ラブオーズ!「Anything goes!『旅はまだ途中』」   作:ゆっくりシップ

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悪いのは私だ、なので私は謝ろう。
いやほんとごめんなさいサボタージュしてました


第2話 メダルと全力疾走と謎の腕

 

「......なぁ『』、お前の願いってなんだ?」

 

荒廃しきった世界が段々と形を崩していく。

崩壊が進む世界の中で俺は誰かに話しかけていた。

 

「あぁ......そうだな......俺は『人間』になりたい。お前らみたいに自分なりに思う存分に生きて、世界を味わい尽くせる命が欲しい。それが俺の......今の願いだ」

 

「そっか......叶うといいな、その夢」

 

訳のわからない会話。なのにどこか安心する感覚。

その正体に気がつく前に、俺の見ている世界は完全にーー

 

 

壊れた

 

 

 

 

 

 

 

......音!

 

「......ん?」

 

 

誰かが俺を呼んでいる。

 

 

「繋音!」

 

「うわっ!?」

 

 

聞き覚えのある声が耳元で反響する。

その音量に驚き意識が引き上げられる。

微睡みから徐々に意識が覚醒していき瞼の重りが消えていき、瞳に刺さる太陽の光に若干の鬱陶しさを覚えながらもゆっくりと身体を起こす。

すると視界のど真ん中にパステルイエローが飛び込んできた。

 

 

「なんだかすかすか......おどかすなよ」

 

「かすかすって言うのいい加減やめませんかね???ってそれは置いておいて、早くしないとライブ始まりますよ!」

 

 

急いでいる中須に手を引かれ、ようやく回りだした脳から今の状況を引っ張り出す。

 

あ、そうだ今日ライブだった。

 

「あのμ'sとAqoursとの合同ライブなんですから「やらかしたぁぁぁ!!」今度はなんですか!?」

 

「やべぇよかすかす!皆の飲み物とか準備するの忘れてた!ちょっと急いで買ってくるわ!」

 

 

それだけ言って全速力で最寄りのコンビニまで走り出す。

中須?知らんな。

 

 

「......もうセンパイが準備終わらせたって言おうとしたのに」

 

 

 

 

 

 

「はぁ......はぁ......どこだよコンビニ......」

『ここら一帯にはお前が走ったのと逆方向にしか無いな』

『あたしが変わってそっちまで走ろうか?』

 

「いいよそこの自販機で買うから......」

 

 

酸素不足でとにかく楽に早く飲み物を手にいれたかった俺は目の前の自販機でペットボトルを人数分買おうと手を伸ばす。

 

 

「......あれ?なんだこれお金入んないぞ?」

 

 

何度100円玉を入れても自販機はうんともすんとも言わない。

 

 

『......その下にあるメダルを使うんじゃないか?』

 

 

そう言われ自販機の下を覗くと赤いメダルが1枚、落ちていた。

 

 

「外国のお金か?まぁいいやダメ元で......」

 

 

その時、風かなにかで手からメダルがこぼれ落ちてしまった。

 

 

『......ついてないな。しょうがない、1度皆の所に戻ろーー』

 

 

身体を急激に悪寒が襲う。

心臓は跳び跳ね汗が噴き出す。

直感とは違うナニカが叫んでいる。

「急げ 守れ」と。

気がつけば俺はさっきまで息切れしていたのも忘れ無我夢中で先程走ってきた道を引き返し会場まで向かっていた。

 

故に繋音は気がつかなかった。己のズボンのポケットに落としたはずのメダルが残っていたこと、そしてそれを追いかける『手』の存在を。

 

 

 

 

「......なんでしょうかあれ?」

 

 

ライブ会場がやけにざわついている事に気がついたしずくが訝しげにその方向を指差す。

他の面々がその方に視界を移動させた時丁度、それは現れた。

 

まるで全身に包帯を巻いたミイラのような外見の怪物が観客を次々と襲い始めたのだ。

 

 

「なに......あれ」

 

 

その怪物は人々を襲い金目の物、主に指輪やブレスレットなどを奪いそれを捕食していく。

すると姿がガラリと変わり、まるでカマキリのような見た目に変貌した。

 

 

「俺の『コアメダル』を探せ」

 

「御意」

 

 

姿を変えた怪物は、もう1人の怪物からなにかを申し付けられた後、先程まで襲っていたはずの人間や金品には目もくれずどこかへと歩きだしたのだった。

 

 

 

 

 




変身を先伸ばしにしていくスタイル。
今年中に変身......できたらいいね(((
しかも執筆サボってたせいで書き方を完全に忘れてるっていう......
リハビリしなきゃ(使命感)

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