響き渡る雫   作:水甲

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というわけで、始まりました。虹ヶ咲ものです。

ヒロインはしずくですが、まだスクスタでしずくのSSRが手に入らない…………きっと虹ヶ咲の話を書けばきっと出るはずと考えながら、頑張って書いていきます


01 始まりの日

虹ヶ咲学園生徒会室

 

その一角には僕、夢咲響がいた。本来、女子高に僕みたいな男がいるのは、おかしいことだけど、理由としては、試験的なもので、僕はここにいるのである。

 

「眠い…………」

 

生徒会に所属はしているけど、やることがないとただただ暇なだけだ。

そんなことを呟いていると…………

 

「夢咲君、だらけてはいけませんよ」

 

眼鏡をかけ、みつあみの少女、中川菜々が怒った顔をして注意してきた。

だらけるなって言われても、暇でしょうがないんだけど…………

 

「どうせ誰も来ないから帰っていいかな?」

 

「夢咲君…………」

 

帰宅の準備をしようとした時、生徒会室に一人の生徒が入ってきた。

 

「あ、あの、夢咲さんはいますか?」

 

「えっ?今日は帰ろうと…………」

 

「はい、何でしょうか?」

 

菜々の奴…………勝手に…………

 

僕はため息をつき、椅子に座った。

 

「それで?何?」

 

「は、はい、私、一年の桜坂しずくと言います。あの協力してほしいことが…………」

 

「協力?」

 

一体何の協力だ?たまに部活の買い出しを手伝ってくれって頼まれることがある。まぁ、貴重な男手だから仕方ないけど…………

 

多分今回もその類いだと思う。

 

「わ、私を抱いて下さい‼」

 

しずくからの放たれた言葉により、生徒会室の空気がおかしくなった。菜々は顔を真っ赤にさせているし、しずくも物凄く恥ずかしそうにしていた。

 

「えっと…………抱いてって…………」

 

「だ、駄目です‼不純な行為は禁止しています‼それも生徒会室でそんなことを…………」

 

「えっと……不純って…………」

 

しずくは何故か首をかしげた。意味がわかっていないのか?この子は…………

 

すると直ぐに自分が言った言葉の意味を理解したみたいだ。

 

「抱いてってそういうことではなく、その、あの、実は…………」

 

しずくは改めて事情を説明し始めた。

演劇の練習で、抱きしめられるというシーンがあり、しずくは完璧に演じたいということで、僕に協力してもらえないか頼みに来たみたいだ。

 

「こんなこと頼むのは凄く恥ずかしいですけど、夢咲さんなら、きっと引き受けてくれるって、先輩が…………」

 

誰だよ。その先輩って…………と言うか一人しかいないな

 

「その先輩って…………まさか…………」

 

「はい、夢咲友里先輩です」

 

姉かよ…………と言うか知り合いなのか?

 

「スクールアイドル同好会に戻る前に、これだけは何とか学びたいと思っていたので、お願いします」

 

スクールアイドル同好会関係だったか、少し前に協力を頼まれたことがあった。一応出来る限りはと言ったけど、まさかこんなことになるとは…………

 

と言うか菜々も何か言えよ…………

 

「…………」

 

菜々は暗い表情を浮かべていた。例の件が原因なんだろうな…………

 

とりあえず今はしずくの件だ。

 

普通に断るべきなのだけど、断れば後々姉に何て言われるか…………

 

うん、後が怖いな。

 

「分かった。普通に抱き締めれば良いのか?」

 

「は、はい、お願いします」

 

僕はそっとしずくを抱きしめた。しずくはというと、緊張しているのか、体を震わせていた。と言うかこれが普通の反応だ。

僕は直ぐに止めると、しずくはボーとしていた。

 

「大丈夫?」

 

「は、はい。あの、変なこと頼んで申し訳ありませんでした」

 

「いいよ。別に…………演劇、頑張って、後同好会も…………」

 

「はい」

 

笑顔で返事をして、生徒会室から出ていった。何とか力になったなら良いけど…………

 

僕は菜々のほうを見た。菜々は顔を赤らめてながら…………

 

「よくとまぁ、平気そうにあんなこと出来ますね」

 

「かなり恥ずかしかったけど…………それはそうと、どうするんだ?」

 

「何がですか?」

 

「同好会の方…………面倒な事をしてるみたいだけど、素直に戻れば?優木せつ菜さん」

 

「まだ……です。夢咲君のお姉さんの結果次第です」

 

「そう…………まぁ、頑張れ」

 

どんなことにも始まりがある。僕と彼女にとってはこの日が始まりだった。




主人公はスクスタのあなたちゃんの弟となっています。
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