・ ?? えええ???」

 

「・・・・ オレだっ! メイだー!! 姉ちゃん! わっ!?!?」

「・・・・ へ? お兄ちゃん?? お兄ちゃんがお姉ちゃんに? ・・・・???

《・・・・ ガサゴソ・・・・ カシャっ!》・・・・ エヘヘっ!!」

「・・・・ おいっ! ナンで写真を撮るんだよー!!」

「えーー!! だって・・・・ 可愛かったから! ウフフっ!!! 待受けにしよっ! と!!」

「・・・・ おいウイ〜〜〜・・・・ !!!・・・・」

 

ああそうだ....今日は月曜日....オレ昨日返却されたクリーニング済みの制服を憂に手渡されて、そのまま中身も確認もせず部屋に放置してたのをそのまま着ちゃったんだ....じゃあ姉ちゃんも!!

 

「ウイ〜〜!! ナンで姉ちゃんのこと気づかなかったんだよ〜〜!!」

「え〜、お姉ちゃんいつものようにジャムトーストを持ってってそのまま家を飛び出してっちゃったから....わたしキッチンの前にいたし。あ! でも!」

「なに!? スペアでもあったっけ?」

「お兄ちゃん! こっち来て! ほら!!」

 

んで憂に連れて来られたのがさっきの洗面台。椅子に座らされて髪をいじくり回されております....

....ん?前髪にヘアピンふたつ??

 

「はい! できた! ウフ! これならどう!!」

 

そして、鏡の前に立ち現れた姿とは....!

 

「・・・・・・・・ ユイだ・・・・・・・・ てチョッと!!」

「うふふ!! お兄ーちゃん! 今日はこの格好で! キャ〜〜〜っ! カワイ〜〜〜っ!!!」

 

俺の髪を整えてくれたウイはその出来映えに感極まってオラに抱きついてキマシたとさ....ちなみに俺とユイとウイの髪の長さは同じ(身長も....)。違いを出すために三人とも髪型を変えてるんだけど....ユイは髪を下ろしたままで右の前髪にヘアピン、ウイは後ろの上で髪留め、ポニーテール。オレは中学まではただ軽く耳の上に乗せて後ろに流してただけのお手軽セット。時に首の後ろで纏めることも。最近じゃクラスの女子に面白がられて髪をいじくられ、結果耳に乗せた髪を左右それぞれヘアピン二つで留められて、それが今の俺の定番の髪型になっちゃった....オレオトコなんだからも少し髪を短くして耳を出すぐらいにしたいところなんだけど、ある理由でユイとウイに止められている。説明は追ってまた! ....てかウイさん! その抱きついてくれるほどの気持ちはまあいいとしても! オレこのカッコのままガッコまで歩くワケ?? おい!!

 

「うふふ〜! お兄ーちゃん! えへへ〜!」

「えええと....いや〜! てれますな〜! フウ....」

 

朝食を終えて俺はいまウイと一緒に途中まで登校している....いや一緒に登校すること自体はいつも通りなんでべつにいいんだけど、今日は俺とウイと二人きり....ウイのヤツがなんかハイテンションなんだけとなー....俺と腕を組んだりして....まあ仲のいい女の子や姉妹なら自然なポーズなんだろうけど....『女装....』しているオレに嬉しそうに抱きついてくるってんのは....ドウなのよ!? 手をつないで歩くことぐらいは幼い頃なら当たり前だったんだけど....こんなの久しぶりなのかもなー....

 

「ねえねえお兄ちゃん! 今日はこのまんま学校で過ごすのー?」

「おい....ユイと制服交換するに決まってんじゃん....」

「え〜! もったいな〜い!! せっかくカワイくしたのにー! お兄ーちゃん!!」

「勘弁してくれー・・・・」

 

そしてウイと途中で別れて一人で登校中....他の生徒たちとも並んで歩いているけど....なんだ? この居心地の悪さは....! 何ともいえない背徳感は....! クセになったらどおしよお....て別に俺そんなに違和感も感じていなかったりするし。その理由も追ってまた! でも登校中や学校の中、てんのはチョッとなー....なんて思いを巡らしていたら教室に着いちゃった....さてユイのヤツは! まだ生徒会室にでもいるのかな?

 

「「おはよー! ユイ!!」」

「「「ユイ〜! おはよ〜!!」」」

「平沢さん、お早う」

「「お早う御座います。平沢さん。オカルト研究会は貴女の入部を心待ちにしております」」

「え、え〜と! みんな〜! おはよ〜〜っ! えへへ〜!」

 

お、おう....みんなオレのこと『ユイ!』だと思ってるのか? 違和感とか持ってないってのか?? ふうー....てか姉ちゃんは?

 

「でも珍しいねー! メイが朝っぱらから机で伏せてるなんて! キャハっ!」

「うん、あの平沢君がさも嬉しそうに朝から寝言を言いながら熟睡するなんて。やはり平沢さんとは双子の血が争えないのかな? フム」

「そーいやメイって今日髪纏めてないで学校きてたねー、なんかユイみたいだったし! アハっ!」

「《....ドキッっ!!》....いや〜、えへへへへ〜! 昨日遅くまでテスト勉強してたみたいで〜!! ぬふふふふ〜....! ・・・・」

「あ、そーなんだー! やっぱり! ユイとはちがって出来のいい弟だね〜! キャハハっ!!」

 

・・・・ エヘヘヘヘ....ほめられちゃった....ハア....ユイの口まねはつかれる....オレの声は変声期前の少年ボイス! て音楽の山中先生にほめられたこともあったし、少しトーンを上げればまだまだ似ているのかも....て! 姉ちゃんに会ったらどこか人の居ないとこで制服を交換するするつもりだったのに....これじゃ出来ないじゃん! それまでオレ姉ちゃんのモノマネし続けなけりゃならないの?? はあ....しんどー....いや! そうだ!! このテがある!!

 

「「・・・・ ス〜〜〜・・・・ ス〜〜〜・・・・ エヘヘヘヘ・・・・」」

 

「・・・・ あ〜あ! ユイまで寝ちゃった! アハっ!」

「さすが、双子だね。制服を交換しても誰も気付かないんじゃないかな? ウム」《....グキっ!!》

「おい、ユイさんはいいとして、メイ! は起こさないとヤバいんじゃ無いか? ユイさんにはもう先生もお手上げだし」

「なんかこのまんま寝かしといてあげたい〜〜! だってカワイ〜〜! じゃん!! キャハっ!」

「あ〜あユイったら....ちょっとユイ! まだ生徒会の手伝いが残ってたの! もう少しいいかしら? 唯?」

 

あー....のどかだ....のどかまで俺のことユイだと思ってるのかなー....俺のことつついてるし....まあいいや....寝たふりしてるだけだし。

 

「・・・・ んー....わかったー....のどか、....ちゃん....ホワアアアァ....」

「じゃ、いくわよ、ユイ。みんな、あとでね」

「アハ! のどかにコキ使われて目を冷ましてきなー!」

「んじゃねー! キャハっ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

のどかに連れられやって来たのは二階の渡り廊下....生徒会室ってここ渡ったとこだったっけ??

それにもう少しで一時限目....

 

「・・・・ はあ、ユイもだけど貴方までそんな格好でここまで来るなんて....血は争えないわね、

全く」

 

・・・・ へ? のどか....ちゃん? ナニいってるの〜? やだよ〜! ワタシがメイ! なワケ!

....あはははは〜! はあ??

 

「メイ! 貴方も貴方よ....! おとなしく学校を休むかユイか私に連絡するとか、考えなかった訳?

はあ....」

 

はあ、とおにのどかにはバレてたワケね....! 当たり前か。だって姉ちゃんのどかの仕事を手伝いに朝早く家を出たんだし! そのまま生徒会室へ行ってのどかと....でも姉ちゃんもここに来るまで制服の違いに気づかなかったんかい!!

 

「そこが血の争えない処ね! フフ! まあ生徒会の方ではユイの代理のメイ! が手伝いにきた、

という事にしておいたから。でも二人とも早いとこ着替えなさいよ。今日は選択授業はないから

良かったものの、メイ、貴方には部活見学という仕事が残っているんだから」

 

と、このようにのどかには念を押されていまいました....が、

 

「・・・・ ス〜・・・・ ス〜・・・・ えへへへへぇ〜〜・・・・」

 

「・・・・ 『メイ』・・・・ 結局放課後まで起きなかったわね・・・・ あきれた・・・・」

「もう先生たちもお手上げだったからなー! メイにしては珍しい!」

「ねえこれってユイを追い越して入学以来最長記録じゃん? キャハーっ!!」

「うむ、昼食まで摂らないでぶっ通しで寝ているとは、むしろ羨ましい....」

「あはははは〜! いや〜ウチのメイ? が御迷惑をお掛けしました〜〜!!

エヘヘヘヘェ・・・・」

 

はあ・・・・ユイのヤツ! 結局このまま放課後までオネムで通してしまったとは・・・・ たく!

 

「じゃあねー! ユイ! のどか!!」

「んじゃオレもいくわー! ユイさん! 出来の悪いオトオトをよろしく! へへ!!」

「では僕も。平沢さん? 御愁傷様」

「キャハっ! チャオっ!!」

「じゃあね〜〜! みんな〜〜〜!!! ・・・・ はあ・・・・」

 

・・・・ そして今日一日・・・・ みんなを誤魔化せてしまった....みたい....ソンなにオレたちってウリ二つなの??

 

「はあ・・・・ 私もちょっと責任を感じるわ....ユイの生活態度に張りを持たせようとして朝早くの仕事を手伝わそうとしたんだけど....副作用がこんなだなんて....まだまだユイには早起きは早かったのね....」

「のどかどうしよう....」

「ま! 暫くはこのままでいいんじゃないかしら? 起きたら生徒会室へ、て置き手紙書いとくから。メイ、貴方はどうするの?」

「んーオレこのまま最後の部室行ってみるわー。ユイで通せそうだし」

「フフ! そうね。でももう最後なのね....でもあそこって...」

「うん....そう、アソコだし....」

 

そうアソコ....ガラの悪い新入生女子生徒三人組が旧校舎の一角を不法に占拠して勝手気ままに飲み喰いしているとウワサされているあの部活....部員募集を掛けているけどみんな恐がってその部屋にも近づこうとしないあの部室....! へとオレはいま! 赴かんとしているのだ....!

 

「....雪ノ下先輩にはそういう噂が届いていなかった頃にリストしてくれた部、だったのよ。メイ、なんならあそこだけはスルーしてもいいんじゃないかしら」

 

「....でも行ってみるわ。最後だし。これがダメだったら生徒会室に行くわー」

 

「そう? じゃ! お願い! 気をつけてね!!」

 

 

 

 

 

 

 

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