ダースベイダーな父を持つと苦労する。   作:マッキーガイア

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17話:ん~特に無しっ!!

2年前、オルデラン、

 

 いつもの事だった。宮殿の窓から空を見上げると光が一つ落ちてくる。

 

 それが見えると嬉しくて、思わずベッドから立ち上がった。一瞬で分かった。あれは私の父だと。

父はたまに夜に私のベッドに来る。様子を見にとか言ってるけど実際はある意味の贖罪だと思う。私をこの場に置かざる得なかったという。本ルートから会いに来ないのも姫としての私を見ないためだろう。

それにジェダイは掟的に家族を持つ事自体ご法度で本来だったら絶対会いに来れない。だけどルートを外してわざわざ会いにきているのは私の為だろう

 

 数分後窓から何かが昇る音が聞こえるのが分かった。いつもの様にベッドに隠れて顔を隠す。ふと声が聞こえる。

 

「お〜い、レイア?」

 

明るくそれでも小さく聞こえるその声は私を呼んでいた。

 

「父さん!」

 

慌てて窓に近寄り下を見る。

 

「お、まだ起きてたかレイア、」

 

父さんが窓の淵にぶら下がっていた。

その格好が可笑しくて少しだけ笑みが溢れる。

 

「あはは、父さんかっこ悪いよ」

 

「な、何をっ、ちょ、ちょっと、手を貸して、お願い!」

 

顔はイケメンだけど何処か抜けている。

 

手を貸し窓から父さんを引きずりあげると何か感じた。

「力強いな」

なんて言った日には明日帰れないものとして見ているので父さんは息を飲んだのを感じる。

 

「…で、どうだ?宮殿の暮らしは?慣れたか?」

 

「うん、慣れたよ。義母さんがあれこれ教えてくれるから色々覚える事ばかりだけどね。」

 

「そっか、まぁ、杞憂だったな…」

 

そう言うと父さんは近くにあった椅子に座り込む。何か少し悩んでいる様子だ。

 

「……どうかしたの?父さん…」

 

「ん、いやな、そろそろ、お前をお母さんに合わせたいなと思ってさ…」

 

「母さん……でも、場所が…」

 

「ああ、確かに僕個人があの星…

地球に遅れるのは2人までだった……僕と君を入れて4人で無理やり入って行ったけど、結局法的に僕達は半年で帰らなくちゃならなかったし…お前をどうしても残していけなかった…」

 

「そう……だね……」

 

「でも、みんなで帰れる目処が立ってきたんだ!……ほんの少しでいい…ほんの少し…待ってくれないか?」

 

そう、私に向けて言う。帰りたいか、…確かに帰りたい…

懐かしいな…お母様…ルーク…みんな元気にしてるかな…

 

「うん、父さん私いくらでも待つよ!」

 

 

父さんはそれを聞くと「そうか」と嬉しそうに笑った。その顔が本当に嬉しそうで、直ぐ私は父さんに抱きついていた。

 その後も父さんが行った場所、星についてあれこれ話しているとふととっくに12時を超えていたことに気がついた。

 

「ほら、そろそろ寝なさい…明日も早いんだろ?」

 

「明日起きれなかったら父さんのせいね。」

 

「それは困る。僕がベイルに怒られちゃうよ。ほんと、怒ると怖いんだからな?知ってる?」

 

「知らないよ。父さんと違って怒られる様な事しないから」

 

「これは手厳しい」

 

そんな風に笑う。私が笑うと父さんも笑ってくれる。ふと心の底から思った。

暖かさ…この暖かさがいっぱい続いたら良いのに…って

 

そして、いつしか、笑い疲れて眠りにつく、そして明かりが私の心につもった。

…帰れる…そっか、あの暖かさがいっぱい、、、いっぱい続くんだ…これからずっと…いっぱいに……

 

私は希望を胸に今日という日を超えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数日後…父さんは死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

現在。

 

オカルト部、部室。

 

パチンと頬に痛みが走る。俺の頬に部長のビンタが炸裂した。

 

「ダメよ、彼女の事は忘れなさい。貴方はグレモリー家の眷属なの、」

 

そう言う部長に俺は返す。

 

「そんなの関係ありません。僕は……家族の為に戦いたいだけなんです。」

 

それを聞いた部長は頭が痛い様子で僕を見つめた。

 

「家族……いつの間に…」

 

そう呟くと部長は渋る様な顔をし始める。

 

「あまりこう言う事は言いたくはないのだけど、悪魔である貴方が、聖女である彼女と仲睦まじくなんて本来できない事なの…だからもう一度だけ言うわ、彼女の事は忘れなさい…」

 

僕の頬に触れながら呟いた。

 

「それが貴方と彼女の幸せでもあるのよ?」

 

「でも、それじゃあ誰も救われない…」

 

 

「救う必要なんて無いのよ…貴方には…」

 

 

そう言うと部長は僕の頭を撫でる。

 

「貴方は抱えすぎなのよ…」

 

「…………」

 

 

「一つ、前回言い忘れた事があるわ。

イッセー、貴方の駒はポーン…」

 

「…ポーン(兵士)……それって、、、」

 

「最弱ね、でもね、ポーンは敵陣地の最奥まで進めればキング以外の何者にでも昇格できる…プローモーション…つまり…」

 

「ほかのみんなの力を持つ事ができる…?」

 

「私がそこを敵陣地だと認めればね…例えば教会とか…」

 

あからさまにそう言うと部長は僕の手を握る。

 

「想うの…貴方の持つ聖器(セイクリッド・ギア)は想う力で動く、それが強ければ強い程貴方の力になる…」

 

そう言う後ろに下がると朱乃先輩が部長に耳打ちをする。部長がそれに相槌を打つと歩み出した。

 

「急用が出来たわ。朱乃と私は少しの間外出します。」

 

「部長……?」

 

その落ち着かないフォースに何か変な気分を感じた。

 

「いい?プロモーションを使ったとしても駒一つで勝てるほど、堕天使は甘くないわよ。」

 

そう言い部長は魔法陣の上で姿を消した。

そうだ。そうだよな、

僕、一人では勝てない事は知っている。ならば、、、

 

「…なぁ、二人とも…」

 

 

ガチャンッ…

 

 

振り返ると剣を腰につけた木場が僕を見る。

 

「僕も行くよ…」

 

その声に渋りながら返す。

 

「…だけど、これは僕の問題で…」

 

「さっき、部長は『例えプロモーションを使っても…』って言ってたろ?つまり部長は教会を敵陣地だと認めたんだよ。部長が敵だと見なしたのなら話は別だ。…行くよ。」

 

「二人では不安ですので、私も行きます。」

 

どうやら、子猫ちゃんも行くつもりらしい、

軽くため息を吐きつつ、彼らを見る。

たしかに、部長の命令だもんな…

 

「嗚呼、わかった。じゃあ、みんなで行こう。一応、準備は良いか?」

 

「貴方より戦い慣れてますから、」

 

「同意だね」

 

軽口を叩きながらそう返される。ふと窓から見覚えのあるフォースを感じた。

 

 

 

「いや、そうでもないかもよ?」

 

 

 

女の声、そうか……

俺は慌てて外に駆け出す。

 

「ど、どうしたんだい?」

 

外に出た瞬間、木場が俺にそう言う、

しかし、木の上に女性がいることに気がつくと木場は息を飲んだ。

 

「義姉さん…」

 

俺はそう呟くと、みんなは俺を見る。

 

「兵藤くん…、?君にお姉さんなんて居たっけ?」

 

「イッセーで良い、ああ、最近、姉になった人だ。」

 

そんな風に紹介をしていると「よっと」と声が聞こえ木が揺れた。

 

「アソーカ・タノよ。初めましたね。」

 

「初めまして…木場優斗です。」

 

「初めまして、搭城子猫です。…ところで先輩のお姉さんが何故ここに?」

 

「まぁ、ちょっと手伝いにね。

ルーク、アナキンが心配してたわよ。アーシアちゃんが誘拐されて今から助けに行くんでしょ?アナキンはこれかは出かける用事があるから私が代わりにきたのよ、」

 

「そうか、すまん、義姉さん。ありがとう」

 

「いいってことよ気にしないで。」

 

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