響き渡る雫   作:水甲

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07 沼津へ行こう

「ここが沼津、Aqoursが生まれた場所に来たんだね。私たち…………」

 

「うん、来たね。でもさ、何で僕も連れてきたの?」

 

何故か姉さんと一緒に沼津に来ている僕。

姉さんはAqoursの魅力を知るために、沼津に行くと言っていたけど、まさか僕まで連れてこられるとは…………

 

「はぁ」

 

「もう連れ出したのは悪かったけど、そんなに嫌だった?」

 

「いやと言うか…………しずくと出掛けようと思ったんだけど」

 

「それは悪かったわね。後でお詫びにしずくちゃんには響を好きにして良いって、言っておくわ」

 

それもどうかと思うんだけど…………

 

「それで連れてきた理由だっけ?響にスクールアイドルについて勉強してもらおうと思ってね。あまり知らないでしょ」

 

「まぁ、そうだけど…………」

 

良い機会だから勉強しておくべきだよね。

とりあえずAqoursの皆に会えるかもしれないと言うことで、浦の星に行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

バスを降り、長い坂道を登ってたどり着いた。

 

「中々の道のりだったわね。これだけでも良いトレーニングになりそう」

 

「そうだね」

 

しずくとの練習で体力がついたと思ったけど、まだまだだな。それにしても…………

 

「学校に来たのは良いけど、勝手に入って良いの?」

 

流石に許可なく入ったりしたら怒られるんじゃ…………

 

「あぁ、そうだね。でも呼び出してもらって話を聞くくらいは出来るんじゃないのかな?ほら、早速生徒が」

 

姉さんは校門から出てきた三人の生徒に声をかけた。

にしても海がきれいだな…………

Aqoursの人はこの景色を見て育ってきたのか…………

 

「流石に僕みたいな男が関わっていたりはしないよね」

 

そう一人で呟いていると姉さんが戻ってきた。姉さんの話では海に行けば誰かしらに会えるんじゃないかと言うことで、早速向かうことに…………

 

 

 

 

 

「いや~海が綺麗だね~」

 

「うん、近くで見ると本当に…………」

 

水が透き通っていて綺麗だ。今度…………

 

「しずくちゃんでも連れてこようかな?って思ってる?」

 

「姉さん、心を読まないでよ」

 

「いやー仲がいいね~姉として嬉しいよ~」

 

「はいはい」

 

適当に姉をあしらうと、浜辺に一人の少女がいた。海を見てるみたいだけど…………

 

「あの子、まさか…………」

 

姉さんは慌てて少女に駆け寄るけど、何か勘違いしてない?

 

「早まったら駄目だよ!?」

 

「えっ?」

 

「まだ考え直せるから、ね!」

 

「えっと、私、海を見ながら考え事してただけだけど…………」

 

「えっ!?そうなの?」

 

「姉さん、早とちりはやめた方がいいよ」

 

「あはは、ごめんごめん。って貴方はAqoursの桜内梨子ちゃん!?」

 

「はっ、はい、そうですけど」

 

「私たち、東京の虹ヶ咲学園から来た夢咲って言います。あのAqoursについて詳しく知りたくって……」

 

ものすごく詰め寄る姉さん。桜内さんはちょっと戸惑っていた。

 

「姉さん、落ち着いて…………」

 

「だって、だって」

 

目的の人物の一人に会えたのが嬉しいのは分かるけど、本当に落ち着いてほしい。

 

桜内さんはそんな僕らを見て笑っていた。

 

「何だか友達の姉弟と似たやり取りしてるね」

 

姉弟?Aqoursに姉弟なんていたのかな?

 

「ここから千歌ちゃんのお家が近いから会ってみる?多分だけどそろそろ出来上がってるかな?」

 

桜内さんのお誘いを受けて、僕らはついていくことになるのであった。

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