龍の国 日本   作:揚物

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29.エストシラント

 ルディアス派はレミール派の軍によって押され、すでにエストシラント寸前まで迫っていた。

 レミール派は侵攻と同時に突貫作業で進められる線路の敷設により、往復が可能となった大規模輸送によって物資の心配がなく、迅速な補給が可能。

 もとより同軍であったことから兵の質も同じであり、食料や物資が潤沢であるレミール派とは異なり、食べ物もそれほど多くなく、属領軍を集めたことで物資不足に陥っていた皇帝ルディアスの軍は士気も低い。

 

 中央歴1640年6月

 皇都から逃げ出す住民も多く、皇族もレミール側につくものが増えたことで、ルディアスは皇帝の座から降りた。

 レミールは皇帝の座に就くことはなく、空席のまま、次代皇帝が浮島で太陽神の使いからの勉学を完了するまで、副帝として立つと正式に発表。

 パーパルディア皇国の皇族が、太陽神の国から学ぶという話は世界中に広がり、第一や第二列強からも留学を望む声があがるも、丁重に断りを入れることとなる。

 

 副帝となったレミールは政策として、離脱した属領33はそのまま独立を認め、過度の汚職をしていた貴族や官僚の大規模な粛清を行った。

 反発する貴族や軍部の者は居たものの、属領30の支配で頭角を現していた新鋭の貴族達や、今回の内戦で出世した軍人はレミールを支持し、反発する者達を抑え込んでいた。

 実力を示す機会も与えられ、賞罰がはっきりしていることから、賛同するものも多かった。

 デュロではパーカッションロック式ライフルの量産が行われ、ペッパーボックスピストルも少数ながら生産され、近衛兵に先行して配備されていった。

 

 

中央歴1640年7月

 パーパルディア皇国では急ぎ軍の再編成が進められ、新設された統合外務局から、正式に旧ロウリア王国に建国されたパーパルディア国に対して、不当な占拠を止め引き上げを命ずるも拒否、討伐軍が編成されロウリア王国への派遣準備が行われた。

 立場が人を作るというのは詭弁であり、適性のあるなしに大きく左右されるが、どうやらレミールには執政者として才能があったようだ。

 相談役である太陽神の使いから、精力的に国家運営に関する知識を吸収し、改革に取り込んでいる。

 新たなレミールの政策には、むろん保守的な者達の反発もあるが、有力な貴族・軍部・臣民の女性陣への根回しを忘れず、今まで蔑ろにしていた基幹産業や内政を重視。ルディアスが国土拡大の皇帝というならば、レミールは内需と安定を重視する副帝であった。

 

 

 一方独立した属領は各々に活動を始めるも、リーム王国による侵略によって隣接する属領が二つ落とされ、独立した国家は救援を求める事ができる他国もなく、パーパルディア皇国の属領との国境線まで迫ってきた。




パーパルディア皇国の裏工・・・
外交策はここまでとなり、
これよりグラ・バルカス帝国編に移行します。







第三回「アニメ化してほしい漫画」
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72番に日本国召喚がありますので、宜しければ投票しましょう。

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