メイくんのぼうけん。   作:ばなナイン

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そうだん!!!

 

 

 

 

「・・・・ ついたぞ! 邪魔する! いるか....ノックだったな《コンコンコン!》・・・・ ん? あっ!そうだった!! いや〜スマンスマン! 最近部室を替えたばかりだったのでな! もとの部屋に来てしまった! 少し計り余計に歩かせてしまったな! 悪い悪い!! ハッハッハ!!

ん? 平沢、どうした?」

 

「・・・・ ん? ....は! いえ別に....」

 

へ? ここは....例の部屋の前、まだドアを開ける前に戻った....のか? あの時の記憶は....

あるよな??

 

「あ〜! もう時間がー! イヤ済まん! 放課後は用があってなー、悪いが一人で部室に

行ってくれ! 場所のメモを渡しとく! いや〜! 私とした事が! フハハハハ!!!

じゃ! 行くぞ!」

「あ? はい....」

 

結局開けず仕舞だったけど....開けたらどうなったんだろ? またあの先輩たちに会えるのかな?

愉快で楽しかったのに....

 

《....もしそうだったら嬉しいわ。もしまた私達に逢いたくなったら....このドアの前に

いらっしゃい? ノックをするかしないかは貴方の選択次第よ》

《左様で御座る! ではその時まで暫し御去らば! ニンニンっ!!》

 

・・・・ ん!? ・・・・ 「どおしたー?平沢!」え? はい! ・・・・

 

 

 

 

「・・・・ ん〜! 入り組んでんなー」

 

放課後、俺は白百合先生からメモを渡され授業を行う校舎から二つ向うの校舎に向かっている。

この高校て教室が余ってるんだなー。空き教室は大体文科系の部活で使用されているみたいだけどここの校舎のはがら空きだぞ! ひと気もないし、日が沈むと結構コワいかも....あんなこと

あったあとだしー・・・・ えーとここの怪談....じゃない! を登ってすぐの教室....そこの教室だけ白いプレートを付けてあるって書いてあるけど....ここだな! ん? このプレートには小っちゃなシールがいっぱいペタペタ貼ってあるんだけど? いいのかなー・・・・ まずは....

 

《コンコンコン!》

 

『どうぞ....』

 

《ガラガラ....》「失礼しまーす....」

 

ドアを開けてみた....普通の教室だけどガラーンとしている。机と椅子は教室の後側に積み重ねられて、前の方に会議で並べられる長机が横一列に置かれている。その机の前に生徒が二人....

 

「今日は。貴方が依頼人の一年○組の平沢銘さんですね。お話しは平塚先生から伺っています。

まずはこちらの椅子へどうぞ」

 

うわ....これは....超正統派美人! 窓の側に座っているあの女子生徒、あの猫耳先輩のような黒の長髪の持ち主でもなんか佇まいと清楚さが違う! こんなヒトっているんだねー・・・・

 

「わあー! やっはろー!! メイメイっ!!」

 

めいめい?? いきなりなんてニックネームで呼ぶんだ! もう一人の先輩は....ショートの髪を茶で染めているつもりだろうけど加減を間違えたのかなんかピンク色だし....可愛い先輩なのに....

残念?

 

「おお....うす」

 

ん?『紅茶で宜しいかしら』あ? はい。

 

「....では平沢さん? 平塚先生の話では、ここでの依頼は貴方のお姉さんの平沢....ユイさん? の

学業と生活態度、についてのご相談で宜しいのかしら」

 

「はい」

 

「では何故唯さんでは無くて弟である銘さんが? それに比企谷君、本来この様な相談事は生徒指導の先生方の担当なのでは無いのかしら?」

 

「....おお、そうだな」

 

ん?? えと....とりあえず俺への質問には返しておくか。

 

「それは....平塚先生の都合です....オ....僕はただ先生にここへ来いと言われただけなので....」

 

「はあ....成る程....確かに、平塚先生は常日頃、女子生徒の指導と相談は苦手であるとの発言はしていていたのだけれども....そんな理由で本来教師の担当である生徒指導の権限まで私達奉仕部に廻して来るなんて....」

 

「ゆきのんどうするのー?」

 

「先ずは貴方のお姉さんの抱える今時点での問題点と、そして貴方のお姉さんの人と成りを

伺がってからね。対処はそれからよ。ふう・・・・」

 

「はあ....お願いします....」

 

....俺の目の前でこの美人部長先輩に深い溜息をつかれてしまいましたけど....なんか気苦労の多そうな人だなあ....たぶん生徒内の厄介事を押し付けられている部活とか? それにたいして....

 

「ねぇねぇ〜! 新入生でしょ〜! どう? このガッコには慣れたー?? メイメイはどこの部活にはいってるしー!! エヘヘヘヘ・・・・!!」

 

隣のピンク先輩は....てかいつのまに座ってたの?! さっきまで机の向う側だったのに! て....?

 

「テヘヘへ....メーイメィっ!!《ダキっ!》えへへへへへ・・・・!!」

 

チョッっ!? センパイっ!? えええまた・・・・ しかも今度は頬をスリスリ・・・・ イヤ肩にもホラ、これもまた見事なモノが当っているんですが・・・・? ああ・・・・ 姉ちゃん今でもよくはしゃぎながら抱きついてくるけど・・・・ それとはちがってなんか意識が抜けでそう・・・・

 

「ちょっと....由比ヶ浜さん! 身をわきまえなさい!その子は男子生徒なのよ!」

「えーーー!? いいじゃんっ! こんなにカワイんだしー! ねー!!!」

「エエエエエ・・・・」

「エヘヘヘヘヘ〜〜〜っ!!!」

「お・・・・ おお・・・・」

 

ああここでも....俺ってそんなに抱きつきたく見た目なんですかね? まあ唯だけじゃなく憂だって

まだまだ甘えついでに抱きついてくるし....

 

「コホ....では平沢さん? 貴方のお姉さんの唯さんについてお話しをして下さらないかしら?」

 

そこで俺はこの高校に入学してからの姉ちゃんの生活態度について説明をした。と言っても授業中居眠り、テストは白紙....ぐらいしか話すことが無い.....

 

「そこが問題なのね。こう言っては何だけれども、この高校では生活態度そのものではそんなに(うるさ)く問われる事は無いわ。ただ成績に影響が及べば、という事なの。まだ中間試験の前でもあるし、今度の試験で赤点以上の点数を取れれば周りも何もいう事も無くなるわね」

 

「どうも話を聞くとだな、つまり、お前の姉ちゃんの成績は普段の生活態度、習慣だな....とリンクし過ぎているんだろう。何にもしなくても成績上位って奴もいるけどな。でもまあここの受験の話ではそれまでの勉強の蓄積の結果じゃあ無く一夜漬けで通したみたいだし、本番に強いタイプなんじゃねえの、知らんけど」

 

「うんわかる! わたしも何かわかんないうちにここに受かってたし!

だからメイメイ! 大丈夫だよ! わたしみたいにちゃんと卒業できるから!!」

 

この先輩たちは三年生なんだな。来年で卒業だしもう受験に力を入れてるのかもしれない。

こんなこと頼んでよかったのかな....

 

「由比ヶ浜さん? 私達はまだ卒業出来ると決まっている訳では無いのだけれども」

「おう、お前のことだ。最後のどんでん返しで留年もあり得るしな」

「え?! わたしたちまだわかんないんだっ!!」

 

留年....なんか不安になってきた....三年生になっても今後の成績によってなのか....

 

《コンコンコン!》

 

ん? お客かな? あの先生からの事前連絡なしにここに来ることもできるのかな。

 

「どうぞ....」《ガラガラっ!!》

 

「・・・・ せんぱ〜い!! やばい!ヤバいっ!! ヤバイですよ〜〜〜っ!!!

聞いてくださいよ〜っ!! ....て、あ! 先客ですかあ〜!! テヘっ!!」

「会長、落ち着いて下さい....あら、メイ?」

「は? のどか??」

 

この部室のドアが開いた瞬間、麻茶色をしたセミロング髪のヘンな女子が舞い込んできた。

で、その後ろからナゼかのどかが入ってきてこのヘンな人を会長と呼ぶ....そのココロは?

 

「あら騒がしい。これは会長様、何の御用かしら? 今は相談中なのだけれども?」

「あー! いろはちゃん! マナミン! ヤッハロー!!」

 

へ? 『まなみん』!?!

 

「メイ! その名前で呼ぶのは....由比ヶ浜先輩も....雪ノ下先輩、すいません。

やはり予め連絡するべきでした」

 

おお流石はのどか。受け応えがしっかりしている。確かのどかの奴は放課後生徒会室に赴くようになって俺たちと帰宅するのも稀になったしそれに今は放課後、しかもこのヘンなのを会長と呼んでいる....ここの部長さんもだ。てことは?

 

「おい一色、今は予約客の接待中だ。それにここは生徒会の下請じゃあ無い。生徒会の事は生徒会で解決しろ。これにてQED、証明終了だ。とっとと帰れ」

「なんですかーせんぱい!! ちょっと厄介事....お茶しに来ただけじゃないですかー! そんなに邪険に....て何です!? その仕草! わたしをおさわりしようとするんですかー・・・・ ちょっとせんぱーい・・・・・・・・《ガラガラ....パタン》

 

....例の会長さんが出て行ってしまわれた....なんかブツブツ言いながら....

アレでも生徒会長だったのね。なんかフリフリしてる先輩だけど。のどかもアノ生徒会長に付いて仕事をこなし始めていたのか。ここの先輩たちとも顔見知りみたいだし。

 

「あの、申し訳ありませんでした。追って連絡しますので私もこれで失礼....」

 

「真鍋さん、少しばかり待っては頂けないかしら? この平沢さんともお知り合いのようだし、

貴女の意見も伺いたいの」

 

「はあ、私がですか?」

 

 

 

 

 

 

 

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