ダースベイダーな父を持つと苦労する。   作:マッキーガイア

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12話:親父をフルボッコ…にしたかった。

「僕達、転生悪魔の中でも、たまに主を裏切り、または殺して好き勝手に生きようとする奴が現れるんだよ……」

 

放課後、いきなり森に転移させられたと思ったら木場がそんな風に俺に説明を入れる。暗い森の中なのだろうけどあまり怖い感じがしない。まぁそれは悪魔の特性である暗視が原因だろう。先に何やら大きな建物が見える。

 

「それがはぐれ悪魔さ」

 

たしか親父もはぐれがなんたらとか初めて会った時に言ってたな、良く親父と一緒に退治しに行ってたけど、あれなら最近じゃ正直、素でも倒せると思う。

 

「そのはぐれ悪魔さんがこの先の廃屋でおびき寄せた人間を食べてると報告がありまして。

それを退治するのが今夜のお仕事ですわ。」

 

平気そうに姫島先輩は言う。みんな慣れた仕事なんだろうか、

 

「イッセー、チェスの駒は知ってるかしら?」

 

部長は俺にそう問う

 

「チェスって、ボードゲームのあれですか?」

 

「ええ、主の私がキングで、女王がクィーン、剣士のナイト、戦車のルーク、僧のビショップ……悪魔はこの駒の特性を自分の下僕に与えているの」

 

「駒の特性…?」

 

「私たちはこれをイービル・ピースと呼んでいるわ」

 

「なんで、わざわざそんなことを…」

 

「とりあえず貴方は悪魔同士の戦いという物をよく見ておきなさい。」

 

先輩はそう言うと歩き出した。

 

廃屋に近づくと何か少し覚えがあるフォースを感じる、……ああ、やばい…

 

 

「みんな頭を下げて!!」

 

 

俺がそういうとみんな一瞬きょとんとするが何かヤバい物を察したのか一緒に頭を下げた

 

ドガンッ!!バキィィィ!!

 

打撃音とドアが吹き飛ぶ音、それと同時に周りの気に止まっていたカラスが空を舞う。

 

 

 

スー、、、コー、、、

 

 

聞き覚えのある機械的な呼吸音。

 

 

「ぐ、、、き、きさま、、、」

 

 

裸の女の人が立ち上がる、なにあれ痴女かよ。

あれ?、おっぱい見てるのに何の感情も沸かない…?前なら興奮できたのに、あれか訓練の精神統一のせいか!?クッソ!フォースを教えてくれとは言ったが性欲を抑えてくれとは言ってないぞ!親父!!

 

 

 

『…ほぅ、まだ息をしてるか。見た目に反して少しは頑丈なようだな』

 

 

 

黒い影が廃屋から現れ、聞き覚えのある声が聞こえる。

 

 

「ダース………ベイダー………」

 

 

リアス先輩が呟く、

知ってんのかよ…

 

「一誠は前にあったことがあるわね」

 

「え!?あ、あ~、はい…?」

 

「…あれよこの間の堕天使の時」

 

「あ、そうでしたねーー」

 

 

棒読みで返す。ちょっと不味いかもしんないと少し思った。

 

「ぐ、貴様など!!」

 

ついぞ走り出す女の人、親父は何にも無さそうに腰のライトセイバーを取る。

 

『愚かな。』

 

バシャァァ…

 

赤い閃光が剣に変わり、周りはまるで血の様に輝いた。

呼吸音が次第に遅くなり、空気が変わる。

走り狂う″アレ″を見定める。

 

 

一閃

 

 

 

カウンターの様な美しいフォルムを描き、横一列に切り裂いた。

 

 

「が、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

断末魔が響き渡る。

 

宙に円を描き、堕ちていく。

 

 

スーー、、、、コーー、、

 

 

溜めた息を静かに吐くと

 

『あれ、ルーク…?』

 

俺を見てそう言った。

 

 

☆☆☆

 

 

「……ルーク……?」

 

リアス先輩は不思議そうに子猫ちゃんを見る。

そんな風に困惑している裏で俺は必死に親父に向けて黙ってろと言うオーラを出す。親父もわかったよというオーラを出す。フォースって楽や。

 

「…いえ、私知り合いにあんな人居ませんよ」

 

子猫ちゃんがそう言うとリアス先輩は親父に顔を向ける。

 

「まぁいいわ、ダース・ベイダーあなたには沢山聞きたいことがあるの、ご同行願えないかしら?」

 

『無理だ、あまり遅いと(妻に)殺される。』

 

一声少ない言葉が降りかかる。多分ヤクザ風に言うと舐められない為だろう。″妻に殺される″ってなんか尻に轢かれてるようで恥ずかしいのもあるんだろうけど事実なのよね。

フォースで『お前もだぞ』と来た。ああ、はい、分かりましたよ、分かりました…

 

「あなたより上の人物が居るってわけね…」

 

『まぁ、、、そうだな』

 

妻がとは言えないだろう、親父も俺も恥ずかしい

たしか帝国にいる皇帝が父さんより強いって言ってたけど最近ボケてきて孫の世話ばかりしてるせいで私でも殺せるくらいには弱体化してるとかなんとか義姉さんが言ってたような。つまり今の所、宇宙最強は母さんだよね。

 

「申し訳ないけど貴方をこのまま放置って訳にもいかないの。あなたを拘束するわ。」

 

部長は苦虫を噛み潰したようにそう言う。

 

『ほう、やるか。まぁいいだろう少し授業といこうか、』

 

そう言うと親父はライトセイバーを腰に戻す。

授業って、絶対俺に向けて言ってますよね…?

 

「その光剣を使わない訳?」

 

『無益な殺生は好まんし、死んでもらっては困るからな』

 

「そう、なめられたものね、」

 

親父は部長を見定めると鼻で笑う。

 

『どうとでもとって貰って構わんよ。』

 

「行きなさい佑斗!!」

 

親父のあの態度が気に食わなかったのか部長は叫ぶ

 

「は、はい!」

 

そう言うと木場は走っていった。…止めとけって……

次の瞬間、木場の手元に何かが集まっていく。フォースとは何か違うような……

 

『ほう、紳器か……』

 

「はぁっ!!!」

 

木場が親父の前まで走っていき、いつのまにか持っていた剣を突き立てる。それをすれすれでかわす親父。

次の瞬間、木場が眼前から消えた

 

「消えた…?」

 

「早すぎて見えないのよ。

優斗の役割はナイト、特性はスピードそして其の最大の武器は剣…なのだけど…」

 

親父は手刀を何もない所に落とす。

 

 

「がはっ…!?」

 

 

次の瞬間見えたのは倒れていく木場の姿だった

 

『見るのではない。感じるのだ』

 

はーい、完全に俺に向けていってますね、はい。

 

「子猫、お願い」

 

「了解。」

 

次は子猫ちゃんか、走り出す。

 

『戦車……か、、、ならば……』

 

「はぁっ!!」

 

子猫ちゃんは近くにあった大岩を持ち上げる。

 

「子猫はルーク(戦車)…その力はシンプルで馬鹿げた力と防御力…」

 

部長はそう言って見つめた、あ、たしかに子猫ちゃんもルークだ。まぁ俺の場合はあだ名みたいなもんだけど

子猫ちゃんは持ち上げた岩を親父に向けて投げつける。

 

『こういった技はフォースでも良く用いられるが…ふむ、』

 

 

親父は投げつけられた大岩をフォースで受け止めて何か考え事をしてる。

 

「……なっ」

 

子猫ちゃんもまさか大岩を空中で触らずに受け止められるとは思わなかったようだ、少し焦りを感じる。

 

『フォースの源は命だ、命の循環もまたフォースによって行われる。なんらおかしい事はない、ここでその岩を持ち上げたのも受け止めたのもまたフォースなのだ。よって……眠れ。』

 

親父は子猫ちゃんに手をかざす。すると子猫ちゃんは倒れた。

 

「な、、、急に…眠く……」

 

『この様に、触らずして意識を狩り取ることも、可能なのだ。この間話したオビ・ワンはこれを得意とする。気を付けるように』

 

「………誰に言ってるのかしら?」

 

部長はそう呟く。

…すいません、ウチのバカ親父が…!

 

 

「くっ……朱乃…!」

 

「…ええ、わかりましたわ。」

 

部長たちにいつもの余裕は感じられない。まぁ、まだ俺の戦力も分からないのに俺を出すわけにもいかないし、あの二人を一瞬で倒したんだ、そりゃあ焦るよなぁ、

 

「勝てるとは思いませんが、抵抗はさせていただきます。」

 

そう言い、手に火花を散らせる。

 

『ライトニング…か、皇帝陛下を思い出すな…』

 

そう口走る親父、それの発言を気にするように部長は「皇帝陛下…ね、」と呟く。

この時、俺はあの人にエロ本の場所は絶対知られないようにしようと思いました。口が緩いと言うか信用ならん。

 

「……」

 

「…安心して、イッセー、彼女はすべての力を兼ね備えているクィーン…倒すのは無理だとしても…向こうが殺す気がないのならある程度は戦えると思うわ…」

 

まぁ、そうですよね。アレに勝とうと思うのは今のところ現実的では無い…

 

「はぁっ!!」

 

雷鳴が響き、それを親父は受け付ける。

 

『………………っ』

 

それを受けた親父は片手に電気を溜めつつ、驚いたようにそれを見る。

 

『ほぅ、物量は無いのか…完全なる魔力…』

 

そう呟き、手元の電気を消した。

(EP2のヨーダが使った奴の応用)

 

『…女性に手を出すのは好きでは無いのだ。慣れてはいるがな。

できる限りなら戦いたく無い。手を引いて貰えるか?』

 

「そう言う訳にもいきませんの…貴方が着いてくるのならば別ですが。」

 

『それは出来ない相談だ。』

 

親父は少し、ため息を吐いた。

 

スー、コー、

『では、後悔しても知らんぞ…?』

 

 

「……っ!?」

 

 

 

 

親父の手から雷が響く。

 

フォースライトニング、

 

 

「何をっ!?貴方からは魔力は…!?」

 

 

朱乃先輩は中和を試みようと電気を放つがそれは通過し、跳ね飛ばされる。

 

「…ぐっ!?」

 

壁にぶつかる。

親父は満足気に手を片付けると呟く、

 

『本来ライトニングは私には使えないものだった。だが、私の(ブラック企業で働く自分への)憎悪がこの力を与えたのだ。』

 

 

いつもの親父の帝国軍への不満を漏らす。

 

有給なんか無い。給料もない。上司の尻拭いで消費されていく時間。毎回毎回死地ばかりに送られ、いつ死んでもおかしく無いような職場、良くドアに頭を打つけドミノ倒しみたいに無駄に死んでいく部下たち。

 

良かれと思って帝国に入ったのに、これじゃあジェダイの時の方がよかったんじゃ?なんてふと思ってしまう。

 

今からでもジェダイに転職するかと思った時にはもう遅い。機能しているジェダイ達が全くいない。

 

全員殺しちゃった☆

 

 

やらかした。やらかした。

皇帝もボケてきて、評議会に居た時のようなカリスマ性は皆無。

もはや、宇宙の大半を自分一人が支配しているような状況。

 

積み上がっていく問題。

 

問題を起こす上司(皇帝)。

 

やっとの思いで貰った休暇。なんだよ、神様は私を殺したいのか?

悪魔とかなんだよ。天使とかなんだよ。いらねーよ。休ませろよ。

 

 

 

もう一度言う。

 

 

休ませろよ。

 

 

 

「…うっ…(泣)」

 

「な、何よイッセー…泣いてるの?」

 

 

部長がいきなり泣き出した俺に心配の念を送る。

 

俺、将来は絶対帝国軍なんかに入んない。

 

そう、心に誓った。

 

 

 

遠目で姫島先輩を見つめるが、動く気配はない。気絶しているようだ。

 

『さて、お前たち二人になったわけだが…どうする?戦うか?』

 

親父は部長に問う。

周りの状況を見て、俺は部長に言う。

 

「やめておきましょう。部長、これ以上は無意味です。」

 

俺は部長に諭すと少し驚いたように言った。

 

「…無意味…か、、、わかったわ…ごめんなさいね、皆んな…イッセー貴方まで巻き込んでこんな…」

 

「いえ、相手の力を理解するにはこう言った方法も重要でした。」

 

俺は親父を見る。

 

「ダースベイダーさん。お手合わせありがとうございました。(親父…やりすぎじゃ?)」

 

『いや、私こそお手合わせありがとう。

(いや、だって。早くしないとパドメに殺される…アソーカに無理言ってここにきてるんだ。)』

 

「それにしても素晴らしい力でした。

(仕方ないから、母さんには口添えしていてやるよ)」

 

『ハハ、そうか。

(いや、こんな時間に外に出てるお前に言われたくない。)』

 

「では、俺たちはこれで…

(じゃあ、俺が出てる事は秘密で!)」

 

『それじゃあ、

(私が父親なの忘れてない?例え私がバレようとも報告させてもらう』

 

(なっ!?卑怯だぞ!?)

 

(卑怯もらっきょうもあるものかぁ!)

 

(くっ、クソ親父ぃぃぃ!!)

 

(ハハ!ザマァ!)

 

 

 

 

「何をしているのかしらあの二人…」

 

 

 

 

 

その夜、俺たちは一先ずみんなを連れて帰った。

 




今回はガバ知識を露見してしまいすいません…フォースライトニング…使えるように無くなったのは足だけって設定に変えてきました。EP2の時切った奴もこの設定改変で変わってきます。ご了承下さい。
ここのダースベイダーはダースベイダーであって(本編)ダースベイダーではありません。
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