とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。 作:SUN'S
ψ月╂日
友人だった者は敵となり、己へ襲い掛かってくる。なんとも言えない緊張感を発する状況だな。みんなが織斑の抱き締めた紙袋の中身を探るため、殺しかねない勢いで攻め立てている。
ボーデヴィッヒや織斑先生は見ているが、山田先生はハラハラとした不安そうな表情を浮かべている。まあ、そんなことを置いておくとして、私を呼んだ理由を聞かせてほしいのですが…。
えっ、わたしに紙袋の中身を探るために織斑を襲えと言うんですか?織斑先生が出向けば渡してくれるのでは?なんと、織斑先生にも見せることの出来ない代物を抱えているんですか。
ん?おお、篠ノ之は風林寺"難場走り"で追い掛けているのか。アレなら追い付け…ないな。織斑にも重りを背負った状態で寝る暇すら与えずに同じ動きをするまで鍛えたからな。
逃げ足だけなら学園一番だと言える。
ψ月Ю日
結局、織斑は観念して紙袋の中身を見せた。
まあ、なんと言えば良いのか、どこからどう見ても卑猥なモノではなく「生パスタ」が密封された状態で織斑の手の中に収まっていた。
織斑先生が「パスタと言えば、お前の好物だな」と言い放ったせいで、篠ノ之達を除いた後輩から総攻撃を受けそうになったが…。
勝てないと理解させるために流派東方不敗が最終奥義を見せれば、後輩を傷付けずに戦意喪失させることには成功した。
成功したのだが、最終奥義は織斑先生の闘争本能を刺激したのか。
次の日の朝まで戦うことになり、ズタボロの状態で帰宅したら「日頃の恨み」と書かれた扇子を構える生徒会長が立っていた。
あまりにもウザかったため、加減せずに叩きのめしたら半泣きで帰っていった。弱っていようと生徒会長を叱りつけるくらいには力は残っているが、パスタを茹でるのは無理そうだな。
身体が引き裂けんばかりに悲鳴をあげている。
ψ月Ё日
織斑達は自己流の操縦法だったため、それなりに使いやすい動かし方をレクチャーすれば持ち前の適応能力で吸収した。
オルコットやデュノアによる速射砲と大砲の変則的な動きにも適応させる。
篠ノ之、凰、ボーデヴィッヒ、三人による接近戦闘での判断能力を仕込んだ。
あとはタッグマッチのパートナーを決めるだけなのだが、ボーデヴィッヒは実力的に言えば一人でも戦える。
まあ、織斑の「男同士で組むんだ、悪いな!」という空気の読めない言葉には呆れて説教することすらバカらしくなった。
少しばかり、乙女心というモノを学ばないと刺し殺されるかもしれんぞ?
ん?ああ、私はトーナメントには出場しない。生徒会の人間は学園最強と言われる人物だけで構成されている。生徒会長に挑む者は多いのに、私へ挑んでくる者は少ないのだ。
それが、それだけが、不満だな。