メイくんのぼうけん。   作:ばなナイン

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そうだん!

《1年○組の平沢銘、1年○組の平沢メイ! 昼休みに生徒指導室にまで来るように! 繰り返す....》

 

「んー? 今度はメイか? ユイさんじゃないのか? 平沢~! ナニやらかした?」

「ん? なんも」

「ここ数日平沢さんはよく呼ばれていたのに、いよいよ保護者のお出ましというところかな?

平沢君?」

「イヤ~! それほどでも~! エへへ!!」

「姉ちゃんがほめられてるわけじゃないんだけどなー」

「ほら唯、部活のことでしょ? もう二週間もたっているのにまだ入部届をどこにも提出してないから」

「ユイ~! まだどこも入ってなかったの~! て帰宅部? キャハ!」

「「幽霊部員、というテもありますよ。ようこそ、オカルト研究会へ」」

「え~! でも、ここのガッコ部活は自由だって!」

「自主性のある生徒ならね? でも唯! あなたは何か部活に入ったほうがいいわよ。あなたみたいにメリハリもないままこのままダラダラと高校生活を送っていたら、卒業しても即ニートよ!

ニート!! わかる!??」

「えええ~っ! ニートぉ~!? ナンでブカツにはいっていないだけで~!! のどかちゃん

ヒドイっ!! それによばれたのって~・・・・!」

 

あーあ、のどかの奴はっきと言うなー....確かに入学して二週間、ユイはただ家と学校を往復しているだけの生活を送っているようにもみえるし。え? 俺も? まあパッと見ならそうかもしれないけど、少なくともオレは授業を居眠りせずに過ごすし、小テストにいたっても手を抜かず赤点を回避し続けているし、体育の授業中も丁寧に一時限かけてトラック一周を周遊するほどの優雅さも持ち合わせてもいないし? 清掃時もただポ~とつったってて一ヶ所を懸命に箒で掃き清めてたりしなかったし? 取り立てて問題があるようにはみえないんだけど?? のどかレベルからしたらドングリの背比べかもしれないけどねー。オレなんで呼ばれたんだろう??

 

 

「んじゃいってくる....」

「おーうキミの弁当はオレにまかせた!!」

「メイ~っ! がんばってね~!! なにがあってもぎをおどさないように~っ!! おねえぢゃんもついてるよ~っ!!」

「ご愁傷様だね、平沢君?」

「キャハ! チャオ!!」etc etc ・・・・

 

・・・・ みな言いたい砲台だっ! 好き勝手にブチかましてからにー!

 

 

《カチャっ》「失礼しまーす・・・・」

「おお君か! まあ! 入りたまえ!!」

「はあ・・・・」

 

生徒指導室のドアを開けたとたん中からモクモクと煙が出てきた。おい....校内でバルサンなんて吸っててもいいんですかー? しかも勤務中の教師が....それにこのセンセ何か白衣を纏っておりますよ....化学の選任講師? こんなところでなんかの実験中?? ....てデカっ! 背が俺より20センチ以上ぐらいある! で長髪! 美人!!ナイスバディ!!! 歳は....グフっ!!??

 

「おい....レディーを前にして年齢を推し量ろうとするのはマナー違反だ....わかったな?」

「グイ....」

 

いきなり腹パン....てかナンでわかったのさー??

 

「まあいい! そこに掛けたまえ! 平沢君! 平沢....銘、メイだな?」

「ふぁい....」

 

この腹へのパンチで思い出した....この教師、生徒指導室のヌシと怖れられている通称『独身アラフォー女史』。。。特に二年のクラス担任を歴任する現国担当教師で、波居る歴代の問題生徒たちをあの腹パンひとつで(男子専用....)自らの下僕となさしめてきたという....もはや先生御自身が『要注意人物』なんじゃないの....

 

「んー? 君のクラスは1年○組? だな! 君のクラス担任の♤♡君から私に君の姉である唯君への懸念を伝えられたんだ。心当たりはあるよな?」

「はあ....」

 

俺が指導を受けるんじゃなくて....やっぱり。まあ実際心当たりアリアリなんですけど。

 

「正直に申し上げますと、ウチの姉....平沢唯にはこの高校のレベルについていけていないように思っています。ここ二週間での姉の様子を見ていましても....まず教科書を開いているのかも怪しいのかと....えー・・・・」

 

「いいから、《・・・・スウ~~・・・・》続けたまえ」

 

「はい。もともと中学生のころの姉の成績ではこの高校の入学は無理でした。けど・・・・」

 

「キミが唯君の勉強を観てあげてたんだな?」

 

「ハイ・・・・」

 

う~ん? もはや姉ちゃんの学力の問題は弟のオレじゃなく父さん母さんを呼び出すぐらい重大なんじゃない? てまだ授業開始から二週間弱なんだけど....でも授業中もポ~としてるかス~としてるかだし、テストなんかほぼ白紙....隣の席なんだから毎日気が気でない....

 

「まあ、ここは市内でもそこそこの進学校だからな、やる気のない生徒にいちいち注意を払ったりはしない。赤点を取れば追試、それでも駄目なら留年。最終手段は中退だ。要はやる気だよ。そうは思わないかね? メイ君!」

 

はあ....それを言うならウチの姉に....

 

「それはそうなんだがな~キミ! 私は男子生徒への生徒指導には定評があるんだが! ....女子生徒にはチョットだな~! ハハッ!!」

 

レイの腹パン指導でですかね? 御歴々の方々心中お察しします....で、健全な未成年の前でもプカプカしながら話を続けるわけですね? ハイ。

 

「だいたい女生徒というものはだな....! 若い男性教師や同世代のイケメンとやらの前では媚びを売ったりシナを作って見せたり....そういうタイプの女共ほどウラでは・・・・!!」

 

あのぉ・・・・

 

「・・・・コホン、でもまあ? 唯君の人となりも♤♡君から聞き及んでいる。なかなかの愛されキャラ! という話ではないのかね? メイ君」

 

「その点は私も請け負います....」

 

そう、もはやわが姉ちゃんはうちのクラスのマスコット....ただ自分の席に座って『あははははあ・・・・』としているだけでその場がホワ~とやわらいで....空気でさへ『読む』ものでは無くてみんなでス~ハ~するものだと再認識させられるぐらい....なくてはならない存在になってるんじゃないの? ちとオーバーかな。

 

「周りからの人気はなかなかだとのことだな? ウム、私としてもそのような人材を落ちこぼらせてしまうのも惜しい! まあ進学はともかくとしても少なくともここに居続けるぐらいの学力は維持させないとだな!」

 

「はい....」

 

それができれば苦労はない。ここに受かったのだって....ハア....

 

「そこでキミに提案がある! いや、まだ時間があるな....よし! 付いて来たまえ!!」

 

ヘエ旦那....オラまだ弁当も喰ってないんですぜ....ハア。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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