響き渡る雫   作:水甲

10 / 22
10 しずくと過ごす夜

「お邪魔します」

 

「どうぞ…………」

 

色々とあって、しずくが僕の家に泊まることになった。

今日は僕としずくしか家にいない。かなり緊張する夜になりそうだ。

 

「えっと、ご飯でも食べる?」

 

「そうですね。私が作ります?」

 

「いや、お客さんに作ってもらうのは悪いから、僕が作るよ」

 

「響くん、作れるんですか?」

 

「簡単なものしか出来ないけど…………」

 

作り始めようとすると、姉さんからメッセージが入った。

 

『折角だったら二人でご飯でも作ったら?』

 

辺りを見渡し、隠しカメラがないか調べた。

 

「どうしたの?」

 

「いや、タイミングがいいのかなんなのか…………しずく、折角だから一緒に作らないか?」

 

「はい」

 

二人で台所に立ち、料理を作り始めるなか、僕はあることを思ったけど、口に出さないでいた。

 

 

 

ご飯を食べ終え、僕はしずくにお風呂を進めた。

 

「先にお風呂に入ったら?」

 

「いいんですか?」

 

「うん、替えの下着とかは姉さんのから借りてくるから」

 

「な、何だかあんまり気にしたりしないんですか?」

 

「姉のでいちいち緊張したりはしないよ」

 

「そ、そうなんだ…………」

 

しずくはお風呂に入りにいっている間、姉さんの部屋から着替えを持っていこうとすると、また姉さんからメッセージが…………

 

『お風呂を覗いたりしたら駄目だからね。後、下着はタンスの二段目に入ってるから』

 

隠しカメラとかないよね。

 

 

 

 

 

お風呂から出てから、二人で他愛のない話をしながら、寝る時間が近づいてきた。

 

「それじゃしずくは…………」

 

姉さんの部屋で寝るようにと伝えようとすると、しずくは僕の裾を掴み

 

「あ、あの、一緒に…………寝ませんか?」

 

「えっと…………」

 

「も、もちろんエッチなことは…………」

 

「わかってるけど…………良いの?」

 

「はい…………」

 

しずくは顔を赤らめる。ここで変に断らない方がいいよな。

 

 

 

 

 

 

一緒の布団に入る。同じ布団と言うこともあり、しずくの体温が近くで凄く感じる。

 

「しずく、狭くないか?」

 

「はい、あの響くん……」

 

「何?」

 

「一緒に料理を作った時に、何だか夫婦みたいで楽しかったです」

 

「それは僕も思った」

 

同じことを思っていたんだ。

 

「きっと私たちが結婚したら、今日みたいなことを毎日するのかな?」

 

「うん、しずくとなら…………」

 

そっとしずくが僕の手を握ってきた。

 

「あの、響くん…………」

 

「何?」

 

「エッチなことは駄目ですけど、もっと側に寄っていいですか?」

 

「うん」

 

しずくは僕の側により、キスをしてきた。こんな風に密着しながらだから、ドキドキしていたけど…………いつの間にか僕らは寝るのであった。

 

 

 

 

 

 

朝、目を覚ますと、姉さんからメッセージが入った。

 

『昨日はお楽…………』

 

見なかったことにしよう。僕はまだ眠るしずくの頭を撫で、おでこにキスをするのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。