とあるオタク女の受難(インフィニット・ストラトス編)。   作:SUN'S

3 / 25
第3話

☆月ζ日

 

私は精神病とかではないーーー。

 

ただ、織斑一夏の幼馴染みである篠ノ之箒という少女の異常な執着心、ストーカーのような追っ掛け行為にビビっているだけだ。

 

織斑の覚えた技術を自己流にて使いこなすし、あろうことか水の呼吸だけではなく風の呼吸を会得しているし、私だって岩の呼吸を会得するのに1ヶ月は掛かっているんだが……。

 

このふたり、というよりも血筋の可笑しさに頭を抱えてしまう。

 

織斑先生の弟とは言えど、ここまで規格外だと聞かされていなかった。

 

篠ノ之、木刀を振り回しながら近付いてくるな。その宿敵を見付けたような目付きはやめろ、そんな目で見るんじゃない。

 

待て、おい、お姉さんが悪かった。

 

それと、お前の幼馴染みを独占しようなんて考えてないからな?

 

出来ることなら今すぐにでも引き取ってほしい。

 

☆月ヵ日

 

篠ノ之は可笑しいーーー。

 

織斑一夏からは剣術道場を営んでいる家の娘だと聞いていたが、ここまで殺意を宿した剣撃を受け止めたことは生まれてから一度もない。

 

織斑は篠ノ之との試合で感覚を掴もうとしているが、攻め続けていれば良いという訳ではない。相手の動きを見ることだって大事な練習になる。

 

それと必要なのは攻撃より防御だと教えたよな?

 

瞬時加速だけだとワンパターン過ぎだ。もっと加速減速を意識しろ、なんで牙突の行程を省いて回転斬りに変化するんだ。

 

それだと死角を晒すことになる、代表候補生と戦うなら死角を消すことを考えろ。

 

よし、第三の技を伝授するーーー。

 

篠ノ之、お前は学ぼうとするな。いつでも寝首を取れるぞと言わんばかりに木刀を向けてくるな。

 

これはお前達に教える浮羽神風流剣術という突風を起こし、相手を凪ぎ払う剣術と認識してくれ。並大抵の筋力や瞬発性では風を起こすことは出来ない。

 

さっさと修行を始めようーーー。

 

☆月м日

 

ああ、可笑しくなりそうだーーー。

 

織斑、なんで木刀を振るだけで大地を削いで抉ることが出来るんだ?

 

篠ノ之、なんで木刀を振るだけで鉄管を切り落とせるようになるんだ?

 

私の認識していることは常識なのか?それとも彼らの行っていることが常識はずれなのか?もう、どうすればいいのか。分からなくなってきた……。だが、ハッキリと言えることは一つだけある。

 

イギリス代表候補生、生半可な覚悟では織斑一夏というアホみたいな存在に半殺しでは済まない重傷を叩き込まれるかもしれない。

 

いや、ストレスを溜め込む元凶を鍛えることになったのはお前のせいだったな。

 

よし、サクッとブチ殺されてしまえばいい。

 

そうすればストレスを溜め込ませてくる二人と離れることが出来るからな。

 

おい、座禅の体勢を崩そうとするな。

 

お前達は怒りを抑えることを覚えろ。

 

そうしないと殺人とか起こしそうなんだよ。

 

はあ、頭が痛てぇ……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。