龍の国 日本 作:揚物
偵察衛星から、大規模な戦争を行っている国家が確認されていた。
それは第二文明圏を攻めており、所有しているだろう軍事情報も大まかではあるが、旧大日本帝国とほぼ同一程度であることは大いに驚きであった。
急ぎムー大陸の小国を経由し、諜報員をレイフォルに送り込む事は成功したものの、得られた情報によると、外交による平和活動は不可能であり、裏工作もパーパルディアと異なり非常に難しい国家であった。
その国家の名を グラ・バルカス帝国 という。
本来であれば傀儡化したパーパルディア皇国を利用しつつ、平和かつ融和策を取りながら魔帝に備えるはずであったが、都市への大規模砲撃を行う国家相手に対話で解決できるはずもない。
世界への関わり方について、方針変更を余儀なくされた。
レイフォル諜報員から得られた情報では、日本と同じく国内への資源問題を抱えており、それを解決するために第二文明圏の制圧に当初動いたようだ。
その後は野望ともいうべきか、世界制圧を目的に軍事拡張をしている様子もある。
不思議なことに軍の運用形態や兵器レベルや形状などから、帝国時代の日本と非常に酷似していた。
ならば急所は資源、第二文明圏から完全にたたき出し、冷え上がるまで海上封鎖を行う。
パーパルディア皇国に取った方策は、比較的穏便な方法であったが、グラ・バルカス帝国に対しては、脅迫・暗殺・懐柔・飢え、技術力がなまじ高いだけに手段を選ぶ余裕はない。
潜入工作員を増員し、グラ・バルカス帝国、レイフォル領の切り崩しは油断なく進められる。
グラ・バルカス帝国 レイフォル領
建物や道は大正時代の日本によく似ており、上下水道の設営も進められている様子であった。
しかし道行く国民の表情は悪く、時折兵士による厳しい声が町に響いていた。
「文明程度は紛れもなく大日本帝国程度のようです」
「秘密警務も居るだろう。 注意しろ」
気付かれないよう過ごしながら、他国の商人として入り込んだものの、入国や物資検査に暗に賄賂を求められること数回、憲兵に罰金の名目で金銭を徴収されること2回、帝国時代の日本でも質の悪い兵士が問題行動を多々起こしたが、グラ・バルカス帝国ではそれくらいが標準的兵士の質のようだ。
砲撃によっていくらか損傷しているものの、その為レイフォルにある小さな二階建ての家を借りる事が出来た。
街中はそこら中の家が修理中、もしくは立て直しで壊されており、住民の活気は全くない。
「長い潜入になる、みな気付かれないよう細心の注意を払い、食料・物資・船舶・輸送、全ての情報を集める」
人数が限られる以上、工作をするにもかならず情報が必要になる。
まずは行動するため表向きの信頼を得る必要があった。
第三回「アニメ化してほしい漫画」
という投票があります。
72番に日本国召喚がありますので、宜しければ投票しましょう。
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