龍の国 日本   作:揚物

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37.エスペラント王国・レイフォル

 死体の検分が行われ、エスペラント王国側ではすぐに誰だか判明した。

 

「この者は、技術局に所属していました」

 

「技術局ですか」

 

「はい。 オキストミノ区が攻撃を受けた時の生存者で、技術局に入ったのですが、いま兵達が家に向かっているはずです」

 

 家を探すと白骨死体だらけであり、魔道具と思われるものも発見された。日本独自に調べるわけにもいかず、エスペラント王国が現在調べている。

 

 

 新たな武器を供出するわけにも行かないため、現在ギリースーツを着用した隊員が訓練相手をしているのだが。

 

「まっ、まいった!」

 

 TALOSを着用した隊員によって、重装騎士10人が訓練用の大槍で打ち倒され簡単に制圧されてしまう。

 

「正面から力を受け止めてはいけません。 受け流す事を考えてください」

 

 余りにも魔物という技術を持たない生物を対象とした訓練が多かったため、白兵戦技術もいまいちであり、基本から鍛え直しが必要であった。

 TALOSとて、同型相手に力押しで勝つ事は難しい。だからこそなおさら技術というものが重要視された。CQCなど通常軍よりも非常に厳しく鍛えられている。

 

 

 弾を込めていないフリントロック式マスケット銃の訓練においても、遠距離からではなくショットガンに近い間合いかつ、迅速に攻撃を仕掛け距離を取る

 つまり重装騎士と共に移動し、攻守の分担をすることで最大限、現状の武器を有効活用する。

 その為には重装騎士が体を張って攻撃を受け止めなければならなず、どちらも連携のミスは決して許されない。

 

 

 エスペラント王国を国として承認するためには、日本ではなく列強が発言することが一番である。

 そのため神聖ミリシアル帝国に、外交官及び技術官の派遣を願うしかないのだが、まだエスペラント王国まで魔物討伐隊は到着していない。

 太陽神の使いとして飛行船に乗せるつもりがないことから、道を切り開きながら討伐をしているのを待つ。

 正式に道が出来たなら、その時に神聖ミリシアル帝国に伝えればよい。

 

 

 

 

 レイフォル

 潜入工作員もかなり入り込み、陸軍及び空軍の動向について、情報を得る事が出来ている。

 問題はやはりそこまでであり、海軍だけは上手くいかない。せいぜい詳細な運航計画のみであり、海軍部については指令エリアに入れていない。

 一方でかなり問題のある情報が得られていた。

 グラ・バルカス帝国は世界会議をきっかけに、全世界に対して宣戦布告を行うというのだ。

 余りにも時間がなさすぎる。内部から操る事も離反策を取る余裕もない。

 せいぜい技術情報や作戦内容を得る事くらいだろうか。

 

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