Fate/Grand Order 創造支配世界トータス 作:クロウド、
右も左も前も後ろも暗い空間でコツコツと足音の主がこちらに近づいてくる。
「━━━ふん、二度と会うことがないとは思っていたが、お前は余程奇縁に恵まれているらしい」
とても聞き覚えのある声が耳に響く。だが、なぜだろう、声の主を思い出せない。
「この世界に存在する神とやらが時空に干渉したおかげで、お前を見つけられた」
(キミは……。)
声を出そうとするが、出てこない。
「ふむ、無茶な方法をとったせいで記憶が混濁しているらしいな。
なに、気にすることはない。目を覚ませば思い出す。今回の俺はただ伝えることを伝えに来ただけだ」
伝えること?
「━━━『待て、しかして希望せよ』。お前の旅路はまだ終わっていない、再会のときは近いぞ」
暗い空間に青黒い光が灯る。その先にいたのはポークパイハットを被り、ボロボロの外套を纏った色白の青年だった。
「クハハハッ!足掻けよ、我が共犯者!貴様が滅ぼしてきた異聞帯などより、余程歪で醜いこの世界でっ!」
最後に見えた、その口元には
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ッ!!!」
ハジメはベッドから勢いよく飛び起きて、額から顎に垂れた汗を拭う。
息を整え、さっきの夢を思い出す。
「まさか……キミなのか、巌窟王?」
アヴェンジャー、巌窟王エドモン・ダンテス。
かつて、監獄塔で味方として、敵として戦い。その後も、様々な場面で自分を助けてくれたサーヴァント。
彼が言うことは十中八九間違いない。
その彼が口にした言葉、
━━━再会の時は近いぞ。
その言葉の意味がハジメの思う通りなら……。
「会えるのか?また、皆に?」
レオナルド・ダ・ヴィンチに、シャーロック・ホームズに、ゴルドルフ・ムジークに、カルデアの仲間達に、サーヴァントの皆に会えるかもしれないという歓喜がハジメの心を支配する。
そこへ、コンコンとノックの音が響く。
ドアの向こうからハジメが絶対の信頼を置く、相棒の声が聞こえた。
「先輩、朝食の時間ですよ」
その声を聞いて、気持ちを抑えながらハジメは扉を開いた。
「マシュ、話がある」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハジメは朝食の席でもやもやしながら、パンを口にしていた。既に召喚された日から二週間が経っていた。その間、訓練の時間以外はハジメは王立図書館でこの世界の情報について掻き集めていた。
しかし、まるで、インドの異聞帯"ユガ・クシェートラ"のようにひたすらにたった一柱の神を信仰していることと世界の情勢程度しかわからなかった。
ハジメは既に理解していた、この世界は明らかに歪だ。それもインドのように完璧を求める世界というより、闘争を求める世界というような感覚を覚えた。
そして、何より巌窟王のあの言葉。
『異聞帯などより、余程歪で醜いこの世界』
(もし、僕の想像どおりならこの世界の神は相当イカれている)
「……ぐも……南雲」
(それに、カルデアの皆がこの世界にいるのだとしたら間違いなく厄介なことになる。最悪、聖光教会と対立することに……。)
「おい、南雲!」
「っ! 悪い、どうかしたか浩介?」
「いや、お前。大丈夫か?顔色も悪いし、ボーッとして考え事か?」
「いや、昨日あんまり眠れなくてな」
隣で同じように食事をしている浩介が心配そうに話しかけてくるが、ハジメは下手に話すわけにはいかないと口を噤む。
「大丈夫なの?このあとの訓練、メルドさんに頼んで休ませもらうこともできるんじゃない?」
「いや、園部。そこまで気分が悪いわけじゃないから、大丈夫だ」
向かいの席のマシュの隣に座る優香も心配してくれるが、問題ないと答える。
(もし、聖光教会と対立すれば最悪、浩介や園部とも戦うことになり得る……。いや、この仮説が事実なら最終的に必ず聖光教会と戦うことにはなるだろうが……。)
カルデアの仲間と合流すれば、間違いなく自分はハイリヒ王国を去って世界を回る必要がある。神の力による帰還が絶望的な今、帰還の方法を探すことになるのだから。
しかし、その間浩介や優香をこちらに置いていくことになる。"神の使徒"であるクラスメイトが何人かいなくなれば聖光教会は草の根を分けてでも探し出そうとするだろう。しかし、ハジメとマシュだけならそれが出来る。
ハジメ達はこの世界に来て、最初の訓練のとき"ステータス・プレート"というものを騎士団長メルドに渡された。
それはアーティファクトと言われる古代の生産物で、血を垂らして登録するとその者のステータスを記すことができる代物だ。そして、さらにその人物に才能のある"天職"を示す機能がある。
例えば、光輝は予想通り"勇者"。ステータスも技能もずば抜けていた。
そして、ハジメとマシュの天職はさほど珍しいものでもなかった。
ハジメの天職、"錬成師"は所謂鍛冶職。物質を魔法で加工したり、武器を作ることのできる所謂非戦闘係の生産職。
マシュの天職、"盾使い"はそのまま防御に適してはいるがそれ以外のステータスがそれほど高くない。しかも、マシュは二年のブランクから令呪を使えばまだしも今はデミ・サーヴァントとしての力を使えない。
こんな二人がいなくなったところで聖光教会はさほど相手にはしないだろう。
だが、その間、あの
(そのためにはアイツの周りの人間に注意を払ってもらうことと、あのバカにある程度の意識改革をさせる必要があるか)
滅多に現れない巌窟王が夢に現れてまで伝えたことだ、恐らくもうあまり時間はないのだろう。やるなら今日、このあとすぐの訓練しかないと、ハジメは覚悟を決めた。
(僕は今日、天之河光輝の理想を潰す)
巌窟王の口調これでいいのかな?監獄島やったあとだからなぁ、自分がFGO始めたの……。
あっ、そうそう、奈落で呼ぶサーヴァントぶっちゃけ想像がつくでしょうがアトランティスで滅茶苦茶感動を与えたあの二人にするつもりです。いや、別に好きだからってだけじゃないっすよ?ハジメの強化のためにもあの二人位の強さがちょうどいいかなって思っただけですよ、マジで。
感想、評価待っております。
マンドリカルドのクラスはどちらにしようか?スキルは特に変わりません、ステータスは上がります。
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デュランダルを持った状態のセイバー
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cmがカッコよかったライダー