とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。 作:SUN'S
特別御前試合ーーー。
世界各国、どこを探しても二人と対等以上に戦うことは出来ない。これこそ本当の世界最強の戦乙女を決める戦いだと言えるだろう。
それより先輩の婚約者はどこだろうか?一目で良いから見ておきたい。
あの堅物を落とすテクニック、是非とも聞かせていただきたいのだ。ん?あそこに居るのは、先輩と知らない男だな。……もしや婚約者か?話を盗み聞くとしよう。
「怪我はないようで安心したが、
「なに、私には頼もしい部下のクリスやバリーもいる。なにより実験場として使っていた洋館は爆破されたが、君の渡してくれたネックレスのおかげで助かった」
なにを話しているの分からんが、彼の危機を先輩の渡した首飾りが救ったことは理解った。
なんと驚きだ。あの先輩にも乙女らしい一面もあったとはな。しかし、先輩達の話している「ビーオーダブリュー」とは略称か?
あとでセシリアにでも聞いてみよう。
「ああ、そうだ。エキシビジョンマッチ、あの世界最強と戦うそうだが……勝てる見込みはあるのか?」
「引き分けには持ち込んでみせる」
「そこは嘘でも勝つと言って欲しいんだが…」
「むう、私だって人間なんだ。難しいことは難しいと言うしかない」
自信の無い先輩など見たことなかったな。しかし、あれほどの強さを持っていようと織斑先生には及ばないのか?
そう考えると織斑先生は姉さんのように人間の領域を越えた究極生命体なのでは無いだろうか。
いや、それは織斑先生に対して失礼だな。姉さんと比べても意味など無い。あの人は使おうと思えば何でも使える人だからな。
……私の知恵となる部分も姉さんが吸い上げた可能性もあるな。くっ、成績が悪いのは姉さんの仕業だったのか!!
「篠ノ之、なにをしている?」
「へ?あ、いや、奇遇ですね!!」
覗き込むように見上げてくる先輩に言い訳を考えていると「君の知り合いか?」という声が聴こえてきた。先輩の婚約者さん、私を助けてくれ!!
「私はアルバート・ウェスカー、彼女の婚約者のような立場の人間だ」
「ウェスカーさんですね、私は篠ノ之箒と申します。それでは失礼します」
「そう言えば篠ノ之、織斑とデュノアが手を繋いでいるところを第2アリーナで見たぞ」
「抜け駆けは許さんぞおおぉぉぉ!!」
おのれ、おのれ、おのれ、おのれ、おのれえぇ!!セシリアも凰もデュノアも一夏とイチャイチャしおってからに!!
私もイチャイチャしたいんだぞ!?
それなのに、それなのに、私だけ除け者にするとは酷すぎるんじゃないか!?