「おお!!これは!モモちゃんの新作!ハメンライダーピンキー!!」
「ふふ、入手にはちと苦労したがな。」
テレビに大きなお尻が現れる。
俺は今、松田の家にえっちな円盤をみるために来ていた。だが、何ぶん昨日のことがあってビデオに集中できない。
俺はずっと頭を抱えていた。
(やっぱりおかしい…ここ数日の記憶が全部夢でしたなんて、ありえるか?…なら、夕麻ちゃんと過ごした以外の数日の記憶はどこにいったんだ?)
しかも、一つ気になっていた点があった。
ずっと触れなかったが、今朝から何か俺のフォースがおかしい、通常ならある程度フォースを制御出来たのに今は制御できないほど意味も無く膨大に膨れ上がってる。
「おい、どうしたんだよ、イッセー?お前『桃園モモ』のファンだったろ?」
松田が俺を見てそう言う。
「あ、、ああ…」
空返事で返す。
ふと、元浜がテレビから目を離し立ち上がった。
「そうだ。更なるムービーを演出する為、灯を消そう」
カチッ
視界が真っ赤になる。
『『「おお!いい感じ!」』』
『『「だろ!?この……」』』
あれ?…ほんとに消えたのか?
周りを見る。赤い光が周りを照らしている。
さっきよりかは黒くなった雰囲気があるが……何か明るい。
「……なぁ、消えて無いぞ?…….灯…」
二人に向かってそういった。
『『「は?何言ってんだ?お前」』』
…彼から聞こえるは疑問の声。だけどその声はいつもよりハッキリしていた。
「あ、いや、消えてないだろ?灯…」
『『「何言ってんだ?イッセー、消したんだから…」』』
「あ、いや…」
いや、違う…灯は消えてる。光は感じない。でも、見える。観えている。
気持ち悪さだけが残る。
「……悪りぃ、俺帰るわ。」
俺はカバンを持ち上げた。
☆★☆★☆★☆★
……やっぱり昼間よりハッキリ見える。
それにどういう訳か、力が溢れてくるみたいな…
右手に込められた、何かが弾き飛ぶような錯覚を覚える。
『『「嫌だ!嫌だ!買って買って!!」』』
耳も良くなった。
数百メートルの声もハッキリと聞こえる様になった。
なんなんだ?何があった?昨日、確かに俺は殺された。記憶が有る。でも死んだ後に何があってこんな……数奇な存在になってるんだ?
たしかに俺の親父も母親も昨日会ったばっかりの義姉もみんな数奇な存在だ。だが、少なくとも俺だけは普通の高校生だったはずだ。
ーーー此処だ。
俺は、噴水の下の排水溝を眺める。
たしかに此処で俺は死んだ。、、、だがなんだ。なんだか落ち着かない。
人は自分の居場所を本能的に見出すという、なら、此処は俺の居場所では無い様な、でも昨日来た時はそんな感情は無かった…
意味が分からない。
ーーーあれ?後ろに何か居る。
纏っていたフォースに何かが引っかかる。
いつもなら絶対に気づかない程ごく僅かな揺れに驚く、
なんだ?震えている。直感的で…何か
「……これは数奇な者だ。こんな地方の島に貴様の様な者がいるとはな…」
なんだ?なんだ?なんなんだ?心の揺れは次第に大きくなっていく、自分が分からなくなる。
「……ふっ。」
笑った。奴が笑った。
……っ!?
後ろに一歩下がるつもりで足を飛ばす。
ーーーズサっ……
あれ?ちょっと下がったつもりだったのに、何でこんなに…
「逃げ腰か…」
手に何かを作っている。
「ふん、下級の存在はこれだから困る。
……主人の気配も仲間の気配も無し、消える素振りも見せず、魔法陣すら展開しない。
…状況を分析すると、、お前ははぐれか、、」
はぐれ?なんだ?…そう言えば初めて親父と会った時もあの化け物に向かってそう言ってた様な…
「ならば、殺しても問題有るまい。」
奴は手に大きな光の槍を作る。
やばい、ヤラレる
やばい、また、死ぬ。
思ったときには遅い、光の槍が俺に目掛けて飛んできた。
バシュゥゥ!!!
ーーースー、、、、コー、、、
スー、、、、コー、、、
真っ赤な光を帯びて、光の槍は真っ二つに割れ消えていく。
次の瞬間、真っ黒なマントが俺の頬をかすった。
スー、コー、
『問題大有りだ、たわけ。』
スー、コー
赤い光が周辺を囲う。
気づいたら、親父が、"ダース・ベイダー"が俺を背に奴と対峙していた。奴は親父の顔とライトセイバーをみると不気味に笑った。
「噂のダース・ベイダーか。なんの様だ?」
『私の息子を殺そうとしたな、』
「ほぅ、そのはぐれはお前の息子か…だが、どうした?お前の息子は悪魔に転生し…」
『貴様、誰を……何を敵に回したか…分かってるのか?』
瞬間、木々が吹き飛び地面の瓦礫が吹き飛んだ。周りにあった結界らしき物も同時に吹き飛ぶ。
「なっ!?」
奴の驚きの声が上がった。
『余程、死にたい様だな…堕天使…』
そこに居たのは、いつもの馬鹿親父ではなく、正真正銘のシスの暗黒卿だった
☆★☆★☆★☆★☆★
リアスside
「は?……」
私は思わず息を呑んだ。結界を破壊する程の力をあんな覇気だけで感じられる神器なんて見たことも聞いたこともない、、、
じゃあ、あれはなんだ?意味が分からない、無茶苦茶過ぎる。
最初の感想はそれだった。
私は新入りの坊やの近くに堕天使がいる事を気づき対処に来た訳なのだが、いきなり、あの噂のダースベイダーが現れ、私の下僕を救ってしまった。
遠すぎて声が聞こえないがとんでもない力なのはわかる。
「……どうしますか?部長?」
隣で子猫が私を見上げる。
「少し様子を見ましょう。」
私たちは木に身を潜めしっかりとダースベイダーを見定める。
すると、少しずつ声が聞こえてくる様になった。
彼は手持ちの光剣を揺らす。
「な、なんなんだ?お前は!?」
もはや、正常な状況じゃないそれに疑問を湧かす、堕天使。
『?…今から死ぬお前になんの関係がある?』
さも、当然のように彼は言い放った。
「死ぬだと!?至高の存在であるこの俺が?………何を!?」
『……狂うつもりか?戯け者、貴様に逃げ道なぞないぞ」
バシャァァァと
彼は堕天使の片方の羽を切り裂いた。
「ギャァァァァァァァ!!!」
ぱさぁと落ちた羽はゆっくりと坊やの近くに舞い踊った。
堕天使の傷口はあの光剣のせいか、燃え光っている。
「イヤダ、イヤダ、イヤダ、イヤダ、イヤダ、アリエナイ、アリエナイ、アリエナイ、アリエナイ……」
奴は頭を抱え狂った何かを再構築を図ろうとしている。それはこちらから見ても痛々しいものだった。
「イヤダァァァァァ!!!!!」
遂に切れた。
『…………』
走り去っていく堕天使を彼はじっと見つめていた。
『もう、終わりか、』
次の瞬間、彼の雰囲気が変わった。その声には諦めの様なものを感じる。
『はぁ、、もういい。これ以上は時間の無駄だ。』
そう言うと彼は堕天使に向けて手をかざす。
「あの人は何をするつもり何ですか?」
子猫が問う。
その言葉に私は返せなかった。
分からない事が多すぎる。
「…わからないわ、、少なくともこれは……常軌を逸してる事は確かね」
必死に出した言葉がそれだった。
「でも…何で彼は…」
次の瞬間だった。
パァン!!
と大きな物音が立ち、カラスが飛び立つ。風船が割れた様な音にビクッと肩を揺らした。
「な、何が……っ!!??」
次の瞬間に見たものは血溜まりと肉片が飛び散る様子だった。
コメディって大変だね。