Fate/Grand Order 創造支配世界トータス   作:クロウド、

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感想、評価くっださいな!


2ー2 歪な世界で僕は足掻こう

「南雲、嬉しいよ。図書館で本ばかり読んでいたお前が積極的に模擬戦を挑んでくれるなんて」

 

「……………。」

 

 訓練場、相変わらず勝手な勘違いをする光輝にもはや呆れを通り越して侮蔑の視線を向けるハジメ。

 

 ギャラリーは騎士団員とクラスメイト全員、そして教員愛子。

 

 二人の今のステータスは、

 

==================================

 

天之河光輝 17歳 男 レベル:10

 

天職:勇者

 

筋力:200

 

体力:200

 

耐性:200

 

敏捷:200

 

魔力:200

 

魔耐:200

 

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読

 

高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

 

==================================

 

 相変わらずチートな光輝。

 

 対してハジメは、

 

===============================

 

南雲ハジメ 17歳 男 レベル:5

 

天職:錬成師

 

筋力:300

 

体力:300

 

耐性:300

 

敏捷:300

 

魔力:300

 

魔耐:300

 

技能:錬成・武芸百般・言語理解

 

===============================

 

 ハジメのステータスの高さは騎士団長メルドも舌を巻いていた。非戦闘職である、錬成師にしてはかなり高いからだ。

 

 流石は"神の使徒"と納得していたが、間違いなくカルデアでの経験が生きているだろう。本来なら、魔力はもっと多い、いや、()()といっていいがその魔力を生み出すための()()()()()()()を使うのはリスクが高いため発動はしていない。

 

「訓練の前に一つだけ聞いていいか?」

 

「なんだ、南雲?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「「「「!!!!?」」」」

 

 ハジメの言葉にメルド達騎士団の顔が引きつり、クラスメイトの何人かはハジメが言っていることがわからないと首を傾げている。

 

 光輝もその一人だった。

 

「何を言っているんだ、南雲……?」

 

「自覚なしか。まあ、いい」

 

 ハジメは訓練用に支給された抜身の剣を光輝の眼前に突きつけた。

 

「僕は今からお前を()()()で戦う。死にたくなかったら、甘い考えは今のうちに捨てておけ」

 

「なっ!?」

 

「何言ってるんですか、南雲君!!?やめなさいっ!!」

 

 全員がハジメの言葉に耳を疑う中、いち早く正気に戻った愛子が止めようとするが、ハジメが纏う殺気に気圧されてしまう。

 

「大丈夫です、先生。南雲も本気でそんなつもりはないはずです」

 

 相変わらずのご都合主義でハジメの言葉を自分を本気にさせるための挑発かなにかだと勝手に勘違いする。

 

 しかし、メルドは感じていた。ハジメから迸るそれが本物の殺気であることを。だが、この模擬戦で光輝が現実を知ってもらえるならと止めることはしなかった。

 

「それでは、両者準備はいいな?」

 

 審判のメルドの声に二人は頷く。

 

「では、始めっ!」

 

 その声とハジメが光輝の視界から消えたのは殆ど同時だった。

 

「どこにっ?……ッ!?」

 

 瞬間、光輝は本能的な危機を察しは身を屈めた。

 

 そして、その判断は正しかった。そうしなければ、光輝の首は頭上を空振ったハジメの剣で地面に転がっていたのだから。

 

「初撃をかわした程度で何安心してるんだよ?」

 

「ッ!!?」

 

 その声と同時にハジメは剣を両手で握り振り下ろした。

 

 光輝は咄嗟に剣でガードする。剣が交差し、光輝はようやく理解した。南雲ハジメは間違いなく、自分を殺す気で戦っていると。

 

「どういうつもりだっ、南雲!?」

 

「何言ってるんだ?お前が望んだことだろ、僕は予行演習をしてるだけだ」

 

「なに? ガッ!」

 

 ハジメの言葉に疑問符を浮かべた光輝の腹部に衝撃が伝わりそのまま強制的に後方へ下がる。

 

「お前が言ったんだろ?戦争に参加するって……戦争だぞ?敵もこっちを殺しに来るに決まってんだろ?」

 

「……!」

 

 冷たい目で光輝を見るハジメの言葉でクラスメイトは今まで目を背けていたことにようやく気付いた。これから自分達が参加する戦争とはつまり───

 

「体のいい、殺し合い。それが戦争だろ?」

 

 だということに。

 

「何を言ってるんだ、南雲っ!?魔人族にだって、話し合えば戦わなくてもいいかもしれないじゃないか!?」

 

 光輝はハジメの言葉に反論しながら、剣を振るうが簡単にいなされてしまう。

 

「それに、戦ったとしても命まで奪うことは……がっ!」

 

「戦争に負けた奴に先なんてない。勝って生きるか、負けて死ぬか、戦争にはその二択しかないんだよ!!」

 

 脇腹を蹴られ動きが止まったところでハジメの回し蹴りが光輝の顔面に炸裂した。

 

(やはり、ステータスは俺より低いが技術だけなら明らかに俺より上だ。いや、経験もか?)

 

 ハジメの攻撃を見ていたメルドがその無駄のない精錬された動きに感心と畏怖の感情を覚える。

 

「もう一度聞こうか?同級生を命がけの殺し合いに巻き込んだ気持ちはどうだっ!?」

 

「俺は……誰も死なせない!クラスメイトも敵も、絶対に……グハッ!」

 

 すでに満身創痍の光輝の反論を中断させたのは彼の腹部にめり込んだハジメの拳だった。

 

 腹を抑えてうずくまる無様な勇者を冷たい目で見下ろしながら、罵声を浴びせる。

 

「身の丈を過ぎた力を与えられた程度で、英雄にでもなったつもりか?自惚れるのも大概にしろッ!!」

 

 ハジメの怒声に光輝は答える余裕がない。そして、その迫力にその場にいた全員が一歩後退る。

 

「誰一人、殺さず戦争に勝つ?ああ、確かにそれは素晴らしい考えだろう、だけど不可能だ。殺しにかかってくる相手にお前は交渉を試みるのか?そんな事ができれば、僕達は召喚などされていない!」

 

 異聞帯の戦いのときもそうだった。

 

 ハジメ達、汎人類史側が勝つということはその世界を破壊すること。つまり、その世界に生きる全ての命を踏み台にしてでも自分達の世界を取り戻すという行為。

 

 その苦しみは文字通り想像を絶したものだった。そのことを攻められたことだってある、だがそれでも苦しみを捨てはしない、()()()()()()()()

 

 今でも眠る度にその光景を夢に見る。気を抜けばその重荷に押しつぶされ二度と立ち上がれないだろう。毎日のように首を絞められるような幻痛に襲われることもある。

 

 それでも勝たなければならなかった。大切なものを守るためには敵を倒す、それしかないのだから。

 

 だというのに、目の前で自分の力に自惚れ、全てを救おうなどという寝言を言う勇者をハジメが許せるはずもなかった。

 

 その甘い考えが仲間を危機に晒すと考えもしないところが、更にハジメの怒り掻き立てる。

 

「お前の行動は蛮勇ですらない、現実から目を背けるだけのただの青臭いガキだっ!!」

 

「そんなことはないっ!俺は……やってみせる……!」

 

 フラフラになりながらも立ち上がる光輝を一層冷えた目で見て、これ以上戦う意味はないと背を向けた。

 

「そんなに自身の幻想にしがみついていたいならそうしろ。そして、その届かない理想を抱いたまま溺死するといい」

 

 ハジメはそう言って訓練場をあとにしようとする。

 

「ハジメ、貴方……。」

 

「ハジメ君……。」

 

 その前に何処か悲しげな目で自分を見る、雫と香織が立ちはだかった。

 

「香織、アイツの治療頼んだ。"治癒師"だったよな、お前の天職?」

 

「うっ、うん」

 

 未だに立つこともままならない光輝を尻目にそれだけ告げて去ろうとしたところで雫に手を掴まれる。

 

「待って、貴方には聞きたいことが……。」

 

「雫……。」

 

 ハジメは掴まれた左手とは逆の右手で包むように雫の手を離させる。

 

「じゃあな……。」

 

 それだけ告げて、ハジメは自室へと戻っていった。その後を、マシュもついていった。

 

 残されたのは、自分達が如何に無責任に責任を請け負ったかという気持ちに支配されたクラスメイトと、意気消沈する彼らを見つめる騎士団だけだった。




次回!ついに信頼できるクラスメイトに真実を語るハジメ!
皆の反応は!?

マンドリカルドのクラスはどちらにしようか?スキルは特に変わりません、ステータスは上がります。

  • デュランダルを持った状態のセイバー
  • cmがカッコよかったライダー
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