龍の国 日本   作:揚物

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25.圧力・命令・支配

 日本からレミールに宛てた書状が届けられ、レミール派の者達は大騒ぎとなった。

 

【太陽神の使いが、レミールとの会談を求め訪れる】

 

 神話の時代から再び現れてトーパ王国で魔王を討伐した、その一団がパーパルディア皇国に訪れるというのだ。

 急ぎ準備が整えられていく中、巨大な飛行船がデュロの近くに着陸し、格納庫からオイ車や砲戦車ホリ、そしてギリスーツを着用した隊員が下りてくる。

 地面を揺るがす超重戦車オイに、ほとんどの貴族は力の差を理解し恐れたが、何人かの貴族はこの力を奪おうと考え始めていた。

 レミールやパーパルディア皇国の外交官達は、飛行船内の会議室へと案内される。

 船内は通路も明るく、完全に空調で制御された空間に

 

「ようこそ。 パーパルディア皇国 代表の皆さん」

 

 会議室に設けられた会談場では、和服と和面で顔を隠した外交官がレミール達を待っていた。

 

「どうぞおかけください」

 

 レミールはソファーに座るが、外交官や軍の責任者はソファーの後ろに立ったまま、直立の体制を取っている。

 

「パーパルディア皇国、デュロの軍はトーパ王国に魔王討伐に、軍を派遣したのは確認しています。 単刀直入に問います。 我が国は魔帝と戦うために存在します。 あなたの国家は何の為にあるのですか?」

 

 望むべき回答を言わせるために誘導してきた。

 ここで思惑とは異なる発言をするのならば、傀儡にする必要性もない国家となる。

 

「世界を平和にするために、全世界をいずれは支配し……」

 

 レミールが話していること、これはパーパルディア皇国の皇族に広がるルディアスの考えである。

 そのことは日本の諜報部が確認していた。

 

「汚職が広がり、他国の王族を性奴隷によこせと、要求する国家にそのような事ができると? いずれは内乱を起こされ内部から崩壊するだけでしょう」

 

 内乱と言われ、パーパルディア一団の眉間にしわが寄る。

 レミール派は間違いなく、内乱を起こしている側なのだ。

 

「支配でなく、融和。 それが出来なければ、ミリシアルやムーのようにはなれないでしょう。 何度文明を発展させても、国家は衰退します。 今のあなた達が動いたように」

 

 今回は日本に仕組まれたことではあるが、いずれパーパルディア皇国は内部崩壊をしていたことに違いはない。

 汚職の蔓延、苛烈な属領支配、募る不満、簒奪を続けなければ保てない国家など長くはもたない。

 いずれは属領の民が全員酷使され死亡するか、腐敗で自滅する未来しかないだろう。

 

「しかし、あなた達はルディアス派よりは、まだ可能性があります。 国を改革しなさい。 その為の知識を与えましょう」

 

 レミール達は国政に干渉されることと、太陽神の使いの知識を得られるという二つを天秤にかける。

 神話の力を持つ国家からの誘い、列強第一になれる可能性。

 

「断るのなら、我々が関わる事は二度とないでしょう」

 

 富を与え、内乱を起こさせ、最後に国を売らせる。

 レミールの後ろでは、外交・政務・軍務の三人が話し合い、自らの利権について小声で話している。

 ここでそういった者を全て捨てて、判断できるかどうか、ここがレミールの正念場となる。

 国家、そして国民の為に他の何かを捨てられるか、それとも自分自身のために他の何もかもを捨てるか。

 

「我々としましては、一旦この話を持ち帰り」

 

「ルディアス様は私を不要として、全ての職を解き謹慎を申しつけました」

 

 後ろに控える者たちの言葉を遮り、レミールは話し始める。

 

「このままでは私達はルディアス様にとって裏切り者、もはや留まる事は出来ないのです」

 

「過酷な道ですが、知識を有効に利用できれば、ムー国にも迫るほど急速に発展できるでしょう。 そうすればパーパルディアに住む人達も、あなたを認めるでしょう」

 

「よろしくお願いします。 私達にどうかお力を」

 

 いまだパーパルディア皇国内を一強に統一することや、文明を発展させる手間はあるが、長らく時間がかかったものの、ようやくパーパルディア皇国の一角が落ちた。

 第三文明圏はもはや直接下さなくとも自由に操れる。

 

 

 飛行船を降り、レミール達を見送る。

 

「最後に、もし、悪意を持って世界、そして我々に牙を剥いたとき」

 

 手を上げると、超重戦車オイ車と砲戦車ホリの砲門が、隠れて襲おうとしていた集団を吹き飛ばす。

 飛行船から妙な動きをする兵士の動きは丸見えであり、襲撃しようとしているのは分かっていた。

 

「魔王軍と同じく、世界から消滅させます。 その事をお忘れなきように」

 

 驚いているレミールや貴族たちをあとに、外交官達が飛行船に乗り込むと、超重戦車オイ車と砲戦車ホリも格納庫に搭載され、飛行船はパーパルディア皇国を離れていった。







第三回「アニメ化してほしい漫画」
という投票があります。
72番に日本国召喚がありますので、
宜しければ投票しましょう。


以下URL
https://www.aniran.jp/formmail/fms/e50335943

対戦相手には強者がいるので、気にせず投票しても名が知れ渡るくらいの順位で、
アニメになる事はないでしょうから気にせず投票しましょう。
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