龍の国 日本   作:揚物

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17.1635年1月 やはり問題はお金である

 第二次帰郷によってムー及びミリシアルから各50人ずつの帰郷が行われた。

 

・真空管コンピュータ

・戦車の概念

・無線を使用した効率的な戦術

・先進的医学の基礎

・防諜技術

 

 政治から各企業に適切に情報や人員は配分され、ガエタン工業やイルーレ兵器工業など軍事会社ではムー国 統括軍旧装備研究部 からの依頼によって、ほぼひし形戦車のような試製戦車の制作から、口径は据え置きながら工作精度の増したカノン砲の製造など来るべき日に備え始めた。

 現在では

・試製ひし形戦車

・試製105mmイルーレ砲 Mk2

・60mm迫撃砲

 と順調に製造が始まっている。新たに得た防諜の技術が拙い為、まだまだ他国に知られてしまう可能性は高いものの、今の段階ならばまだ問題にはならない。

 むろん表向きは武器更新と武装中立の強化となっているが、ミリシアルが何かを言う事はない。そのミリシアルとて封鎖軍事都市で得た知識を元に、兵器の更新が行われているため特に問題にはなっていない。

 ムーはようやく最低限グラ・バルカス帝国に苦戦する程度の段階に達する事は出来た。あとは秘密裏に量産するだけとなるが、他の列強はともかくグラ・バルカス帝国相手にどこまで通じるのか、それは実際には不明な所ではある。

 ミリシアル帝国では概念や基礎科学知識が取り込まれたことで、不明だった魔帝の技術に関してある程度の解析が進み、

・アルファ3の発展型アルファ4

の制作が始まっていた。パルキマイラにせよパルカオンにせよ、基礎科学が分かれば解明できる点もあり、不足していた面は徐々に埋まりつつある。

 

 

 

 

  日本

 艦船について様々な会議が為され、選んだのは全て実験兵器だけで制作された戦艦に似た艦船の建造であった。

 とはいえ、実験レベルとは言え全ての兵器を搭載する為に、ただひたすらに巨大であり、建造するのならば妥協などせず、古来の戦艦、戦略兵器としての側面を取り戻す事を目的に再設計されることとなった。

 

 求められたのは

1.対地砲撃能力

2.敵地内陸部攻撃能力

3.航空機および誘導弾への圧倒的対空能力

4.弾道弾発射能力

5.単独偵察及び侵攻能力

6.戦艦である常軌を逸した防御力

 

 無理難題ではあるが、それが実行できなくては建造する意味がまるでない。各部門から技術者が集められ、連日の会議が行われた。

 

・パルキマイラから得た全周囲フィールド防御技術を改良したシステム

 実用試験を終えたばかりではあるが、プログラミング技術や効率化と言う面で魔帝より地球は遥かに上であり、安定性や燃費などかなり向上している試作品。

・3連装 長電磁加速砲 3基

 大和級に搭載されている物の射程はせいぜいM6の1200kmだが、M7の1800kmと改良されている試作品。

・対空用TLS 多基

 レーザー防衛システム自体は当然であるが、高出力化と長射程の試作品。

・励起艦対艦誘導弾 24基

 全てを電子励起爆薬に換装と超々音速試作品。

・励起重長誘導弾 4基

 ロシア製P-700 参考に製造された日本製試作品。

・戦術電子励起MIRV弾道ミサイル 1基

・VLS 126セル

・特攻ドローン搭載マザードローン 10基

 射程40kmかつ爆薬搭載量1kgの小型ドローン2基を輸送飛行する飛行距離100kmの中型ドローン試作機。

・原子力融合炉

 

 護衛でもイージスでもなく、ストラテジック兵器。飽くまで実験艦であり主力艦ではなく量産される予定も全くない。むしろ建造したとしてその

 “調達費用”や“運用費”

 などをどうするかと問題になり、建造する目途がたつことはない。

 

 一方で扶桑の近代化改修も近々行われるため計画も始まった。しかし近代化と言っても、実包を外すわけではない。

 長門から降ろした41センチ連装砲と大和から降ろした46センチ三連装砲、技術保管の為に解析と新造を行うのだが、新造するのなら改良するのが当然である。とはいえいまだ造船業界は忙しく、プランを立てていることくらいしかできないのだが。

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