とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。 作:SUN'S
$月α日
トーナメントまで一週間だが、織斑一夏の修行は過酷さを増している。
防衛用大型機関銃の豪雨の中、雪片弐型のみで弾丸を切り伏せることを最終目標としている。
この修行を完遂することが出来れば実弾演習は無くなり、織斑千冬の持っていた単一仕様"零落白夜"を使用した本格的な戦闘訓練を行う。
しかし、生徒会長は妹と和解することが出来たのだな。ウザいくらいに泣きながら報告してきた時は警戒したが、家族は仲良くなくてはな。
それよりもです。
織斑先生、この新聞部の校内新聞に記載されているエキジビションというのは……。えっ、また、織斑先生と戦わないとダメなんですか?
そうなるとエキジビションだけでトーナメントは行えなくなりますね。
$月+日
私と織斑先生は専用機ではなく訓練機でエキジビションを行わないとダメなのか。
まあ、私の専用機は武装などマスタークロス以外には乗せていないが、並大抵の機体よりも強いからな。
完全なる実践的な戦闘演習、それを映像越しに見たとすれば出来の良い催しだと言うだろう。
実際に、肉眼で、見ることがあればインチキではなく本当に殺し合っているようにしか見えない。
一般的な格闘技とは法則こそ作っているが、殴り合うことを前提としている。
人という種は闘争に餓えている。
銃器という兵器を得たことで抑制されているが、それでも殴り合う喧嘩を起こす者が減らないのは餓えに堪えることが出来ないからだ。
要約して言ってしまえば、代表候補生とは闘争本能を剥き出しにしているヤツが多いんだ。そして、織斑の突っ掛かる癖を減らして貰えると助かる。
そういう訳なんだが、代表候補生でも比較的に常識人としてオルコットとデュノア、お前達に頼むことした。
$月〒日
篠ノ之、息切れしているが……。
織斑とボーデヴィッヒが喧嘩している?原因は分かっているか?
なんと、織斑がボーデヴィッヒから私の婚約者のことを聞き出そうとしていたのか。まあ、しかし、ボーデヴィッヒは会った機会は少ない。
そして、なにより私の婚約者は特殊部隊の統括指揮官だぞ?彼等の詳細は軍事関係者でも限られた者しか知らない機密情報だって数え切れないほどある。
あと、篠ノ之は織斑よりボーデヴィッヒの方が強いことを忘れているぞ。早くしないと織斑が半殺しでは済まなくなるんじゃないか?
ああ、それと、ボーデヴィッヒを止める時は背後ではなく前から飛び掛かればいい。アイツは見た目ゆえに男性軍人から飛んできたモノを受け止める癖がついている。
所謂、お姫様のような扱いだな。
ほら、さっさと止めてくると良い。あと、織斑へ告白の件は断ると伝えておいてくれ。私は婚約者だけを愛しているし、彼以外と結婚するつもりはない。