《・・・・・・・・ ゴオオオオオオオーーーーーー・・・・・・・・》
・・・・・・・・・・・・足や手やからだ全体がまるでなにも触れている感じがしない・・・・
・・・・・・・・そのかわりなんか全身に凄い風圧を感じるんだケド・・・・
・・・・ 耳からは風の当たる轟音が聞こえ・・・・
・・・・ 口を開けるとシャワーで口の中に水を吹き掛けられるような圧力を感じる・・・・
・・・・ 生きた心地もしないし・・・・目を開ける勇気も出ないし・・・・
・・・・ もし目を開けてソウだったら・・・・
・・・・ ナンでこうなったワケ・・・・??
「・・・・殿! 目を開けるで御座る!! 依頼人殿っ・・・・!!」
・・・・ 大尉殿?? 近くにいるのっ!? てドコ?? 声もどこからっ!!??
「・・・・依頼人殿っ! 勇気を持って目を開けるで御座るっ! そしてこちらに腕をっ!!」
・・・・ 目の前・・・・ ていうか頭の向う?? エエいっ!! 止むえんっ・・・・!
・・・・ でもソ〜と・・・・ ゥワーーーーっ!?
「・・・・ オオっ! 依頼人殿っ!! こちらで御座るっ!! この拙者の腕をっ・・・・!!」
ホントに空中を落下していた・・・・ いやなんでっ?? ナンか余計にパニ喰っちゃうん
ダケドっ!!?? ぅわっ!? うわっ!! ウワーーーっ!!!
「・・・・暴れないでっ! 落ち着いてっ!! ・・・・そう! 貴方なら出来るわっ!!!
・・・・ だからわたしを信じて腕を前へっ!!」
・・・・え・・・・とさっきと・・・・ 声が・・・・ 違う・・・・ あー・・・・
・・・・ 落ち着いてきた・・・・ 恐いのは変わらんけど・・・・ 腕って・・・・ どこだ・・・・ ??
・・・・ まあいい・・・・っ! こうかっ!!?
「・・・・ キャッチっ! OKですわっ!! ふふっ!!!」
・・・・ 俺の手首に掴まれる感覚が・・・・ てアレ? さっきと風圧が....へ??
「上出来ですわ! 依頼人さんっ!! ウフッ! さっ! 落ち着いて周りを眺めて見て下さらない?」
なんか....浮いてない? まあ落下しているのは変わらんけど....て!俺の右腕を両腕で絡めて胸の真ん中で押さえつけてくれているこの綺麗な娘って....誰?? 顔もチカいしっ!!!
「あらヤですわ....! わたし、大尉ですわよ! た・い・い! フフッ! て....わたし....眼鏡....掛けていませんの?」
「....はい」
「....キャッっ! はづかしっ!! あ〜〜〜〜っ!!」
....俺の腕を離して両手で顔を覆った....てことは・・・・? ゥワアーっ!!
「....ごっ! 御免なさいっ!!・・・・ あはっ!・・・・」
....真っ逆さまになった瞬間にオレの足首をとっさに掴んでくれていた....フゥ....で先ほどの体勢に戻ったんだけど....顔と顔は触れあいそうだし右腕もなかなか見事な谷間に挟まれてるし....
また違った意味で生きた心地がしない....ふぅ....
「どうです? この空! 綺麗でしょう!! まだ雲の上ですから空気が澄んでいるんですわ」
おお....たしかに....青いぞ! 当たり前だけど....数年前家族で飛行機に乗って旅行に行ったとき窓から観た空もこんなだったっけ。いやもっと青い....! 少しづつ頭もクリアになってきてるようだし、
これは一体なんなの! 夢??....て問いただしてみると....
「....まあ夢? というなら夢、ですし? 現実というなら現実....現実というなら夢でもありますし、夢というなら現実でもありえます。まあ! よくあるはなしです! うふふ!」
えええ....貴女と同じ高校に入学できたオレでも理解できるように説明してほしいんだけど....
「・・・・ やっと降りて来たのね、手間のかかる後輩だこと」
「もう!
「・・・・ はぁ」
ここは何となく....どころじゃないオレんチの近所の公園、しかも夕暮れ時....ナンデ??
俺は先輩大尉殿にゆっくりとここの地面まで降りてきてもらったけど黒猫先輩はもうすでに降りたっていたのか。てまた手間のかかる手品....魔法だなー。
「別に瞬間移動しても構わなかったのだけど、貴方があの『禁忌の章句』を唱えてしまったのでカッとなって落っことして差し上げたのよ。感謝なさい。フン」
「んもお・・・・」
いや普通に○ぬでしょっ!! ....まあ、普通に疑問もぶつけるけど。
「....ここは....ウチの近所の公園ですけど....一体なんでこんなとこに?」
「あら? 貴方方一般愚民にとっては異様なこの状況の中、なかなか冷静に物事を観察しているじゃない? ああ....成る程ね....フフフッ!」
ん? そういえば・・・・
「ええ? ・・・・ だって〜! カワイイんですもの〜っ!!《ムギュギュ〜!!》
ウフフフフっ!!!」
今のオレはこの長身ナイスバディ先輩大尉殿に背後から肩の上に腕を回されて抱きつかれているのでアル....んで俺のアタマの後ろには....こっちのほうが気になって超自然的スペクタクル体験などまるで記憶に御座いませぬ....
「フフッ! 役得な後輩だこと。そういえば沙織、貴女の口調....ああ、眼鏡もバンダナも飛ばされて仕舞ったのね」
「五更さんのせいです〜!! おかげでこの素顔を後輩君に観られてしまいましたわ〜!! ハヅカシ〜!!! あ、そういう五更さんも!」
いや大尉殿、部室でのあのキャラのほうがもっと恥かしいですぞ。で? 黒猫先輩にはどんな変化が? ああ、薔薇の髪飾りが....
「あら、カチューシャも飛ばされて仕舞ってたのね。お気に入りなのに。まっ、いいわ。スペアがあるから」
....て持ち歩いてるんかい!
「あら、五更さん? それ猫耳なのでは?」
「アラやだわ。私としたことが。でも構わないわ」
....結局着けるんかい!! というわけで、俺んチの近所の公園に高校生三人、猫耳を着けた小柄なドレス部長、風圧のせいかおさげも解けてややフワリとした長髪を
「先程貴方が何故ここに? との質問をしていたけれど、今、その答がでるわ。まあ観てなさい」
いや『観てなさい?』って俺たちが観られちゃうんじゃない? 通りにはまだ人も歩いてるし。
「貴方、バカなの? こちらからは観えてもあちらからは観えない。このテの鉄則でしょ?」
でしたねー!