「お邪魔します」
「どうぞ…………」
色々とあって、しずくが僕の家に泊まることになった。
今日は僕としずくしか家にいない。かなり緊張する夜になりそうだ。
「えっと、ご飯でも食べる?」
「そうですね。私が作ります?」
「いや、お客さんに作ってもらうのは悪いから、僕が作るよ」
「響くん、作れるんですか?」
「簡単なものしか出来ないけど…………」
作り始めようとすると、姉さんからメッセージが入った。
『折角だったら二人でご飯でも作ったら?』
辺りを見渡し、隠しカメラがないか調べた。
「どうしたの?」
「いや、タイミングがいいのかなんなのか…………しずく、折角だから一緒に作らないか?」
「はい」
二人で台所に立ち、料理を作り始めるなか、僕はあることを思ったけど、口に出さないでいた。
ご飯を食べ終え、僕はしずくにお風呂を進めた。
「先にお風呂に入ったら?」
「いいんですか?」
「うん、替えの下着とかは姉さんのから借りてくるから」
「な、何だかあんまり気にしたりしないんですか?」
「姉のでいちいち緊張したりはしないよ」
「そ、そうなんだ…………」
しずくはお風呂に入りにいっている間、姉さんの部屋から着替えを持っていこうとすると、また姉さんからメッセージが…………
『お風呂を覗いたりしたら駄目だからね。後、下着はタンスの二段目に入ってるから』
隠しカメラとかないよね。
お風呂から出てから、二人で他愛のない話をしながら、寝る時間が近づいてきた。
「それじゃしずくは…………」
姉さんの部屋で寝るようにと伝えようとすると、しずくは僕の裾を掴み
「あ、あの、一緒に…………寝ませんか?」
「えっと…………」
「も、もちろんエッチなことは…………」
「わかってるけど…………良いの?」
「はい…………」
しずくは顔を赤らめる。ここで変に断らない方がいいよな。
一緒の布団に入る。同じ布団と言うこともあり、しずくの体温が近くで凄く感じる。
「しずく、狭くないか?」
「はい、あの響くん……」
「何?」
「一緒に料理を作った時に、何だか夫婦みたいで楽しかったです」
「それは僕も思った」
同じことを思っていたんだ。
「きっと私たちが結婚したら、今日みたいなことを毎日するのかな?」
「うん、しずくとなら…………」
そっとしずくが僕の手を握ってきた。
「あの、響くん…………」
「何?」
「エッチなことは駄目ですけど、もっと側に寄っていいですか?」
「うん」
しずくは僕の側により、キスをしてきた。こんな風に密着しながらだから、ドキドキしていたけど…………いつの間にか僕らは寝るのであった。
朝、目を覚ますと、姉さんからメッセージが入った。
『昨日はお楽…………』
見なかったことにしよう。僕はまだ眠るしずくの頭を撫で、おでこにキスをするのであった。