「・・・・ ここじゃないかー? ユイのクラスってー?」
「・・・・ ああ、そうだ。ここ、○組だな」
「・・・・ あ! あの~! このクラスにユイちゃ....平沢ユ....」
「あら貴女達、久しぶりね? 貴女達は確か軽音部の....」
「・・・・ へ? けいおん?? わたしらのこと知ってんの??」
「おいリツ! 憶えてないのか!! このひとは....!」
「・・・・ あ! お久しぶりですー! え~と....?」
「のどかよ。真鍋のどか」
「・・・・ のどか?? ダレだっけ???」
「リツ!! 失礼だぞ! 真鍋さんは....!!」
「ああ~!! そうでした~!! 生徒会の~! なんでこちらに??」
「何でって、ここ私のクラスだから」
「「「おお~~~!!!」」じゃあ真鍋さん、ここに平沢さんって子が....」
「唯? ....ユイならいま教室を出てどっか行っちゃったけど。なに?」
「ええと....ユイちゃんに今日の部活について~! ちょっとお話がしたかったの!!」
「うん、べつにたいした用じゃないんだ」
「おうー! ただ顔見せになっ! わたしらのクラスって階がちがうしー!」
「そう、丁度よかった。田井中さん? 貴女に会いに部室まで行くつもりだったから手っ取り
早いわ」
「んーなに?」
「あなた、部長でしょ? 部活申請書は? 人数が四人揃ったら生徒会室まで持ってくるはずじゃ
なかったの?」
「・・・・ え、え~とお....あははははっ! ....わすれてた....」
「....おいリツぅっ!!」
「リッちゃん!!」
「....はあ、まあ、今日中に持って来て頂戴? いや? 私から部室に伺おうかしら? 唯がお世話になってるし。じゃ、それまでにね?」
「「「は~い!!」」じゃあのどかさ~ん! またあとでね~! フフ!・・・・」
「・・・・ あんなものでいいかしら? メイ?」
「・・・・ ありがとう....のどか....ふう」
昼休み....あの三人がウチのクラスに顔を出しにきた....まあ入部申請書にはクラス何組? かの明記をしなきゃならなかったし? 俺の名前は....のどかのチカラで生徒会側の部活名簿のそのへんのところを....だし? なんとか誤魔化してはいるけど....?
「・・・・ 直接クラスに来られるのはね。このやり方は次は通用しそうにないかしら」
「・・・・ どうしよう....のどか」
「ハア、乗りかかった船だし、何とか頭を絞らない? 貴方も!」
「....うん」
まあ、ほかのクラスへの訪問ってそんなにするもんじゃないし、でも緊急事態! なんてことが
あったらすかさずやって来るだろうなー....どおしよう....で、本物の姉ちゃんは....
「・・・・ すぅ~~・・・・ えへへぇ~~~・・・・」
「・・・・ いい気なもんだなー・・・・」
「メイ? こればかりはユイの責任じゃないのよ? あなたのまいた種なの、わかる?」
「はい....」
のどかにクギをさされちゃった....ははは....でも、対策かあ....
「ん~! ユイちゃん? どうしたの? ボ~としちゃって??」
「ん?? ....はい? うん! べつに....あはは....」
「んー! ユイー!! 眠いのか~!? じゃ! わたしのあぐらでお休みにならないかいー!
それぐらいお安『み』ご用でいっ....!」
「リツ....それが言いたかったのか?」
「え~! それ、駄じゃれ~~!? わ~! はじめて生できいた~! おもしろーい!!」
「おーいムギー....じぶんで言うのもナンだが....面白いかー?」
「....あははははあ....」
「平沢さん....そんな脱力したウケかた初めてみたぞ....」
放課後....ここ旧音楽準備室にて今日も和やかに....力の抜けてしまう部活動がつづいている....
この部活、なにをやる部活だったっけ? ムギさんの淹れてくれる紅茶を飲んで、ムギちゃんの
持ってきてくれたお菓子を食べて、ただ取りとめのないお話を続けて~、それから....
「....ぁああああ!! こうじゃないっ! こんなんじゃないんだっ!! リツ! 私たちの部活は
こんなものじゃないはずなんだーっ!」
「「「「・・・・ おおお~~~・・・・!!!!」」」」
秋山どの! が....! やおら立ちあがり! 大声でまくしたてた! なにか不満があるのかなー?
お菓子がたりないとか??
「ムギも平沢さんも!! ここが何をする部活かわかっているはずだろ! さあ! いって
みろー!!」
「・・・・ なんだったっけー??・・・・」
「・・・・ なんだったかしらー??・・・・」
「ムギ!! 平沢さんまで!!」
「まあ、いいんじゃない? 高校の校舎でこんなに優雅なティータイム! を楽しめるなんてめったにないのよー? 教師になってもここでユッタリくつろげるなんてここの顧問になってよかったわー!!」
「先生まで!!!」
そうだ....ここはけいおんぶっ! 音楽をする部活だった....
「そういえばっ! せんせ~っ! 先生はここのけいおんぶ! のOG! なんですよね~!!」
「ええ! そうよ! わたし! あなたたちの先輩なんだから!」
「じゃあ! ここで演奏した音楽のデータ! 聴かせていただけるでしょうかー!!」
「おーそれ聴きたい!! ミオー、たしかこの部屋の物置きにー!」
「カセット・テープ? ていうのが段ボールの中に入ってたよな!」
「カセット? なにそれ??」
「ユイちゃん知らないのー? カセットっていうのはね、昔ムカシ大むかし! に録音する
ときにつかったー....!」
「....そうよ! 大昔よっ!! わるいっ?」
「この棚に置いてあるのがカセット・テープ・レコーダー! だな! よし! 動きそうだ」
「よーし! じゃ! きくぜー!!」
「わあ~~・・・・!!♡」
「ふ~ん! こうなってるんだー!!」
「あなたたち....後悔するわよ」
「「「んー??《ガシャっ! ・・・・・・・・》」」」
『・・・・ ふふふフフフフっ! フハハハハハハハアァーーーー・・・・っ!!!! ....おめぇらがくるのをマっ! ていたぁあーーーっ!!! サア行くゼっ!『DEATH DEVILっ!!』・・・・!
・・・・1、2、3、フオォーーーっ!!!! 《ガガガガガガガガガガガガ~~~~~~~~~!!!!~~~~~~~~!!!!~~~~~~~~☆★☆★☆》・・・・・・・・』
「・・・・ ヒイイイイイーーーーっっっっ!!!!・・・・」
「・・・・ うひゃあーーーーっ・・・・!!」
「・・・・ ぅわあぁ・・・・!!!」
「あわわわわわ・・・・・・・・・・・・」
ぅわああああ~~~~!!!! ナニコレっ! これが! あの『悪魔ガー! 地獄の! 一丁目デー! 亡霊の?? ちまつりダー!!!』 てヤツー!!??
「あああ・・・・ あのころは・・・・ わたし・・・・ おハダのツヤも・・・・ よかったのよね~~~!!!」《・・・・カチっ》
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」・・・・ きいてないきいてないきいてないきいてない・・・・!!!」
・・・・ あまりにも予想以上の絶叫!! にワタシたち四人は一時思考停止状態?? におちいったみたい・・・・ 秋山どのは両手で両耳をふさいでなにか呪文をとなえてるし・・・・
「あ~あ! ミオのやつ! じぶんでボリュームセットしといてー!! ああコレ? ミオはさー子どものころから怖がりなんだー!」
「おいりつ~!! なにもこんなときにそんなことを~!!」
「へ~!! そうなんだー! ミオちゃん凛々しいのに~! 可愛い~よねー! ユイちゃん!」
「うん! なんか以外! 秋山さんとてもカワイイ!!」
「....平沢さん....ほんと?」
「うん!!」
「ありがと....グスン....ねえ....ついでだけど平沢....さん」
「ん? なに、秋山さん」
「平沢さんのこと、ユイ、てよんでいい?」
「へ? あ! いい! いいよ!! じゃ、わたしも! 秋山さんのこと、ミオ....て呼ぶから....いい?」
「うん! ・・・・ じゃ! ユイ!」
「・・・・ ミオっ!!」
「ユイっ!!」
「ミオ~っ!!」
「ユイ~~・・・・!!!「ミオ~~・・・・!!!《・・・・ダキダキっ!!》」」
「「「・・・・・・・・ おおお~~~~っ・・・・・・・・」」うわあ・・・・♡」
「「・・・・・・・・あははははぁ~~~〜・・・・!!!・・・・♡♡♡」・・・・♡」
おおお・・・・ ことのついでに秋....ミオどの! とハグハグしてしまった・・・・!!! いいのかな・・・・ まあむこうからだし・・・・ でもワタシの正体がバレたら・・・・ リッちゃん以上にボコボコにされてしまうとか?・・・・でももう○んでもいいかもー・・・・
「・・・・ へえ~! 人は見かけによらないものね~! じゃあ! このわたしが! とっておきの....! ここの学校の怪談!! 教えてあ、げ、る!! ....ききたい?」
「はいっ! せんせえっ! きかせてくだせえましっ!!」
「ハイは~い! ぜひぜひ!!」
「え、え~とお....わたしわぁ....」
「....ヒイイィっ!!」
おい....怪談とか....七不思議ってやつなんじゃん....? もうワタシ入学してから三つも妙なことに巻き込まれているんだけど....四つならまだいいよな??
「そう....! この話は幽霊とか、ドッペルゲンガー! とか....! いろいろ噂されてるけど! 目撃件数も多くて、毎年のように報告されてるのよ! 詳しいことはここの『オカルト研』で統計がでてるみたいだけど」
「ええ....? あのオカルト研?? 一応こんな研究してるんですかぁ? ウチのクラスにも部員がいるけれど....」
「それでそれで~! ワクワク!!」
「おい! ミオ!! お前のあしもとに....!!」
「!! イヤーーーっ!!《ボカボカボカっ!!》」
「....じょうだんだろー....トホ....」
「....でる! のよ~!! おなじ姿のヒトが!! でも同じ姿であらわれるのはいつも普通の生徒で、当人にはまるで心当たりもないし、自覚もないわけ! ただ! 当人じゃなくて、観たっ! てヒトがね~....」
「....どうなるんですー??」
「....同じ姿を同時に! 同じ視点で観てしまったら!! 観たヒトが....!!!!」
「....きいてないきいてないきいてないきいてない....」
「....まあ、観てしまったヒトの証言は記録されていないみたいだけど!」
「....なんだ~! そりゃ!! それじゃ証拠にならないじゃん!」
「そりゃそうよねー! だって....観たヒトは....その場で....○えてしまうのだもの....ふふふふふっ!!!」
「....ヒイイイイっ!!!! ....うそだうそだうそだうそだうそだ....!!!」
....うわ~ワタシこういうのもふつうに怖いんだよ~!! てか今日もこんな話ばかりで部活が終わっちゃうわけ? う~ん、秋....ミオ! ほどじゃないけど本当にこの部活、これでいいのかなー....お茶とケーキはこのままでいいけど....